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“轟轟轟”ブランド MAS 火文明 (7) |
クリーチャー:ビートジョッキー 9000 |
マスターG・G・G:自分の手札がこのカードだけなら、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、自分のマナゾーンに火文明があれば、カードを1枚引く。その後、自分の手札を好きな枚数捨ててもよい。こうして捨てた手札1枚につき、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体選び、破壊する。 |
※殿堂入り |
DMRP-06で登場した火のビートジョッキー。2019年7月1日付で殿堂入り。
新能力「マスターG・G・G」により、手札のカードがこれ1枚だけであれば0コストで召喚できる。さらに、火文明のカードがマナゾーンにあれば、cipによりカードを1枚引いた後、手札を好きな枚数捨てて同じ数だけ6000火力を放つ。
能力で特に目を引くのは、やはり何と言っても目玉能力のマスターG・G・G。手札がこのカード1枚であれば、ノーコストでスピードアタッカーのW・ブレイカーが飛んでくるのは《百万超邪 クロスファイア》と同様とても強力。しかも《百万超邪 クロスファイア》とは違い、同名クリーチャーがバトルゾーンにいても発動できる[1]。発動条件はかなり緩く、毎ターンなんらかのカードを2枚以上使用することができれば、すぐにこの能力を発動する機会が訪れる。
早期からガンガン手札を消費していくデッキとはとても相性がいい。【赤単ブランド】はもちろんのこと、手札が枯渇しやすいデッキならば、採用が視野に入る。
例えば先攻ならば1ターン目にチャージしてコスト1を1枚、2ターン目にチャージしてコスト1を2枚使用した時点で残り手札が1枚となり、わずか2ターン目で条件を達成できてしまう。
他には《ニクジール・ブッシャー》、《神出鬼没 ピットデル》、《ヘブンズ・フォース》、《凶鬼02号 ドゴンギヨス》など、序盤から手札を大量に消費するカードを使えば、後攻を取ってしまった場合でも条件を満たしやすい。初手次第では1ターン目で登場する事すらあり得る。
そのため、2コストのコスト踏み倒しメタの《デスマッチ・ビートル》や《奇石 ミクセル》でも間に合わないことも。3ターン目以降に持ち込んでしまってもマスターG・G・Gは召喚であるため、《異端流し オニカマス》や《洗脳センノー》などの召喚以外に反応するメタには引っかからない。数ある踏み倒し能力の中でもトップクラスのメタ耐性がある。
次に注目したいのは、条件を満たす事で行えるドローとディスカードによる火力除去。
特にドローは、マスターG・G・Gの能力で召喚を達成した時点で手札は無いため、かなり気が利いた能力である。しかも、そのドローで2枚目の《“轟轟轟”ブランド》が手札に加われば、それもノーコストで召喚でき、引きが良ければ連鎖する。
そして、手札を捨てることで放つパワー6000以下の除去も侮れない。邪魔なブロッカーやシステムクリーチャーを狙い撃ちで破壊できるほか、自分から手札を減らす事で後続のG・G・Gやノー・チョイスなどのサポートも行える。
総じて速攻の息切れしやすい弱点を広くカバーするどころか逆に力に変え、コンボデッキにも採用可能な、マスターカードの名に恥じないクリーチャーと言える。
一見すると厳しく見えるマスターG・G・Gの発動条件が故に、発売前の評価はあまり高いものではなかった。
ところが実際に登場すると、様々な速攻・中速ビートダウンの出張パーツになる上に、2ターンキルを現実的に行えるというデュエマの歴史を変える速度から環境に定着。多くのプレイヤーからハイスペックなカードと認識されるようになった。
DM・双マーク2ブロック構築環境では圧倒的な速度で環境を席巻した。2018年全国大会九州エリア代表決定戦では上位32人中、半数近くにあたる15人が《“轟轟轟”ブランド》を使用している。
特に顕著であったのは【赤白“轟轟轟”ブランド】での活躍であり、メタクリーチャーを脇に並べることでS・トリガーなどをケアしながら殴ることができた。
拡張性の高さから手札消費の激しいカードや優秀なウィニー及び軽量呪文の多くと相性が良く、専用デッキではゲーム性を損なうほどの速さで速攻の主軸を担った。多くのビートダウン・速攻系デッキに投入を検討できるカードパワーと、引きが良ければ《“轟轟轟”ブランド》を連鎖する理不尽さもあり、2019年7月1日に殿堂入りに指定された。マスターカード及びビートジョッキーからの殿堂入りは史上初で、新章デュエル・マスターズ以降のカードとしても《ガヨウ神》と並んで史上初の殿堂入りとなった。
アニメや漫画に登場し、パックの背景にもなった高レアリティのクリーチャーとしては、登場から殿堂施行まで1年8日と最速クラスである。同レベルの速度の殿堂入りには《無双竜機ボルバルザーク》の1年20日がある(ゲーム開始時にバトルゾーンに存在出来るカードは考慮しない)。しかも、発売前の評価の低さとは裏腹に、環境で躍進したという面においても、《ボルバルザーク》と似通っている。
「マスターG・G・Gの条件が速攻の過程で自動的に達成できる」「召喚扱いなのでメタ耐性が高い」「ノーコストで出てくる」「連鎖する余地がある」この4点がこのカードを暴走させたと言える。殿堂入りによって「連鎖する余地がある」を潰し「ノーコストで出てくる」確率を低くされた。
殿堂入り後も、色の合う前のめりなビートダウンなら必ずと言っていいほど採用された。しかし、手札を投げ捨てて戦うデッキタイプの減少、手札を使い切った際に《“轟轟轟”ブランド》の2打点を添えなくても打点が足りるコンボデッキの増加、色の濁りになるため《堕魔 ザンバリー》のように能動的に手札を減らすデッキでも採用候補にならないと、徐々に【赤緑“逆悪襲”ブランド】などの専用デッキや、【我我我ブランド】などの【赤単速攻】での活躍に限定されるようになっていった。
調整版に《“逆悪襲”ブランド》がある。そちらはマスターG・G・GではなくG・G・Gであるがゆえに《冒険妖精ポレキチ》などマナ召喚を使えば1ドロー以外をリソースとして連鎖する余地があるため、決して下位互換ではない。
Q.手札がない時に、墓地に《“轟轟轟”ブランド》があり、墓地からクリーチャーを召喚できる状態です。「マスターG・G・G」を使用してコストを支払わずにこのクリーチャーを召喚することができますか?
A.いいえ、「マスターG・G・G」はこのカードが手札に唯一のカードであることを必要とする能力です。墓地にある場合はこのカードが手札にないので使用することができません。
引用元(2019.7.2)
Q.手札に《“轟轟轟”ブランド》1枚だけの状態で、マナや墓地からクリーチャーを召喚できる時、マナや墓地にある《“轟轟轟”ブランド》をマスターG・G・Gの能力で召喚することはできますか?
A.いいえ、召喚できません。マスターG・G・Gは、手札にある《“轟轟轟”ブランド》を出す能力です。
引用元(2019.9.30)
Q.《“轟轟轟”ブランド》で複数体破壊できる時に、1体に対しては、1回しか破壊しませんが、同じクリーチャーを選ぶこと自体はできますか?
A.いいえ、選ぶことはできません。
引用元(2019.9.30)
Q.自分のマナゾーンに火のカードが1枚もない状況で、自分は《“轟轟轟”ブランド》をバトルゾーンに出しました。カードを引くことはできませんが、自分は相手のパワー6000以下のクリーチャーを破壊するために、手札を捨てられますか?
A.いいえ、捨てられません。出た時に条件を満たしていなければ、カードを引くことも手札を捨てることもできません。
引用元(2021.5.21)
Q.《“轟轟轟”ブランド》など通常Ver.と加工Ver.があり、加工Ver.ではノーマルなカードに比べて硬さなどで他のカードと判別できるが、デッキに例えば《“轟轟轟”ブランド》だけ加工Ver.にして他の36枚はノーマルなカードにして、意図的にデッキを構築した場合に罰則を受けることはありますか?
A.いいえ、デッキ構築の段階では罰則を受ける事はありませんが、プレイ中に確認するような行動を取ると罰則の対象になる可能性はあります。
引用元(2019.9.30)