《メヂカラ・コバルト・カイザー/アイド・ワイズ・シャッター》
DMEX-06で登場した水/光のブルー・コマンド・ドラゴン/ハンターツインパクト。 クリーチャー面は相手のクリーチャーがバトルゾーンに出た時に、そのターン中相手クリーチャー全体に攻撃制限を加える能力を持つ。 さらに、相手が呪文を唱えた際に2ドローする。元となった《ガンリキ・インディゴ・カイザー》と異なり呪文を唱えた際は攻撃制限が加わらないが、ドロー能力を持つという違いもある。 呪文面は相手クリーチャー2体にフリーズを仕掛けるS・トリガー。呪文単体で見れば《リペリレニア・メーザー》が1コスト軽くなった上位互換。カード単位で見るとこのカードは多色なので完全上位互換ではない。 元となった《ガンリキ・インディゴ・カイザー》にS・トリガーが付いたというのが大きい。単なるロック獣は大量投入すると嵩張りやすいが、S・トリガーが付いているおかげで複数枚投入しても腐りにくくなった。何なら呪文面を手打ちして相手を妨害してしまっても良い。【チェンジザドンジャングル】では、《ドンジャングルS7》をタップさせて攻撃対象固定能力を使いたいがシールドをブレイクしたくない時に攻撃する対象のクリーチャーを作るために唱えるのが効果的な運用法の1つ。
ルールこのクリーチャーの攻撃制限能力はトリガー能力である。そのため、1度相手のクリーチャーがバトルゾーンに出れば、その後そのターン中にこのクリーチャーが除去されても、相手のクリーチャーは攻撃できないままである。しかし、攻撃制限能力がトリガーしてから、同一ターンにこのクリーチャーが除去され、さらに相手が他のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのクリーチャーは召喚酔いしていなければ攻撃できる。
環境において登場早々DMEX-06期に【チェンジザドンジャングル】の1枚積み枠としてチャンピオンシップ準優勝の実績を出した。意外と《BAKUOOON・ミッツァイル》系統のデッキには先攻なら5ターン目辺りに投げても間に合うので、環境にはマッチしている。 DMEX-12期の【チェンジザドンジャングル】でも7マナあれば優先的に召喚したいクリーチャーとなっている。 【バーンメアジョーカーズ】に対しては前述のようなことから非常に有利。《エモG》でのバトルという裏目を除いて基本的に退かされない。 【青黒緑シャコガイル】では単純な防御S・トリガー呪文、妨害クリーチャーとして使われることも然ることながら、《怒流牙 サイゾウミスト》など光がタッチされるので呪文面の手打ちの機会も少なくない。 【ドロマーGRハンデス】に入る場合もあるが、役割が被る上により早く出ることが多い《全能ゼンノー》も同時採用されるため、呪文面のプレイがメインとなるだろう。 【5色ジャックポット・エントリー】の入賞レシピにも採用されることが多い。 その他にも色が合いマナが伸びるデッキではあらゆるデッキで使われるほど汎用性が高く、それどころかこれが入るからこそデッキに光を入れるケースも少なくなかった。多くのデッキがこのクリーチャーを除去できる札を投入する必要に追われた。 超天篇環境には【“轟轟轟”ブランド】系統のようなクリーチャー面がほぼ腐るような異常な速度の【速攻】、呪文面が腐るような過剰打点で押すGR系のワンショットが多く、利用自体はされていたがこの点で若干不遇気味ではあった。それが十王篇環境辺りから呪文面が防御札として機能するレベルの展開力に留まるビートダウンが増え、クリーチャー面が刺さりやすくなる程度に環境の速度が緩やかになったことから需要が増した。 ただ、王来篇に入ると一時期需要が若干衰えた。というのも、《聖魔連結王 ドルファディロム》などの除去と自身の足止め能力が微妙に噛み合わず、また光を含むマナ基盤が充実したことでこれを必ずしも採用しなくて済むようになったためである。ところが【白青赤緑ドギラゴン閃】が台頭すると、《流星のガイアッシュ・カイザー》と並べて相手を徹底的に足止めできることなどから、需要が回復。《メンデルスゾーン》と《ボルシャック・栄光・ルピア》をマナブーストの基盤とすることから、クリーチャー面の7コストというコストは寧ろ軽いくらいである。《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を通すことに特化したオリジナルの【白ガイアッシュ覇道】に対しては、フリーズでお構いなしに先置きの打点を追加ターン中に足止めできるのが強い。【5色コントロール】系統御用達の《ロスト・ソウル》に対しても、ドロー能力のおかげである程度対抗できる。 【7軸ガチロボ】が台頭するとその主要パーツとしても頭角を現した。【青黒退化】/【青黒緑退化】、【我我我ブランド】のような先置きのクリーチャーが勝敗を左右しかねないワンショットデッキがトップメタの一角に立った一因である。 《勝利宣言 鬼丸「覇」》が殿堂解除されると、その対策となる可能性にも注目された。追加ターンを獲得できる性質上《勝利宣言 鬼丸「覇」》でワンショットを行う場合は何体もクリーチャーが並んでいる訳ではない場合が多いため、このカードの呪文側のフリーズで事足りる場合がそこそこある。だが実際は、その頃になると環境全体の展開力が余りに高まったため、【5色コントロール】系統で考えても《聖魔連結王 ドルファディロム》でないと手に負えないケースも激増し、これでチマチマ足止めする環境ではなくあった。そもそもが《聖魔連結王 ドルファディロム》の全体除去と呪文ロックに両面とも収まり、《聖魔連結王 ドルファディロム》が激増している環境では厳しい。 その他
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