【白青黒退化】

【青黒退化】を基盤にしつつ、《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》を始めとするの優秀なカードを取り入れた型。

《瞬閃と疾駆と双撃の決断》タッチし、初手で埋めた《竜魔神王バルカディア・NEX》などをマナ基盤として役立てることで、最速コンボに特化したデッキに仕上げた【白青黒赤退化】という派生形も存在する。

龍脈術 落城の計 C 水文明 (3)
呪文
S・トリガー
バトルゾーンにあるコスト6以下のカードを1枚選び、持ち主の手札に戻す。
死神術士デスマーチ UC 闇文明 (1)
進化クリーチャー:デスパペット 1000
ブロッカー
墓地進化:闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
このクリーチャーがバトルする時、そのバトルの終わりまで、バトルしている相手クリーチャーのパワーは-4000される。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)
白騎士の精霊HEAVEN・キッド R 光文明 (3)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 3500
G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
このクリーチャーが出た時、バトルゾーンにある他の、コスト3以下のカードを1枚選び、シールド化してもよい。
竜魔神王バルカディア・NEX P 光/闇/火文明 (15)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド/アーマード・ドラゴン 25000
進化GV:自分のエンジェル・コマンド、デーモン・コマンド、アーマード・ドラゴンのいずれか3体を重ねた上に置く。
相手は呪文を唱える事ができない。
このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、自分の山札を見る。その中からドラゴンまたはコマンドを1体選び、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
ワールド・ブレイカー
※殿堂入り
聖霊王アルファディオス GS P 光文明 (10)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド 15500
G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
進化:エンジェル・コマンド1体の上に置く。
T・ブレイカー
誰も、光以外のクリーチャーを召喚したり、光以外の呪文を唱えることはできない。

主要カード

《龍脈術 落城の計》コンセプト
《死神術士デスマーチ》退化
《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》呪文メタに引っかからずに退化させることができる手段。汎用除去エンジェル・コマンド指定の進化元にも
《竜魔神王バルカディア・NEX》退化先。強力な呪文ロック効果に加えて、攻撃時にクリーチャーの除去や《∞龍 ゲンムエンペラー》などの本来退化させて出すはずの大型クリーチャーを踏み倒せる

候補退化元・退化先

《鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー》退化元。pigランダムハンデス
《死神竜凰ドルゲドス》退化元。敵獣1体のブロックを封じる
《∞龍 ゲンムエンペラー》退化先。コスト5以下の呪文効果クリーチャー能力を無視
《The邪悪 寄成ギョウ》退化先。クリーチャーによるカウンターを粗方封殺
《禁断竜王 Vol-Val-8》《バルカディア・NEX》の踏み倒し先。
追加ターン獲得は相手依存だが、ジャストダイバーにより優秀なダイレクトアタック要員が務まる
《偽りの王 モーツァルト》《バルカディア・NEX》の踏み倒し先。
cipドラゴン以外を全て破壊し、相手のドラゴン全ての攻撃を禁止する
《聖霊王アルファディオス GS》以外の召喚詠唱ロックG・ストライクも付いている。主に《HEAVEN・キッド》から進化

その他候補カード

このデッキの回し方

墓地肥やししてから退化元を立て、頃合いを見て退化手段を使って退化先を活かしてそのままワンショットしたりロック能力で制圧したりするのが主な回し方。

《奇天烈 シャッフ》のような呪文ロックが厄介な際は《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》で退化する。

単に退化に向けて動くだけでなく《密かで華麗なるカイタイ》によるハンデス《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》除去に使うことでコントロール気味に動くことも。

長所

【青黒緑退化】ほど呪文メタに強いデッキではないが、《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》で退化を行えるおかげで【青黒退化】よりは呪文メタで詰みづらい。

デッキの速度も【青黒緑退化】より高く、安定感やメタ耐性の面も考えると総合力では【青黒退化】に勝る。

テンプレで《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》を採用するため、(あくまで《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》を除去に駆り出すという前提では)【青黒退化】【青黒緑退化】より軽量除去に恵まれていると言える。

リアニメイト付きS・トリガーに恵まれているため、様々な角度から《終末の時計 ザ・クロック》を射出して1ターンを凌ぐことができる。しかも1度出た《終末の時計 ザ・クロック》《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》で再装填することが可能。

短所

優秀なのカードの多くは多色なのでマナタップインが覚悟される。気を付けてマナチャージしないといざという時に《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》プレイするためのマナが出せない。

《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》《龍脈術 落城の計》の最大8枚体制にすることができるが、前述の通り《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》召喚する際の白マナが課題になるため、構築段階から3ターンキルのルートはあまり意識されておらず、無理に3ターンキルに特化しても十分な再現性を確保できない。

環境において

《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》が登場したことでデッキとして確立したDMRP-21期から早々に、チャンピオンシップ上位入賞が散見されるようになった。

DMBD-19DMBD-20発売直前にはこの項の冒頭で説明した【白青黒赤退化】が上位入賞を果たした。

超CSIV 福岡』では《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》《エマージェンシー・タイフーン》《アストラルの海幻》の2コスト初動手札交換合計12枚体制で安定感を高めた型が準優勝を果たした。

超CSIV 宮城』でも3位入賞。

2022年8月15日付で核となる《竜魔神王バルカディア・NEX》殿堂入り。この殿堂入りにより、《伊達人形ナスロスチャ》などの山札全体からピンポイントで墓地にサーチする札を使う必要に追われた。

2023年の年明けから入賞数がある程度回復。数を増やした【黒単アビスロイヤル】《∞龍 ゲンムエンペラー》が刺さり、【青黒赤緑邪王門】《竜魔神王バルカディア・NEX》《偽りの悪魔神王 デス・マリッジ》といった呪文ロックが有効なためと見られる。【青魔導具】に対しても、《神の試練》《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》なら防げる上に、そもそも《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》のような簡単には復帰できないカード指定除去が備わっている。

DM23-SP1期、DM23-SD2期辺りにもポツポツ入賞が見られる。環境に増えた【我我我ブランド】【青魔導具】に刺さりが良いためである。

【絶望神サガループ】の現役時代は極一部の【絶望神サガループ】折衷型を除けば、結局は同じ墓地利用コンボデッキなら【絶望神サガループ】を使えばいいのではないかという話になり、ほとんど顧みられなかった。

しかし2023年8月11日付の殿堂レギュレーション改訂で【絶望神サガループ】が消滅すると、新殿堂開始直後の8月11日と12日チャンピオンシップで3例上位入賞が報告された。【絶望神サガループ】が消滅した途端これなので、如何に【絶望神サガループ】が同じ墓地利用デッキとして壁になっていたかが分かる。退化で用意するなら《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》とほぼ同じスペックとなる上に、《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》のバウンスに附随するリアニメイト能力があまり有効に活きづらいということで、《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》が既に登場してはいるが引き続き《The邪悪 寄成ギョウ》がフィニッシャーの1体に使われている。

DM24-RP3《逆転の影ガレック》を獲得。予め墓地に何も無ければ運は絡むが、退化コンボパーツを呼び出すことが可能である。そちらを入れた型がDM24-SP2発売日に結果を出している。

DM24-EX2期には《ハンプティ・ルピア》《氷柱と炎弧の決断》《邪心臓の魔法陣》《鬼火と魍魎の決断》を採用した【白青黒赤退化】なる型がオリジナルの80人参加のチャンピオンシップで準優勝。

参考