怪盗妖精(かいとうようせい)カサブランカ/「(しん)じていたのに裏切(うらぎ)られるなんて!」》

怪盗妖精カサブランカ UC 自然文明 (3)
クリーチャー:スノーフェアリー 2000
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
自分のマナゾーンにあるカードは、すべての文明を持つ。
カードを自分の手札からマナゾーンに置いた時、そのカードをアンタップする。
「信じていたのに裏切られるなんて!」 UC 水文明 (6)
呪文
S・トリガー
コスト5以上のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。

DM24-BD5で登場した自然スノーフェアリー呪文ツインパクト

クリーチャー側は《春眠妖精プラム》《薫風妖精コートニー》《幻獣妖精ユキゴン》が合体したような性能。マナブースト染色、疑似アンタップイン付与とマナに関する能力がまとまっており、初動のマナブーストにおいて強力。染色と疑似アンタップイン付与で特に多色のサポートに向いている。

呪文側はコスト5以上のクリーチャーをバウンスする珍しいタイプのコスト火力全体除去S・トリガー。初動や潤滑油を主目的で採用されながら「素引きできず盾に埋まっていた場合でも弱くない」と、汎用性の向上に寄与している。相手がワンショットを仕掛けてくる頃ならファッティも並んでいる可能性が高い。
ただし、ブレイクする時は除去されたくないファッティは先に攻撃するというプレイングのセオリーからすると、これでファッティをどかしても既に攻撃済みで防御札にはならない、という可能性も高くなる。

また、全体除去は自分も損害を受ける。ウィニーが多くて被害を受けにくい【スノーフェアリー】向きの効果ではあるが、クリーチャー側のマナブーストとは噛み合っておらず、せっかく3→5でマナカーブを繋げて出したコスト5以上のクリーチャーをバウンスで邪魔してしまう。デュエパーティーにおいてもパートナーは必ずコスト5以上であるため、耐性を持っていない限り確実に除去される。
まさしく、クリーチャー側でサポートして呪文側で裏切る、《「信じていたのに裏切られるなんて!」》と言われるに相応しい性能である。

総合的なスペックは間違いなく高いものの、防御札になるマナブーストとしては《フェアリー・Re:ライフ》《シェル・アルカザール》クリーチャーの残るマナブーストとしては《天災 デドダム》、自軍バウンスのできるS・トリガーとしては《ブルー・インパルス/「真実を見極めよ、ジョニー!」》など各要素に強力な競合がいるため、差別化には上下側を両方とも活かしたいところ。

他のカード・デッキとの相性

  • コスト3初動が付いたツインパクトなので、【清永】にも適性がある。無論呪文側の刺さり具合には多少のムラがあるが、総合的に考えると悪くない選択肢である。
  • 相手ターン中に自分のクリーチャーを退かすことから、うまく狙えば《幼夢妖精プロフェッサー・キャロット》で被害を多少軽減できる。とはいえ、あちらの踏み倒し能力は「コスト4以下」が条件であり、戻されたクリーチャーをそのまま出し直すことはできないため取り立てて相性が良いわけではない。

関連カード

+  変装中の姿

収録セット

参考