《ラ・ズーネヨマ・パンツァー/
|
ラ・ズーネヨマ・パンツァー P 自然文明 (4) |
クリーチャー:グランセクト 12000 |
ガードマン(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先を、自分の他のクリーチャーからこのクリーチャーに変更してもよい) |
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。 |
カードが自分のシールドゾーンを離れた時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。 |
逆転のオーロラ P 自然文明 (5) |
呪文 |
自分のシールドを好きな数、マナゾーンに置く。 |
DMEX-04で登場した自然のグランセクトと自然の呪文のツインパクト。
クリーチャー側はシールドゾーンのカードが離れた時にマナブーストする大型ガードマン。
普通にブレイクされるだけでもマナブーストとして働くが、どうせならシールド交換をしてS・トリガーを仕込むなど、率先してマナ加速を狙いたい。シールドカードではなく、シールドゾーンにあるカードが対象なので、要塞化している城が離れた時もマナブーストできる。
パワーも十分であり相手にとっては厄介な存在だが、【速攻】だとこのクリーチャーが出る前に押し切られる危険性もあるため、なるべく早く出す必要が出てくる。
クリーチャー側とデザイナーズコンボになっており、シールドが5枚残っていれば10枚マナを増やしてそのまま《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》などのフィニッシャーに繋げられる。
しかし、このカードをフル活用するには4ターン目までにこのカードが2枚手札に揃うことが絶対条件である。《ジャンボ・ラパダイス》などで手札補充すれば何とかなるかもしれないが、2枚合わせて使うまでに除去やハンデスを受ける可能性もあり、スムーズにコンボを決めるのは要求値が高い。
そのため、非ツインパクト版の《逆転のオーロラ》も5枚目以降としてデッキに投入されることが多い。
無理に両方を活かさずとも、《逆転のオーロラ》を8枚投入可能になったと考えるのも良いだろう。戦略の要になるため複数枚投入したいが効果の性質上引きすぎても困るカードであるため、クリーチャー側としても役割を持てるのは軽視できないメリットである。
DMRP-11で《生命と大地と轟破の決断》や重量級マナドライブが登場すると、マナゾーンに必要パーツを装填しつつ重量級マナドライブの条件を満たすという意味で《逆転のオーロラ》との最大8枚体制に明確な意味が生まれた。それを如実に示したのが【メルゲドッカンデイヤー】である。
フィニッシュがライブラリアウトやエクストラウィンならカウンターを許さないのでシールドを削ることによる隙は無視できた。そもそも環境の速度的に、この呪文を唱えた返しのターンは普通に行動していてもフィニッシュされる恐れのあるターン数なのでむしろ「耐えられたら負け」と割り切るプレイヤーも多かった。
革命との相性の良さは1ショットキル失敗時の隙を心配しないで済むループ系統で発揮される。最終的に殿堂入りに指定された《侵革目 パラスラプト》はそれを物語る典型例である(あちらは正確には疑似革命と疑似侵略モードだが)。
超天篇環境ではしばらくの間《逆転のオーロラ》と合わせて6枚から8枚積む構築はチャンピオンシップでよく見る構築となった。
2020年7月1日殿堂レギュレーション改訂により《マリゴルドIII》がプレミアム殿堂に指定されてこのカードによるマナブーストを最大限活かせる重量級マナドライブが1体消滅すると、その影響であまり見かけないカードとなった。以降、ループ系統にしても例えば【ライベルモットループ】のように重量級マナドライブどころか極論マナドライブ自体を必要としない構築が開拓された。
徐々にシールド回収を行うコンボデッキはこれやツインパクト元の《逆転のオーロラ》に頼らない構築が増えていった。そもそもシールド回収ができずメインループが成立しなくとも、適当に打点を並べて襲い掛かるというサブプランを取る風潮が漂った。言い換えると、そもそもメインループに依存しない風潮が浸透したことで無理にシールド回収を行わないケースが実際のプレイング上目立つようになった。