《ブレイン・ストーム》
ブレイン・ストーム C 水文明 (2) |
呪文 |
カードを3枚まで引く。その後、自分の手札を2枚、好きな順序で山札の上に置く。 |
DMR-05で登場した水のブレイン呪文。
カードを3枚まで引いた後、自分の手札2枚を山札の上に戻す効果を持つ。
水、コスト2、手札の質を高める目的の呪文としては《エマージェンシー・タイフーン》、《シークレット・クロックタワー》と来て3種目。
手札交換の要素は少ないが、手札を消耗せずに別のカードと入れ替えて手札にする呪文には《ドラゴン・ラボ》や《ハッキング・サーチ》もある。
いずれも実質的に得られるハンドアドバンテージは±0であり、マナカーブを考えたら2ターン目に唱えて3ターン目に使うカードを探すことに使える。
一方、唱えて目当てのカードが見つからなかったとき、2ターン先まで不要なカードしかターン開始ドローで引けないという裏目も存在する。
そもそも、マナを支払っても明確なアドバンテージを得られないカードは、デッキに採用すればするほどデッキパワーが下がってしまう。
《エマージェンシー・タイフーン》なら墓地利用、《シークレット・クロックタワー》なら《時空の賢者ランブル》の覚醒補助と、類似カードも必ずと言って良いほど別の利用法でシナジーを考えて採用される。
《ブレイン・ストーム》の最大の長所は、引いた後に手札から2枚を仕込むことができること。次のドローステップをした後のデッキトップまで確定させられる。
連鎖は勿論、ガチンコ・ジャッジや【連ドラ】、《蒼神龍スペル・グレートブルー》等、相性の良いデッキタイプは地味に多い。
《パルピィ・ゴービー》など山札を見て順番を変える効果は仕込みたいカードがあるかどうかわからないうちに山札操作することになるが、手札にあるカードを戻せる効果の《ブレイン・ストーム》は唱える前に仕込みたいカードの存在を知ることができる。
デザイナーズコンボの範疇になるが、後に登場した《遣宮使 ネオンクス/ネオ・ブレイン》との相性も最高。「ブレイン」呪文を唱えて誘発させつつ、それで踏み倒す呪文の操作も完了させられる。
他には次のようなプレイングにおける利点が考えられる。
- 必要なカードを山札に逃がすこと
- 《ブレイン・ストーム》を唱えたターン中に使用しないカードは、山札の上に置くことでハンデスから守ることができる。
また、【ケングレンオー】のタップ能力のように「手札ではなく山札にある必要がある」カードを採用していて、それらを引いてしまった際に山札に返却することもできる。
- 山札の一番上を参照する効果とセットで使い、不要なカードを処理すること
- マナブーストを使うであろうタイミングに、手札に必要ないカードが一番上になるよう仕込んでおくことで不要なカードをマナに落とすことができる。
現状必要ない高コストカードなら、別のカードでガチンコ・ジャッジ効果で見せるタイミングに来るようカードを仕込んで、勝利に貢献しつつ山札の下に移動してもらうこともできる。
- 「カードを引いた時」や「このターン引いた数」と組み合わせる
- 手札は増えないが3枚引いた事実は残るため、「引いた時」には《外道神カイカイ》など、「引いた数」なら《天災超邪 クロスファイア 2nd》などのサポートになる。
十王篇ではドローに反応するビビッドローが登場。このカードで引いたことで宣言することもできるし、手札交換で戻すカードに仕込むことで次のドローステップに狙ってビビッドローを発動させることができる。
ルール
- カードを引く枚数は任意なので、ドローせずに山札の枚数を増やすという使い方もできる。
環境において
当初は《ヴォルグ・サンダー》が猛威を振るっていて使いづらかった。仕込んでも山札破壊で妨害されるし、呪文という時点で山札破壊の枚数増加に利用されてしまう。
エピソード3環境になると【ヒラメキドレーン】で《デビル・ドレーン》を始めとするコンボパーツを引っ張り込むための手札交換として需要が高まった。不要牌が山札の上に置かれる点に関しても、《デビル・ドレーン》での5枚手札補充である程度ケアできた。
【ミラクルとミステリーの扉】系統が存在していた当時、その補助として使われることもあった。
ドラゴン・サーガ環境では【転生サイクリカ】の初動として使われた。
双極篇環境では【ネオンクスデリート】に、十王篇環境では【ダッカルパラノーマル】や【白青赤ドラグナー】に投入され、それぞれ活躍。
王来篇環境ではオリジナルの【白青ギャラクシールド】に使われる場合がある。
メディアでの活躍
その他
収録弾によってテキストが微妙に変化している。
DMX-22以降DMEX-17以前のテキスト
カードを3枚まで引き、その後、自分の手札を2枚、好きな順序で自分の山札の上に置く。 |
- 「ブレイン・ストーム(Brain storm)」とは、『 突然思い浮かぶ妙案・閃き 』を指す言葉である。
関連カード
収録セット
参考