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時空の封殺ディアス Z SR(SSR) 闇文明 (8) |
サイキック・クリーチャー:デーモン・コマンド/ドラゴン・ゾンビ 7000 |
E・ソウル |
W・ブレイカー |
殲滅返霊4(このクリーチャーが攻撃する時、自分または相手の墓地からカードを4枚選んでもよい。あるいは両方の墓地からカードを4枚ずつ選んでもよい。選んだカードを好きな順序で持ち主の山札の下に置く。こうして選んだカード4枚につき、このクリーチャーのHR能力を使う) |
HR−相手は、バトルゾーンまたは手札から自身のカードを1枚選び、山札の下に置く。 |
覚醒:自分のターンの終わりに、そのターン、相手のクリーチャーが3体以上離れていたら、このクリーチャーをコストの大きい方に裏返す。 |
覚醒後⇒《殲滅の覚醒者ディアボロス Z》 |
DM-37で登場したE・ソウル持ちのサイキックデーモン・コマンド/ドラゴン・ゾンビ。
覚醒編のラスボスの最初の姿。E・ソウルの代表者でありΖ一族の統領。
固有の能力である殲滅返霊をもち、自分か相手の片方、あるいは両方の墓地からから4枚の返霊を行い、あわせて最大2枚まで相手の手札またはバトルゾーンにあるカードを選ばせて山札の下に置かせる。
覚醒前のサイキック・クリーチャーとしては8コストと絶妙な値に設定されており、《超次元リバイヴ・ホール》からは出すことが出来ない。
《超次元ミカド・ホール》は5コストで出せるものの、そちらは汎用性にやや難がある。6コストになると《超次元バイス・ホール》や《超次元ジェニー・ホール》から出すことが出来、それらはより幅広いサイキック・クリーチャーの呼び出し範囲を持つ。
同じ闇のサイキック・クリーチャーである《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》や《時空の賢者ランブル》などとは、超次元呪文で呼び出す感覚が変わってくるので注意したい。
攻撃時に殲滅返霊によって、確実にハンドアドバンテージ・ボードアドバンテージを稼ぎ出していくことが出来る。
アタックトリガーであるため時にはシールドに切り込むリスクを背負うが、W・ブレイカーで相手に与える手札と同じ枚数分のアドバンテージを失わせることが出来るため立ち回りはしやすい。むしろ基本的に手札を与えたくないハンデスデッキなどにおいては、合理的なブレイク手段となりえる。
ハンデス及び除去の内容が山札送りであるため、マッドネスやpig、モヤシなどを誘発しない点は地味に強力。
選ぶのは相手であるため、手札の不要なカードやバトルゾーンのウィニーを山札の下に置かれてしまうとあまり旨味はないが、ハンデスで手札を枯らしておいたり、相手のウィニーをこまめに除去して置けば、相手の選択肢が減り有効な除去やハンデスが狙いやすくなる。
殲滅返霊の特徴である、自分だけでなく相手の墓地も対象に出来る点にも注目したい。自分の山札回復に使えるのは普通の返霊と一緒だが、相手の墓地のカードを選んで山札の下に送ることが出来るため、相手の墓地利用を妨害できる。【ヴィルジニアリアニメイト】や【グールジェネレイド】などに効果的であり、リアニメイトや《大邪眼B・ロマノフ》の墓地進化GVを妨害できれば多大なアドバンテージにつながる。【墓地ソース】の《百万超邪 クロスファイア》と《暴走龍 5000GT》をはじめ、《激天下!シャチホコ・カイザー》《盗掘人形モールス》《邪眼皇ロマノフI世》など、打撃を受けるカードはかなり多い。
反面で相手の墓地にカードがなければ殲滅返霊の性能は落ちてしまうが、こまめにハンデスや除去が出来る構築をしておけば、4枚程度なら相手の墓地にカードを溜めるのは難しくない。《ゴースト・タッチ》など1:1交換の呪文を連打すれば、相手も自分も墓地が肥えていく。
同時に殲滅返霊の除去やハンデスが刺さりやすくなるため、総合的に見てこの能力は非常に優れたデザインに仕上がっていることがわかる。
サイキック・クリーチャーで返霊を持っているという点も強力であり、《時空の封殺ディアス Z》を出せる超次元呪文を採用するだけで手軽に山札回復が狙えるようになる。殲滅返霊で相手を対象に取らなければ、4枚の山札枚数差をつけることが出来る。試合が泥沼化しやすいコントロール同士の戦いではライブラリアウトを視野に入れたリソース管理が求められるため、その中での4枚の山札回復は勝敗に直結するほど強力である。
《時空の封殺ディアス Z》を出せる超次元呪文ならば《ヴォルグ・サンダー》(プレミアム殿堂)も出すことが出来、そちらは相手の山札を削る能力を持っている。殲滅返霊の補助に使えるのは勿論、この2種のサイキック・クリーチャーで簡単に大きな山札枚数差をつけることが可能であった。(>【青黒ハンデス超次元】)
総合的に見て相手がジリ貧の時に強力な能力であり、ハンデスや除去を得意としジリ貧を作り出せる【除去コントロール】とは特に相性がいい。基本は相手と有利な1:1交換をしていくデッキであるため、余すことなく殲滅返霊でアドバンテージに変換できる。呪文を大量に入れてデッキパワーが低くなる構築になってしまっても超次元のカードパワーで補える上、最悪詰め切れなくともライブラリアウトまで試合を持たせれば勝ちに行ける。
【白青黒超次元】や【青黒ハンデス超次元】や【黒単コントロール】などにはすんなり投入出来ることだろう。
そしてもう一つの能力である覚醒条件だが、自分の1ターン中に相手のクリーチャーを3体除去するという難易度の高いもの。除去の手段は問わず、破壊以外でもバウンスやそれこそ山札送りでもいいため、殲滅返霊である程度賄うことが出来る。
これもまた【除去コントロール】向けの条件であるが、狙って覚醒させるには一工夫必要であり、全体除去に上手く複数のクリーチャーを巻き込むか、手打ちの除去札・バトル・殲滅返霊など複合的な要素を上手くかみ合わせたプレイングを求められる。
そもそもバトルゾーンに除去出来る相手のクリーチャーが3体いなければ基本覚醒のしようがなく、《時空の封殺ディアス Z》が出れば当然相手も覚醒を警戒したプレイングをしてくるため、安定して覚醒させるのは無理な話である。基本は《時空の封殺ディアス Z》の形態でフィニッシャーとして運用し、覚醒は相手の盤面と上手くかみ合えば程度に考えておいた方がいいだろう。仮に覚醒は出来ずとも、相手の盤面に展開する行為へのプレッシャーは大きい。
とはいえ覚醒後の《殲滅の覚醒者ディアボロス Z》は単体でゲームを決め決めれる程強烈なスペックであるため、無理のない範囲で覚醒が狙えるプレイングや構築をしていきたいところ。完全に制圧しているのならそれで良いのだが、ダメージレースになったら上手く追い込んで覚醒のリスクを背負わせていきたい。時に長期的なプランニングが求められるため、奥が深い覚醒条件であるといえる。
《超次元ミカド・ホール》は《時空の封殺ディアス Z》を出しつつパワー低下で殲滅返霊の的にされるウィニーを破壊出来、《時空の封殺ディアス Z》がすでに出ているならば覚醒条件のための除去札として使えるため相性がいい。《超次元ミカド・ホール》と《サンダー・ティーガー》または《勝利のガイアール・カイザー》で最大2体まで除去が出来るため、《超次元ミカド・ホール》を連打するだけでも覚醒を狙っていくことが出来る。
アドバンテージの取り合いからリソース合戦、ライブラリアウトのレースから爆発力のある覚醒まであらゆるアプローチを備えており、コントロールデッキにおいては十分なカードパワーと多彩な勝機を生み出すことが出来る、完成されたフィニッシャーである。
殲滅返霊の干渉範囲の広さ、工夫のいる覚醒条件からプレイングが多岐にわたるカードであるため、プレイヤーの腕が問われる。汎用性にかまけず上手に扱いたいサイキック・クリーチャーである。
覚醒編環境においては当時の基準で言って破格のスペックであり、将来の殿堂入りも予想された。しかしエピソード1環境で《ドンドン吸い込むナウ》が登場すると露骨に狙い撃ちされるようになった。
エピソード3以降は、【メルゲループワンショット】、及び【墓地ソース】等の墓地利用を積極的に行うデッキが台頭したため、メタとして普遍的に採用されている。これらのデッキタイプにとって、毎ターン墓地が4枚減ることは、毎ターン2ランデスを行う《超竜バジュラ》に匹敵するツラさがある。また、これらのデッキタイプは場に3体以上並ぶことも多く、一度覚醒すれば、《希望の親衛隊ファンク》と併せて、強力なロックが掛かることも。弱点である《暴走龍 5000GT》も、殲滅返霊により非常に召喚しづらくなる。
《禁断〜封印されしX〜》の登場により封印という概念が出来てしまったため、対戦相手のデッキタイプにもよるが、やや肩身が狭くなった。これを相手にすると思うように除去できないどころか、相手に禁断解放のチャンスを与えてしまう。そもそも禁断解放を狙うデッキの多くは侵略による進化クリーチャーを多用する戦術をとっており、余計に効き目が薄くなっている。また実質的に使い捨てとなる《龍魂城閣 レッドゥル》をはじめとした龍魂サイクルの存在も向かい風。いずれも「カード」が多様化したことに拠る弱体化である。
超天篇環境になると《禁断〜封印されしX〜》が環境から減少したこと、やや低速の環境になったことからこのカードも見直され、【チェンジザドンジャングル】のパーツとしてそこそこ見かけるようになった。墓地利用メタ、山札回復、打点形成としての側面が強く、呪文で墓地が増えるので、簡単に殲滅返霊を使用できるのが【チェンジザドンジャングル】での強み。このように覚醒前の面で使われるケースが目立つが、GRクリーチャーによる展開重視のデッキも増加したことで覚醒の機会も多くなっている。
時空の封殺ディアス Z PS 闇文明 (8) |
サイキック・クリーチャー:デーモン・コマンド/ドラゴン・ゾンビ 7000 |
殲滅返霊4 |
HR-相手は自身のクリーチャー1体または手札1枚を山札の一番下に置く。 |
W・ブレイカー |
覚醒:自分のターン終了時、そのターン、相手のクリーチャーが3体以上バトルゾーンを離れていたなら、このクリーチャーを《殲滅の覚醒者ディアボロス Z》のほうに裏返す。 |
覚醒後⇒《殲滅の覚醒者ディアボロス Z》 |
DMPP-14で実装。パックや生成では入手できず、《超次元ミカド・ホール》入手時に特典として付いてくる。レアリティがなくなったがSRの特典カードなので入手難易度はSRのままである。
E・ソウルがなくなったほか、殲滅返霊がカード指定除去ではなくなっため、クロスギアは除去できなくなった。
ただし進化元を引き抜いて済ますこともできなくなっており、若干覚醒しやすくはなっている。
Q.相手の《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》の「出た時」の能力で、相手は自分の墓地から呪文を2枚選びました。それらを唱えた後、山札の下に置く順番は自分と相手のどちらが決められますか?
類似例:《時空の封殺ディアス Z》の「殲滅返霊」
A.自分の墓地のカードが選ばれた場合、持ち主である自分が好きな順番で山札の下に置きます。
どの順番で山札の下に置いたかは、公開しなくてかまいません。
(総合ルール 401.4) 引用元(2023.7.21)