死神術士(しにがみじゅつし)デスマーチ》

死神術士デスマーチ UC 闇文明 (1)
進化クリーチャー:デスパペット 1000
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
墓地進化:闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつ出す。
このクリーチャーがバトルする時、そのバトルの終わりまで、バトルしている相手クリーチャーのパワーを-4000する。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)

DM-32で登場した墓地進化デスパペット

抜群のコストパフォーマンスを誇る非常に軽量な進化クリーチャーである。

墓地に1体でもクリーチャーがいれば、わずか1マナの疑似スピードアタッカーとして運用できる。【速攻】でよく使われる《解体屋ピーカプ》《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》が3マナだったことを考えると、このカードの軽さには驚くべきものがある。

マナゾーン墓地を操作できる《ダンディ・ナスオ》《ジオ・ナスオ》と組み合わせれば、2ターン目から進化速攻することも可能。(→ナスマーチ
登場以来【墓地進化速攻】のメイン戦力となっている。

さらに、バトルする相手のパワーをそのバトルの終わりまで-4000する。1コストながらパワー5000まで相打ちに持ち込むことができ、クリーチャー戦にも強い。

オマケのようにブロッカーも持っている。《火炎流星弾》《爆竜 GENJI・XX》などに引っ掛かるため、どちらかというとデメリットに近いが、対ビートダウン戦で守りにも使えるので、完全に無駄な能力ではない。

【速攻】に入るような軽い墓地進化には《鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー》《死神竜凰ドルゲドス》がいる。それぞれスペックが異なるので、自分のデッキに合うものを選びたい。もちろん複数採用してもいいだろう。

軽いのは長所だが、パワーは1000しかないことに注意。《ローズ・キャッスル》《希望の親衛隊ファンク》などのパワー低下に引っ掛かりやすいのが弱点と言える。

【速攻】に入る印象が強いが、その軽さゆえに進化元としても使える。《神羅ヘルゲート・ムーン》《神羅スカル・ムーン》などの究極進化にもちょうどいいだろう。

また、最軽量の墓地進化であるため、退化元としても優秀。墓地にカードさえあれば、《龍脈術 落城の計》などと合わせ僅か4コスト程度でどんな闇のクリーチャーも呼び出すことができる。

神化編墓地進化は全体的にハイスペックなカードが多く、これはその筆頭と言える。

ルール

他のカード・デッキとの相性

  • 【青黒退化】を筆頭とした墓地退化の必須カードでもあり、そのデッキではこれを使うことで大抵は4ターン目あたりに闇のファッティを出せる。

環境において

神化編環境からドラゴン・サーガ環境においては【黒緑速攻】の核として活躍。

エピソード2環境トップメタを飾った【オール・イエス】でも、同じターン中に召喚酔いしないクリーチャーの召喚と《至宝 オール・イエス》クロスを両立できるという理由でよく使われた。そちらでは、《ファンタズム・クラッチ》S・バックコストにして墓地に置いたクリーチャーチャンプブロックした《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》を進化元にすることが多かった。

ただ、《ベイB ジャック》採用型の【黒緑速攻】の場合は墓地ギミックを利用しないので採用されなかった。

革命ファイナル環境から新章デュエル・マスターズ環境にかけては【青黒退化】のパーツとして活躍。

双極篇環境では《“轟轟轟”ブランド》の余りの盛況から【黒緑速攻】《“轟轟轟”ブランド》を入れたものが【黒緑“轟轟轟”ブランド】と称される始末で、その中でこのカードもパーツの1つとして考慮された。

超天篇環境終期には、《破壊の儀》達成による盤面のロスを補うダイレクトアタック要員として【零龍ギャスカ】に投入されるケースが見られるようになった。

王来篇環境では再構築のルール変更により、3〜4ターン目に《竜魔神王バルカディア・NEX》などの闇の進化クリーチャーへ退化出来るようになる。パーツを揃えて退化すればデスマーチが驚異的なフィニッシャーに化けることになり、オリジナルを中心に【青黒退化】チャンピオンシップで活躍。その後構築が練られ、速度を下げる代わりに呪文メタ対策や安定性を重視した【青黒緑退化】も環境を席巻した。

王来MAX環境も依然として墓地退化で活躍。新しい退化札として《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》を獲得。これにより【白青黒退化】が確立。【青黒退化】と同速の退化が出来つつ受けが厚くなったため、【青黒退化】に代わって使われるようになる。こちらも【青黒緑退化】と並んでオリジナルを中心に活躍している。

【退化】デッキは退化先として最強格の《竜魔神王バルカディア・NEX》殿堂入りによる弱体化こそあったもののこちらは無制限であり、以降も活躍を続けている。また、【神羅ケンジ・キングダム】では《神羅ケンジ・キングダム》の進化元として採用される事もあり、コストが軽い、バトルゾーンに進化元が必要ない、黒単なので色が噛み合うなどの利点がある。

【絶望神サガループ】【黒単アビスロイヤル】が流行すると、その煽りを受けて増加した墓地利用メタにより【退化】デッキ自体が若干下火になったが、地雷として依然環境に居座った。
【青黒退化】にサブプランとして《絶望神サガ》《超神星DOOM・ドラゲリオン》を組み込んだ【青黒サガ退化】なるデッキのCS入賞報告もある。

漫画・アニメでの活躍

その他

  • よく「死神術」と誤記される。表記の際は注意。
  • 「デスマーチ(death march)」は「死の行進」と訳され、主に戦時中に捕虜や囚人に対して行われる、生命の危険を顧みない過酷な行進のこと。転じて、主にソフトウェア開発会社などで、メンバーに徹夜や休日出勤の常態化などの極端な負担を強いる過酷なプロジェクト、あるいはプロジェクトがそのような状況に陥ること。
  • DMX-24では【速攻部門賞】で優勝し、忍者をイメージした新規イラストで再録された。魔法陣には「死神行軍」と書かれている。

デュエル・マスターズ プレイスでは

死神術士デスマーチ R 闇文明 (1)
進化クリーチャー:デスパペット 1000
ブロッカー
墓地進化-自分の墓地の闇のクリーチャー1枚
バトルする時、そのバトル中、その相手クリーチャーのパワーは-4000される。

DMPP-13で実装。レアリティレアになった。

【黒緑速攻】【大邪眼B・ロマノフ】などで活躍している。
一方、もう一つの主な用途である退化ギミックは要である《ロイヤル・ドリアン》が単なるクリーチャー除去に調整されているほか、デュエプレにおけるカード指定除去の裁定の関係で、退化用途での使用は不可能になっている。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考


公式Q&A

Q.《かぼちゃうちゃうちゃう》がバトルゾーンにいる状況で、《卍 デ・スザーク 卍》を「無月の門」で手札から召喚できますか?
類似例:《封鎖の誓い 玄渦》《死神術士デスマーチ》の「墓地進化」
A.召喚できますが、バトルゾーンに出ません。下に重ねようとしたカードはバトルゾーンと墓地に残り、《卍 デ・スザーク 卍》は手札に残ります。クリーチャーを構成するべきカードが一部でも用意できない場合は、そのクリーチャーを出せません。
引用元(2021.12.17)

  • 3つ目の能力について

Q.自分の《ギーク戦車 ウサギアス》と相手の《死神術士デスマーチ》がバトルする場合、どうなりますか?
A.《ギーク戦車 ウサギアス》がバトルに勝ち、《死神術士デスマーチ》は負けて破壊されます。今回の場合、《ギーク戦車 ウサギアス》の「バトル中」の常在型能力がまず適用され、その後、《死神術士デスマーチ》の「バトルする時」の能力がトリガーし、解決します。バトルの結果により《死神術士デスマーチ》が破壊された後、「バトルの終わりまで」と「バトル中」の効果は同時に効果がなくなりますので、《ギーク戦車 ウサギアス》はバトルゾーンに残ります。
引用元(2021.12.17)

Q.《死神術士デスマーチ》《光器パーフェクト・マライア》とバトルした場合、どうなりますか?
A.《光器パーフェクト・マライア》はバトルゾーンを離れず、《死神術士デスマーチ》とバトルします。《死神術士デスマーチ》がバトルに勝ちますが、《光器パーフェクト・マライア》はバトルゾーンに残ります。また、「バトルの終わりまで」と「バトル中」は同時に効果がなくなりますので、バトルが終わった後も《光器パーフェクト・マライア》はパワー2500でバトルゾーンに残ります。
引用元(2021.12.17)

Q.相手の《死神術士デスマーチ》の攻撃を、自分の《大青守星 イマムーソー》でブロックしました。このバトルで、どちらのクリーチャーが破壊されますか?
A.どちらも破壊されず、タップ状態でバトルゾーンに残ります。まず、ブロックしたことで先に《大青守星 イマムーソー》の「ブロック中」の効果が発揮し、その後、実際にバトルする際に《死神術士デスマーチ》の「バトルする時」の効果が発揮します。バトルの後、《死神術士デスマーチ》の効果が消滅し、攻撃が終わるタイミングで《大青守星 イマムーソー》の効果が消滅します。
引用元(2022.6.24)

Q.相手の《死神術士デスマーチ》の攻撃を《AQcess》でブロックしました。パワーを増減する能力が2つありますが、この場合の処理はどうなりますか?
A.結果的に、相手の《死神術士デスマーチ》だけが破壊されます。
まずブロックした時点で《AQcess》の「パワード・ブロッカー」が適用され、その後、実際にバトルする時に《死神術士デスマーチ》の「このクリーチャーがバトルする時、そのバトルの終わりまで、バトルしている相手クリーチャーのパワーを–4000する。」が解決されます。
《AQcess》がバトルに勝った後、バトルの終わりに《死神術士デスマーチ》の効果が消滅し、その後、攻撃終了ステップに入ってから「パワード・ブロッカー」の効果が消滅します。
引用元(2022.12.16)