無双(むそう)(しば)達閃(だせん)/パシフィック・スパーク》

無双の縛り 達閃 SR 光文明 (6)
クリーチャー:メタリカ 4500
ブロッカー
相手は、自身のターンに1体しかクリーチャーをバトルゾーンに出せない。
ラスト・バースト(このクリーチャーが破壊された時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
パシフィック・スパーク SR 光文明 (3)
呪文
相手のクリーチャーをすべてタップする。

DMRP-07で登場したメタリカおよび呪文ツインパクト

クリーチャー面はラスト・バーストを持った中型のブロッカーコストの割にパワーは控えめだが、相手は自身のターンクリーチャーを1体しか出せないという《アイアン・マンハッタン》と同等のロック能力を持つ。
ただし、あちらが誘発型能力なのに対し、こちらは常在型能力なので除去されてしまうと簡単に解除されてしまう点と自分のターン中は能力が発動しない点に注意。
例えば【ロージアミラダンテ】の相手のブレイクに反応してのS・トリガーによる展開呪文は防げない。

呪文面はS・トリガーの外れた《スーパー・スパーク》と言った性能。S・トリガーの無い呪文にS・トリガーが付くことでコスト+2となるならば、S・トリガーのある呪文からS・トリガーを削ることでコスト-2となった、と言ったところか。
クリーチャー面がブロッカーラスト・バーストを持つが、パワーが4500と中途半端に高いため、相手がパワー4000以下の小型を並べて殴るデッキの場合は足止めが難しい。それをカバーするためにクリーチャー面にロック能力があるのかも知れない。

【チェンジザダンテ】ではニンジャ・ストライクによって召喚した《怒流牙 佐助の超人》でこれをディスカードし、《龍装艦 チェンジザ》能力発動で唱えるという動きが可能。これによりS・トリガー感覚で扱える。

呪文面で《Dの天牢 ジェイルハウスロック》Dスイッチを補助できる上にクリーチャー面がコスト踏み倒し対象になるので、【白単天門】にも向いている。
《閃光の守護者ホーリー》とはロックで差別したい。

チャンプブロックによるラスト・バースト発動と《牙修羅バット》によるリアニメイトを繰り返せば、墓地利用メタなどを使われない限り恒常的にターンを凌ぐことができる。

環境において

効果判明当初は大量展開メタ、コンボデッキ対策として注目を浴び、実際【白単天門】【チェンジザダンテ】【サッヴァーク】などで使用されたが、パワー4500というのは《“乱振”舞神 G・W・D》《デモンズ・ライト》などが飛び交う双極篇環境では安心できるスペックではなかった。 一見オールタップ《異端流し オニカマス》対策になったが、同弾の《ソーナンデス》で処理すればよかったのでその点でも恵まれなかった。 何より3ターンキルの横行する【ドギラゴン剣】対しては6コストでも重く、期待されたほどの活躍はしていなかった。

超天篇環境ではGR召喚への対策として期待されたがやはり6コストのシステムクリーチャーは重く、除去されやすいのもあり、環境にはそれほど刺さりが良くなかった。《ドンジャングルS7》で呼び出せるパワーラインであることから【チェンジザドンジャングル】で使われることもあったが、好みによって使われることがある程度であった。 【青赤緑ミッツァイル】にほぼ確実に入る《DROROOON・バックラスター》に関しては、確かに出したそのターン中のGR召喚は防げるが、次のターンのGR召喚で除去を発動すれば何とかなるので安心できるとは言い切れない。そもそも【青赤緑ミッツァイル】なら《知識と流転と時空の決断》でラスト・バーストを発動させることなく安全に除去できる。 登場から役割が被る上により軽くより防御性能の高い《Dの牢閣 メメント守神宮》も壁となっており、時々このカードも使われるとはいえ多くの場合あちらの枠を奪えないでいる。

十王篇環境では、2020年7月1日殿堂レギュレーション改訂を機に環境全体におけるGR召喚への依存度がそれまでよりも低くなったため、このカードが腐る場面が目立つようになった。

【モルト NEXT】との対面では素出しの《ボルシャック・ドギラゴン》を牽制するのに役立つ。複数体並べた場合、1体目を処理されてもラスト・バーストでアタックトリガーの使用を未然に防いで2体目を守れる。

王来篇環境進化推しとなった。進化するには原則として進化元と進化先の2体出す必要があるので、必然とこのクリーチャーで進化を縛れる。にも拘らずこのシリーズでの目立った使用実績はない。トップメタを支配する【5色コントロール】のような1ターンに1体ずつ出すゲーム運びが珍しくない上に除去に事欠かないデッキが多いのがその原因だろう。よしんば除去された際にラスト・バーストを発動しても、EXライフタップキルをケアされかねないのも痛い。

《煌世主ノ正裁Z》の登場を機に【白単サバキZ】が一気に横展開系デッキに移行したことで、需要が増した。《煌龍 サッヴァーク》との同時展開が易化し、除去耐性を付けやすくなった。【黒緑アビスロイヤル】を筆頭に多面展開してくるデッキが多いため、環境的にも刺さりが良い。

その他

  • 名前の由来はまんま「出せん」。フレーバーテキストは薬物乱用防止のポスターのパロディである。このカード能力と合わせれば、昨今の環境が「1ターンでの大量展開・即死打点形成からの1ショットキル」であふれている事への皮肉ともとれる。
  • DMEX-13で再録されることが決定した際には「DMBD-15で再録されることが決まったばかりなのになぜ?」と疑問視する声も聞かれた。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

参考


公式Q&A

  • 2つ目の能力について

Q.バトルゾーンに相手の《無双の縛り 達閃/パシフィック・スパーク》が1体いる状況で、自分は火のコスト5以上のドラゴンで攻撃し《蒼き守護神 ドギラゴン閃》に「革命チェンジ」しました。《蒼き守護神 ドギラゴン閃》の「ファイナル革命」能力で、山札の上から4枚表向きにしましたが《無双の縛り 達閃》の効果で1体も出せない場合、どうなりますか?
A.出せなかったクリーチャーは残りのクリーチャーとして扱われますので、全て山札の一番下に置かれます。
引用元(2020.11.13)

Q.バトルゾーンに相手の《無双の縛り 達閃/パシフィック・スパーク》がいます。自分が既にクリーチャーを1体バトルゾーンに出している状況で、「ギャラクシールド」能力を使い、シールドゾーンにクリーチャーを新しいシールドとして表向きで置くことができますか?
A.いいえ、使えません。バトルゾーンに出すことが禁止されている状況では、召喚を行うこともできません。召喚を行うことができない状況では「ギャラクシールド」を使うこともできません。
引用元(2021.4.14)