メタ > コスト踏み倒しメタ コスト
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非ターン・プレイヤーの時にクリーチャーを出そうとすると反応 | 《単騎連射 マグナム》 |
《ダブル・リボルバードラゴン》 | |
《スパダチ ケントナークR》(キリフダReVo) | |
非ターン・プレイヤーの時に召喚できないようにする | 《呪紋のカルマ インカ》 |
そのクリーチャーの攻撃中に出せないようにする | 《メガ・タイマン・ドラゴン》 |
《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》 |
コスト踏み倒しメタに対する対策はまず除去することである。
多くはサイズも小さく大した除去耐性を持たないため《KAMASE-BURN!》や《デモンズ・ライト》などの軽量除去で十分。《デスマッチ・ビートル》などのパワーが高いクリーチャーには、パワーを問わない除去であることが常のバウンスが有効。また、《異端流し オニカマス》はアンタッチャブルが付いているため、選ばせ除去や全体除去、マッハファイターやアンタップキラーでないと原則退かせない。
また、コスト踏み倒しを主体とするデッキの場合、コスト踏み倒しメタを立てられるとゲームにならない場合がある。そこで、素出しから1ショットキルに向かうプランを用意したり、軽量ビートダウン要員を使ったりすると良い。
マナの伸びるデッキではいっそのこと無視してマナブーストして大型で圧殺するという手もある。ただし、そこまで考えて《星空に浮かぶニンギョ》などのマナブーストメタでさらにメタを張る型もあるため、油断は禁物。
コスト踏み倒しメタの多くは反応した際に出されたクリーチャーを除去するため、除去耐性のあるクリーチャーを利用するのも良い。《時空の不滅ギャラクシー》や《気高き魂 不動》や《煌龍 サッヴァーク》などはその典型である。
不死鳥編環境のDM-20において初のコスト踏み倒しメタとなる《百発人形マグナム》が登場する。【茄子サファイア】が流行していたことから《母なる大地》や《インフェルノ・ゲート》による安易な踏み倒しを抑制するという効果を想定していたと思われる。だが自分にもメタ効果がかかることや、選ばせ除去という性質から適当なウィニーを生贄にすればフィニッシャーの犠牲を回避できるなど、決定力に欠けたため当時の評価は高くなかった。
戦国編環境では実質当時のコスト踏み倒しメタをすべて無効にする《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》をエースとする【ギャラクシーコントロール】が活躍したため、コスト踏み倒しメタは機能しづらかった。
神化編環境からエピソード1環境にあった【エンペラー・キリコ】系統もcipによるソリティアで強引に突破できるため、やはり定着しなかった。
ところがエピソード2環境で【ミラクルとミステリーの扉】が台頭すると立場は一変。あちらが軽量除去カードをほとんど積めないこともあって、《百発人形マグナム》が環境に劇的に刺さるカードと化した。
DMR-07で《早撃人形マグナム》が登場しており、エピソード3環境において【ガネージャビート】で活躍した。エピソード2終盤には《ウソと盗みのエンターテイナー》が新たなコスト踏み倒しメタとして登場。《百発人形マグナム》と異なり踏み倒しで出たクリーチャーを確実に仕留められるため、以降の踏み倒しメタの主流となった。
DMR-15で《制御の翼 オリオティス》が登場し、以降革命ファイナル環境まで《ウソと盗みのエンターテイナー》と需要を二分した。
ただ、革命編、革命ファイナルでは侵略、革命チェンジを初めとした、早期ターンからファッティが飛んでくるようなコスト踏み倒しが横行したため、コスト踏み倒しメタは逆に除去でメタを張られることになり、下手すれば1ターン遅延しただけで退場することも多かった。当時の主要な踏み倒しメタは《爆炎シューター マッカラン》の射程圏内であり、不遇な時代でもあった。
そして、コスト踏み倒しメタが本格的に普及したのは新章デュエル・マスターズ以降。2、3コストの軽量級のコスト踏み倒しメタが急増していき、取り分け2コストにして除去に強いアンタッチャブル付きの《異端流し オニカマス》が主流カードとなった。《異端流し オニカマス》は攻撃可能でもあるためアタッカーとしても上質であった。勿論場持ちも非常に良く、これ1枚で詰むデッキも多かった。
新章以降の環境でもコスト踏み倒しを行わないデッキはほとんどないため、当然コスト踏み倒しメタも環境から切っても切り離せない存在となっており、環境でコスト踏み倒しを行わないデッキは精々相手が行動する前に早期決着を目指すフルパワー型に限られてくるようになる。
双極篇になると《奇石 ミクセル》が登場。こちらはツインパクトであり呪文面の《ジャミング・チャフ》がフィニッシュ手段として強力と、汎用性を損なわないメタカードとして環境に定着した。
一方、《異端流し オニカマス》はというと、双極篇になってマッハファイターや召喚扱いのコスト踏み倒しカードが多数登場し、さらに超天篇にはGR召喚まで誕生したため、アタッカーとしての個性がどちらかというと強くなった。
十王篇では、一部GRクリーチャーが強力すぎた反省か、GRクリーチャーのメタとして「コスト4以下のクリーチャーを手札以外から出す事」に反応する着地置換効果のあるコスト踏み倒しメタが多数登場した。ただ、GR召喚に反応するコスト踏み倒しメタと通常のコスト踏み倒しにしか反応しないコスト踏み倒しメタの両方を積めるデッキはそう多くなく、そうした事情から【青黒緑デッドダムド】が一時期息を吹き返し、【連ドラグナー】という露骨なコスト踏み倒しデッキが隆盛を極めるに至った。
王来篇ではGRメタの見直しとして十王篇期に登場したものより汎用性を高めた《とこしえの超人》、《検問の守り 輝羅》が登場。前者は環境に大流行する【5色コントロール】に引っ張り蛸となり、後者は【鬼羅.Star】で需要を得た。
それに続きDMRP-18〜DMEX-16にて《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》《モモキング -旅丸-》《ガル・ラガンザーク》も登場。いずれも強力なコスト踏み倒しメタとして環境で活躍した。