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罠の超人 R 自然文明 (9) |
クリーチャー:ジャイアント 5000 |
S・トリガー |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。 |
一旦シールドからトリガーすれば確定除去でファッティにも安定して対処つつ、パワー5000のクリーチャーを残して殴り返しを構えられる。また、任意なので利敵行為になる場面では使わない選択肢もある。
このカードの最も優れている点は高い名目コストと最低限の防御性能を両立している点である。スペックだけなら上位互換も多数登場しているが、《時の法皇 ミラダンテXII》などのコストを参照するS・トリガーメタをかいくぐる目的であえてこちらが採用されるケースは多い。
フシギバースやソウルシフト、《邪帝斧 ボアロアックス》の龍解など自分のクリーチャーのコストが重いほど有利になる能力と相性が良い。それらを扱うデッキは大抵コンボが決まった時点で勝利に等しいアドバンテージを得られるため、相手としてはこのカードが公開ゾーンに見えた時点で安易なシールドブレイクは控えざるを得なくなる。
そもそも《撃髄医 スパイナー》の登場までは高コストで汎用性の高いS・トリガー獣はこれと《閃光の守護者ホーリー》くらいしかなかったため、カードプールに存在するだけで複数のコンセプトに居場所があった。
ジャイアントであり《西南の超人》《十八番龍 エターナルグリーン ParLife》などの優秀なコスト軽減の種族サポートを受けられるので、種族デッキかつリソースが十分伸びた終盤なら手打ちで使うことも視野に入る。
基本的に《時の法皇 ミラダンテXII》と連動した活躍であり、そちらの数が増えれば評価は上がり、減れば下がる。
登場したDMR-20期時点では白黒型がわずかに存在するのみだった【九極侵略】はおろか、【緑単サソリス】や【青緑イメン=ブーゴ】でも滅多に見かけないカードだったが、DMR-22で《時の法皇 ミラダンテXII》が登場したことを機に一気に【緑単サソリス】における主要パーツに浮上した。
それまで必須と考えられていた《光牙忍ハヤブサマル》や《龍覇 マリニャン》の4枚目を抜いてこれの枠を捻出した構築がCS優勝などの成績を残した。
直前に《邪帝斧 ボアロアックス》が殿堂入りし、《龍覇 サソリス》2枚で強引に《ボアロアックス》を龍解させるプレイングができなくなったことも流行した一因だろう。
マナを犠牲にする大量展開は避け、速攻対面はこのカード、ビートダウン対面は《革命目 ギョギョウ》で丁寧に時間を稼ぐ動きがこの頃の理想だった。
除去の方式がマナ送りなので《S級不死 デッドゾーン》対策になるのも優秀だった。
ただ、DMX-24期になるとあまりにも増えすぎた【5色ドギラゴン剣】や【青黒退化】に対抗するために、このカードを3枚に抑えて《光牙忍ハヤブサマル》を復帰させた構築も結果を残した。また、DMR-23以降は《ベイB ジャック》を入れた即死コンボ特化に主流が移行し、このカードは再び出番を失った。
新章デュエル・マスターズ1ブロック構築戦だった「全国大会2017」エリア代表決定戦では【青黒緑グラスパー】および【赤緑グラスパー】の防御札として活躍した。
《赤攻銀 マルハヴァン》を安定して除去できたが、《グレート・グラスパー》にはマナ送りしたクリーチャーを簡単に出し直されたり、《ブロック・キング》の攻撃先になってしまったりとミラーマッチで刺さりが悪いのが玉に瑕だった。
DMBD-02をきっかけにメタゲーム入りした【シノビドルゲーザ】にはほぼ入らなかった。DMBD-02期の100人規模のCSで優勝したレシピには不採用。そちらの事実上の後継機である【青黒緑シャコガイル】でも、「DMGP-6th」ベスト8チームに使用者がいなかった。
その後、2019年3月1日付で《時の法皇 ミラダンテXII》が殿堂入り。銀の弾丸という側面は否めなかったため相対的に評価を落とした。
また、DMRP-13で自分のマナブーストに使うこともできて汎用性に優れる《ナチュラ・スコーピオン》が登場し、以降差別化が必要になった。
2020年12月18日殿堂レギュレーション改定と前後して入賞数を伸ばした【ハチ公ガチンコ・ジャッジ】に採用された。この頃は【連ドラグナー】に対して早期に《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》を出すことが何よりも重要だったため、デッキの半分以上が緑の構築も珍しくなかった。
DMEX-17で強化を貰った白緑【九極侵略】にも採用され、特に2022年1月1日殿堂レギュレーション改定直後の雑多環境で地雷として存在感を示した。
初期の【グルメ墓地ソース】にも入っていたが、これを入れなくとも【我我我ブランド】耐性は十分確保できた(かつ、入れたところで【JO退化】に勝てるようにならなかった)ため、程なくして廃れた。
このデッキは緑が過剰気味で、マナ基盤としては赤や黒の方が評価が高かったのもあまり使われなかった要因である。
《偽衒学者の交渉》登場前の【トリガービート】にも使われ、DM23-SP1期には4枚積みした白青黒タッチ赤緑型が100人規模のCSで優勝した。デッキ製作者によると《深緑の魔方陣》用のマナ基盤兼【青魔導具】対策だったとのこと。
この日の13試合中7試合これで《伝説の禁断 ドキンダムX》《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を除去してエクストラウィンしており、禁断環境に確定除去が刺さっていた。
革命編で登場した過去のS・トリガー呪文の効果を内蔵したS・トリガー獣サイクル。いずれもレア。水には存在しないが《アクア・サーファー》(革命編で再録)が近い特徴を持つ。