殿堂(でんどう)ゼロデュエル

フォーマットのひとつで、殿堂カードの制約(殿堂レギュレーション)を一切行わないルール。

具体的には殿堂入りプレミアム殿堂に指定されているカードでも4枚までデッキに入れることができ、プレミアム殿堂コンビプレミアム殿堂超次元コンビに指定されているペアも同じデッキに入れることができる。

公式大会ではエピソード1から革命ファイナルあたりまで、毎年通常エキスパンション第3弾の発売後に開催されていた。公式大会での採用が終わった後も根強い人気があり、非公式の大会が開催されることもある。

かつて活躍した殿堂カード達が全力を発揮できる環境であり、殿堂レギュレーションの常識はほとんど通用しない。かつて環境を荒らしてきたデッキも、2、3ターンキルがありふれている驚異的なゲームスピードの前では大抵厳しい戦いを強いられる。
かの《ベイB ジャック》【白緑メタリカ】や、《スクランブル・チェンジ》《メガ・マナロック・ドラゴン》《フェアリー・ギフト》《蒼き団長 ドギラゴン剣》をフル活用した【モルト NEXT】【ドギラゴン剣】といった凶悪なデッキですらこのフォーマットでは中堅クラス以下と言えば、その恐ろしさが分かるだろう。

過去の強力なカードが無規制であるため、環境は固定化されている印象があるかもしれないが、意外にも新規カードによる環境の変化もよく起こる。特に近年の軽量メタクリーチャーの影響は大きく、トップメタのデッキも対応を余儀なくされている。

安易な気持ちで参加するとなす術なく蹂躙されることもある、参加するならそれなりの覚悟は必要だろう。

代表的なデッキ(2021年時点)

【ダーツデリート】

トップメタの一角。低確率ながらも現実的に1ターンキルを決められる恐るべきデッキ。
流石に《ラッキー・ダーツ》4枚積み可能なこのフォーマットでも1ターンキルは滅多にできないが、《超次元バイス・ホール》《ロスト・ソウル》などの強力な呪文を1、2ターン目に撃つことで、一気にゲームエンドに持ち込むことができる。

【転生サイクリカ】【転生カリヤドネ】

トップメタの一角。メタを張られなければ安定して3ターンキルが可能なループデッキ。軽量メタクリーチャーの増加が逆風だが、依然としてその安定感と速度を武器に環境トップの座を保っている。

【赤白“轟轟轟”ブランド】

トップメタの一角。高いメタ性能と速攻を両立した強力なデッキ。
他のトップメタのデッキは呪文主体であることから、2ターン目から出せる《音奏 プーンギ》《正義の煌き オーリリア》などの呪文メタ刺さる。また上記のデッキ達にはS・トリガーなどの受け札が無意味なので、環境全体で受け札があまり使われないのもこのデッキに有利に働いている。

なお、《“轟轟轟”ブランド》殿堂入りする前の殿堂レギュレーションにおける全盛期の構築でも十分戦えたという報告もあった。殿堂レギュレーションで活躍したデッキが殿堂ゼロデュエルでも通用した数少ない事例である。

【鬼羅.Star】

比較的最近成立し、環境入りしたデッキ。主なギミックは殿堂レギュレーションそのままであり、《ヘブンズ・フォース》《アクアン》を加えて速度と安定感を高めている。何より《ヘブンズ・フォース》により2ターン目に《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》が着地できる点が非常に凶悪であり、早々に多種多様なメタクリーチャーを展開して相手の動きを封じ圧殺する。

【キクチパトロール】

殿堂ゼロデュエルの代表格のようなデッキだが、フィニッシュに4、5ターン程要するために上記のデッキ達には一歩劣るデッキタイプ。しかし、キーカード《デュエマの鬼!キクチ師範代》(または《禁術のカルマ カレイコ》)と《アクア・パトロール》だけなので自由枠が多く、メタカードをふんだんに入れることができるため、環境に合わせて構築を変えやすい。

また、キーカード《デュエマの鬼!キクチ師範代》は、【転生カリヤドネ】墓地肥やし踏み倒しを止めるメタにもなる。

《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》でフィニッシュパーツ両方を呼び出せるため、【鬼羅.Star】基盤の白青黒構築もあり、最速先攻2ターン目で安全にフィニッシュできる。

その他

  • 以前から公認大会などで殿堂レギュレーションが適用されない「フリー対戦コーナー」が設けられることがあったが、公式なレギュレーションとして採用されたのはこれが初めて。

参考


[1] 発売当時はプレミアム殿堂からまだ変更されていない