【クラッシュ“覇道(ヘッド)”】

主なデッキタイプ

環境において

初期のころは、【チェンジザ覇道】が主流だったが、後に【赤青覇道】も環境に台頭していく。

DM・双マーク2ブロック構築環境というフォーマットで開催された「デュエル・マスターズグランプリ-7th」ではベスト32進出者における使用率1位のデッキとなった。【クラッシュ“覇道”】はベスト32進出者中8人が使用しており、そのうち2人が【赤青覇道】、そのうち6人が【チェンジザ覇道】を使用していた。

【赤青覇道】は同大会ベスト8の結果を残している。

殿堂レギュレーション環境でもDMRP-08期からチャンピオンシップ4位以内入賞が散見されるようになり、【赤青覇道】のシェアが大幅に上がり、【チェンジザ覇道】を環境から退かせた。

2019年3月1日に《蒼き団長 ドギラゴン剣》殿堂入りしたことで相対的な強化が為されトップメタのデッキとなった。これだけ強力なデッキパワーを持っていてもそれまでそれほど活躍しなかったのは、やはり【ドギラゴン剣】が比較対象として重かったためであろう。

この頃になると、《海底鬼面城》を投入した型も流行するようになる。当初は、《海底鬼面城》手札補充《“轟轟轟”ブランド》マスターG・G・Gはアンチシナジーのように思われていたが、序盤からこまめにカードを使っていき、《“必駆”蛮触礼亞》B・A・D・Sを使って唱えれば、容易に《“轟轟轟”ブランド》を手札に1枚残した状態にすることができた。《海底鬼面城》のドロー効果は任意であるため調整は容易で、4ターン目以降なら《“必駆”蛮触礼亞》を唱えても手札が2枚残ってしまうという局面でも、余った1マナで《海底鬼面城》を使うことによって1枚に減らすというプレイングもできたため、相性が悪いどころかむしろ良かった。

デュエル・マスターズ全国大会2018」(DM・双マーク2ブロック構築殿堂レギュレーションの混合)では予選1回戦から3回戦で使う2ブロック構築用のデッキとして参加者40人中12人が使用と、使用率1位を記録。予選4回戦から6回戦、決勝ラウンドのフォーマットであった殿堂レギュレーションでも同大会ベスト8を記録している。

ただ、DMSD-10発売から1週間前頃になると、非力なウィニー《KAMASE-BURN!》による効果バトル《Dの牢閣 メメント守神宮》を絡めたタップキルで処理されること、エクストラターン自体も《Dの牢閣 メメント守神宮》Dスイッチによって実質無効化されてしまうことなどが目立ち、トップメタからは退いた。

2019年7月1日に《“轟轟轟”ブランド》殿堂入り。だがそちらは元々《水晶の記録 ゼノシャーク/クリスタル・メモリー》サーチすることが少なくなかったため、この点は致命傷とはならなかった。

DMBD-10の発売により【青黒緑デッドダムド】が成立すると、【デ・スザーク】《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》でオマケのようにメタられるようになったことから環境から半ば姿を消した。有利が付くデッキが環境から1つ消えて、引いてはこのデッキの需要も冷え込んだ。実際『超CSIII in 山形』においては決勝ラウンド進出者128人中2人が使用、使用率9位タイと低迷。

DMSD-13期には《海底鬼面城》のおかげで【ハンデスデッドダムド】に対して強気に出ることができることから上位入賞を続々果たした。その頃、《超次元ムシャ・ホール》で対応力を高めた型も結果を残した。

DMRP-11では、《*/弐幻サンドロニア/*》が登場すると、3ターン目にオーラ手札を整えてから、4ターン目に《MANGANO-CASTLE!》を唱えて走り出すことに特化した構築が多くなり、《KAMASE-BURN!》は使用されなくなった。

DMRP-11発売からしばらくしないうちにミッツァイル・マスターズが起こり、【ミッツァイル】対話拒否のスピードに多くのデッキが環境外へと追いやられていき、このデッキも例外ではなかった。【ミッツァイル】には、3ターン目に《クラッシュ“覇道”》を出せなければほぼ負け確定なため、より安定して3ターンキルが狙える【赤単ブランド】に打倒【ミッツァイル】の役割を託すことになった。

それから長らく環境の外に追いやられていたが、それは殿堂レギュレーションでの話で、DMEX-11期のリモートデュエマ環境ではそれなりに活躍しており、《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》マスター・ドラゴンGRクリーチャー打点を補強する型が上位入賞した。

そして、2020年7月1日に行われた殿堂レギュレーション改訂では、多くの環境デッキが弱体化していく中、このデッキはは無傷であったため相対的に強化され、再びチャンピオンシップでも優勝・上位入賞が相次ぐ活躍を見せるようになる。

DMBD-13DMBD-14期で、【連ドラグナー】が環境に台頭すると、それに対する《洗脳センノー》を初めとしたメタカードが台頭し、このデッキもついでにメタられるようになり、使用率は下がった。しかし、【連ドラグナー】相手だと下ブレをついて勝利することは十分可能なため、優勝・上位入賞はそこそこしている。

しかし、2020年12月18日に《海底鬼面城》殿堂入りに指定され、弱体化。

程無くしてDMEX-14《海底鬼面城》リペアとして《伝説演者 カメヲロォル》を獲得。新型コロナウイルス感染拡大により緊急事態宣言が発令された中、DMEX-14期の非公認環境では《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》《“乱振”舞神 G・W・D》ソリティア系統を縛りつつ《伝説演者 カメヲロォル》によるドローの回数を増やす型が流行。

DMSP-02期のオリジナル環境では、《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》採用型がチャンピオンシップ4位入賞を果たしている。それぞれ4枚積み《ポクチンちん》《希望のジョー星》を引き込むためのおしゃれ枠と思われる。

DMEX-17期のオリジナル環境では、【白青赤緑ドギラゴン閃】の派生形である、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を通すことに特化した【白ガイアッシュ覇道】という型が登場。

DMGP2022』Day1(アドバンス)では【ガイアッシュ覇道】がベスト128進出者中使用率1位となる43人使用を記録。これは3分の1を超す使用率である。ベスト8にも2人残り、その2人は決勝戦で対戦。どちらも【白ガイアッシュ覇道】であった。Day1(オリジナル)ではベスト128進出者中使用率2位タイの10人を記録し、ベスト8にも2人残った。

DMGP2023-1st』Day1(アドバンス)では【ガイアッシュ覇道】括りで予選通過者128人中2人使用と予選使用実績には恵まれなかったが、ベスト8に1人残っている。

【絶望神サガループ】消滅後は、それまで締め付けを受けていた【黒単アビスロイヤル】が環境でそれなりの地位に就き、DM23-RP3期には【黒単アビスロイヤル】ほどではないが除去の内の破壊の比率が高い【黒緑アビスロイヤル】というデッキも進出。破壊以外の除去に弱いという《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》の最大の欠点が目立ちにくい環境となった。

超CSⅥ in群馬』ベスト128進出者の中にも【ガイアッシュ覇道】括りで2人残っている。

DM24-EX2【赤青覇道】《頂上電融 クライアッシュ“覇星” '22》を獲得。DM24-EX2発売日に34チーム参加のオリジナルの3人1チーム戦を優勝したチームが2面使った型は《頂上電融 クライアッシュ“覇星” '22》が入っているのは当然の事、《カンゴク入道》《氷柱と炎弧の決断》でリソースを稼ぎ、《飛ベル津バサ「曲通風」》で妨害しつつも除去を避けるために《同期の妖精/ド浮きの動悸》を使い、フィニッシャー射出に《“必駆”蛮触礼亞》《“麗片禅”戦車 バッドラマー》を利用し、《レーホウ・衛・デカッチ/「暴竜爵様のお出ましだッチ!」》でブロッカー対策を行った型であった。メタカード除去は《偽りの希望 鬼丸「終斗」》《飛翔龍 5000VT》が担っていた。環境初期型の直線的な動きであった【赤青覇道】と比べると対応力が段違いである。

参考