DMX-21 「マスターズ・クロニクル・パック 英雄決闘譚」
2015年10月24日発売。全70種。価格は333円(税抜)。現在は絶版。
原作の登場人物にちなんだ10種類のパック(中身の判別不可)があり、それぞれのパックに7枚のカードが固定で封入。全カードが第一世代枠仕様であり、さらにキャラクターたちの活躍を振りかえるミニマンガ16ページがランダムで52種類封入されている。
- 各パックに収録されているカードの中の1枚は漫画の松本しげのぶ氏描きおろしイラストのカードになっている。
- 内容固定パックの中では珍しく偏りがない。1BOX買えば必ず10種のパックが手に入る。残りの2パック分は、「シークレットパック3種の中から2種」、あるいは「シークレットパック3種の中から1種、非シークレットパック7種から1種」の2パターンが存在し、どちらになるかは半々の確率。
- ちなみに封入されているミニマンガは完全にランダムであり、箱によって封入率にばらつきがあるようだ。
- アニメ「VSR」では勝舞が「1.勝舞の熱き友情ボルシャックパック」のカードを、ザキラが「4.ザキラのオールデリートパック」のカードを、社長が「10.???のNo Dataパック」のカードを使用した。
収録セット
1.勝舞の熱き友情ボルシャックパック
勝舞の初代切札《ボルシャック・ドラゴン》を主にしたパック。
ただ、現状《ボルシャック・ドラゴン》を活躍させるのは厳しい面もあるため、実際には他の収録カードがメインとなるだろう。
「《ボルシャック・NEX》から《ボルシャック・ルピア》をリクルート→《ボルシャック・ルピア》で《超竜キング・ボルシャック》をサーチ→G・ゼロによって即《キング・ボルシャック》に進化」というデザイナーズコンボが仕組まれている。
アタック・チャンスで《ボルシャック・ファイアー》を撃ち相手を蹴散らしつつ戦おう。
《NEX》の相棒であるルピアも2体収録されている。
2.勝舞の戦国武者修行パック
こちらは成長した大人の勝舞が使うカードとされている。
内容はFE終盤からSXで勝舞が使ったサムライドラゴンたちが収録されている。
新規の《紫電ボルメテウス・武者・ドラゴン》はその名の通り、《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》と《ボルメテウス・武者・ドラゴン》の合体版。
いずれも名称サポートが多いカードということもあり、非常に多くのサポートが受けられる。
その分コストも重くなっているが、《トッパアーマー》と《ザンゲキ・マッハアーマー》でコストを下げて召喚しよう。
3.ザキラのヘヴィ・デス・メタル降臨パック
ザキラがFE終盤に勝舞と死闘を繰り広げた際に用いたヘヴィ・デス・メタルのパック。
《破壊神デス》の新たな姿として《破壊神デスペラード》が登場。
以前より破壊力が落ちたが、コストが8にダウンして出しやすくなっている。
新規カード《デスメタ・ルピア》は《龍神ヘヴィ》と相性が良く、《デスメタ》が存在し続ける限り何度もcipを使いまわすことができる。
また、《黒神龍ドボルザーク》は6年ぶりとなる念願の初再録となった。
なお、このパックの発売後しばらくして《龍神ヘヴィ》が殿堂解除されたため、ヘヴィ・デス・メタルは完全復活を遂げた。
4.ザキラのオールデリートパック
ザキラのもう1つの切札フェニックスが収録されたパック。
フェニックスは強力な能力を持つ反面、要求する進化元が多いので出しづらいのがネックだったが《神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ》の登場によって、格段に出しやすくなった。
《ジュヴィラ》自体、《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》と《暗黒王デス・フェニックス》、どちらの進化元にもなれるのが強み。
相性の良さからDMD-25に引き続き《黒神龍オドル・ニードル》が再び収録された。
新規カードの《オールデリート》も派手な効果を持つ。こちらをコンセプトにしたコンボデッキがたくさん開発された。
5.白凰のパーフェクトデュエルパック
白凰の切札《聖霊王アルカディアス》を主としたパック。
ホイル仕様の聖霊王がなんと3体も収録されている。
なかでも目玉は《ホーリー・スパーク》の可能性を見出した《神聖の精霊アルカ・キッド》。
《アルカ・キッド》がいる時に《ホリスパ》を唱えれば収録されている《聖霊王》がそのまま召喚できる。
DMD-24で再録されたが、《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》が再び収録された。
6.黒城の黒い死神パック
黒城の切り札《悪魔神バロム》を主としたパック。
白凰パックと同じくホイル仕様の悪魔神がなんと3体も収録されている。
《悪魔神バロム・ロッソ》はバトルゾーンだけでなく、手札の闇以外のカードを一掃してしまう新たなバロム。
《死神スクリーム》で墓地と手札を揃えて、《邪霊神官バーロウ》で3種のバロムを使い分けよう。
7.勝利の偉大なる背中パック
勝利の切り札《ボルベルグ・クロス・ドラゴン》を主としたパック。
今パックでは《ボルベルグ・クロス》に侍流ジェネレートが付与された強化版《ボルベルグ・勝利・ドラゴン》が収録されている。
《偉大なる大地》を用いて、《究極竜装 ビクトリーソウル》と共に踏み倒して奇襲しよう。
勝利の代表的なクロスギアである《バジュラズ・ソウル》が収録されていないのが残念。
8.ミミの黄昏地獄拳パック
初代より、ミミの切札《アストラル・リーフ》を主としたパック。
《リーフ》の調整版である《アストラル・スーパーリーフ》が新たに追加。
革命編ではサイバー・ウイルス海がフィーチャーされている為、他のウイルスはそちらで集めよう。《アストラル・リーフ》の進化元として優秀な《マリン・フラワー》も革命編のDMR-17で再録されている。
DMX-12以来となる《ストリーミング・シェイパー》の再録も嬉しい。
9.エスメラルダのミスユニバースパック
漫画「FE」より、エスメラルダの切り札《究極銀河ユニバース》と《ザ・ユニバース・ゲート》を主としたパック。
《究極銀河ユニバース》の特殊勝利、《ザ・ユニバース・ゲート》の追加ターンを最大限に発動できるカードが揃っている。
《超神星グランドクロス・アブソリュートキュア》は進化元を問わないマナ進化GVであり、メテオバーン1回で進化元を空にできる便利なカード。そのまま《アブソリュートキュア》に《ユニバース》を重ねることによって、特殊勝利を決めることができる。
《ユニバース・ラピア》はあらゆるゾーンのカードを全てフェニックスに染め上げる。《ザ・ユニバース・ゲート》と組ませれば追加ターンのヒット率を跳ね上げ、《ユニバース》と組ませれば自軍クリーチャーすべてが進化元になる上、メテオバーンによる特殊勝利条件も満たせるようになる。
全体的にシールドを増やすカードが多い。これは漫画におけるエスメラルダのようにシールドを大量に増やした戦法を再現できるようにしたものだろう。
10.???のNo Dataパック
デュエマーランド社長こと邪藩 牛次郎のパック。発売当時はまだ正体を明かしておらず、ネタバレ防止のため名前が「???」になっており、種族も???の《No Data》が新規収録されている。
新規カードの《目的不明の作戦》はS・トリガー付き《龍素知新》といった優秀なスペックを持つ。
《No Data》も置きドローとシールド交換を兼ねた優秀なクリーチャーである。
新規収録以外のカードは劇中の社長の好みに合わせてなのか、すべて殿堂入りとなっている。
このカードパックに入っているカード同士のシナジーは薄いが、どれも殿堂入りの強力なカードばかりである。
その後、2017年には《目的不明の作戦》も殿堂入りを果たし、《No Data》以外全員が殿堂経験者という、文字通り殿堂入り尽くしのパックとなってしまった。
また、このパックに収録されているカードのフレーバーテキストには殿堂入りについて言及している物が多い。
参考