《スクランブル・チェンジ》
次に召喚する火のドラゴンを5軽減し、スピードアタッカーを付与する。 発売直前に殿堂入りした《フェアリー・ギフト》の調整版。コストが増えて対象が火のドラゴン限定になったかわりにスピードアタッカーが付与されるようになった。 《フェアリー・ギフト》《戦慄のプレリュード》と同じく、自身のコストと軽減を差し引いて実質2マナ分の軽減になる。4マナの状態で唱えればコスト6以下の火のドラゴンを召喚しつつ、アタックトリガーの発動や革命チェンジに繋げられる。 相性が良いのは《メガ・マナロック・ドラゴン》《超戦龍覇 モルトNEXT》《紅神龍バルガゲイザー》などの早出しすることで大きなアドバンテージを叩き出し、なおかつスピードアタッカーを持たないドラゴン。 とりわけ《メガ・マナロック・ドラゴン》とは強烈なシナジーを発揮し、最速3ターンという《超竜バジュラ》をも超える速度で擬似ランデスを開始できる。 早出しした《メガ・マナロック・ドラゴン》をさらに《蒼き団長 ドギラゴン剣》へと革命チェンジさせることで、大型クリーチャーを殴り返しつつ《蒼き団長 ドギラゴン剣》のファイナル革命でリーサルを組める。この2枚の登場によって《メガ・マナロック・ドラゴン》の弱点だった盤面に触れられない点、これ1枚では攻め切れない点が見事に解消されたと言える。 ただし、2枚のカードをプレイする関係上、手札の消費が激しい点は無視できない。 良くも悪くも火文明の瞬間的なアドバンテージの獲得や攻撃的な要素が強く出ており、持続力には難点がある。 環境において登場するなり、多色環境だったことから猛威を振るっていた《メガ・マナロック・ドラゴン》との組み合わせで流行。3〜4ターン目にこのカードから《メガ・マナロック・ドラゴン》を召喚する動きは実質的な追加ターン獲得と言っても過言ではなく、以降の環境を荒らすことになる。 特に【赤黒ドギラゴン剣】は《フェアリー・ギフト》と異なり緑を入れる必要がなく、即座に革命チェンジに繋げられるこのカードと極めて相性が良かった。 DMR-22発売直後に開催された「DMGP-3rd」では、このカードと《メガ・マナロック・ドラゴン》を投入した【赤黒ドギラゴン剣】が大流行。 【モルトNEXT】でも《ドギラゴン・エントリー》と総入れ替えする形で採用された。(>【スクランブルモルトNEXT】) もっとも、手札消費の激しさから【準赤単】のドラゴンデッキすべてに入るわけではなく、「DMGP-4th」優勝に輝いた【モルト「王」】折衷型の【モルトNEXT】には不採用だった。 また、《メガ・マナロック・ドラゴン》無制限時代であっても必ずしもこのカードによる早出しプランを取る訳ではなく、むしろ【赤黒ドギラゴン剣】ミラーマッチでは革命0トリガーを警戒してコスト4以下のクリーチャーをある程度溜めるプランを取るケースもあり、結果的に正規コストの6マナで召喚することも少なくなかった。 《メガ・マナロック・ドラゴン》の殿堂後は主に【モルトNEXT】で活躍。いわゆる【モルトNEXT】【緑単ループ】の二強環境を作り上げた。 殿堂入り後はドラゴンデッキで細々と使われていたが、各種マナブーストのインフレを見越してか2023年3月20日付で殿堂解除された。 かつての主な就職先であった【モルトNEXT】では《炎龍覇 グレンアイラ/「助けて!モルト!!」》という対抗馬が出現し、相性の良かった《爆熱天守 バトライ閣》はプレミアム殿堂入り。また、《超戦龍覇 モルトNEXT》や《メガ・マナロック・ドラゴン》以降そもそも相性の良い火のドラゴンに恵まれない。 使われるとすれば革命チェンジボルシャックに寄せた【白赤バクテラス】に革命チェンジ元の早出し手段として利用される程度か。DM23-EX3末期のオリジナルでそのような型がベスト4に残っている。 その他
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