《ミステリー・キューブ》

ミステリー・キューブ R 自然文明 (5)
呪文
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札をシャッフルし、その後、上から1枚目を表向きにする。そのカードがクリーチャーなら、出してもよい。クリーチャーでなければマナゾーンに置く。

DMR-09で登場した自然呪文

《ホーガン・ブラスター》と同じく、山札シャッフルの後に踏み倒せる呪文。踏み倒せるのがクリーチャーだけになっており、他のカードタイプは全てマナゾーンに置かれる。

強力なコスト踏み倒し呪文《ホーガン・ブラスター》調整版といったスペック。そちらの強みであった、効果によって《ホーガン・ブラスター》が出てもそれを唱え直すことで再度コスト踏み倒しを狙うことはできなくなっている。この変更は大きく、デッキにもよるがコスト踏み倒しの成功率は低下している。

だが、本家の最大の武器とみなされた大型クリーチャー踏み倒しについては問題なく可能である。運次第ではあるが《勝利宣言 鬼丸「覇」》《偽りの王 ナンバーナイン》など、ゲームセット級のクリーチャーを呼び出せることには何ら変わりは無い。ゲームの中盤に《偽りの王 ヴィルヘルム》を出すだけでも非常に大きなアドバンテージを稼ぐことができる。

また、クリーチャー以外のカードマナゾーンに置かれるおかげで少なくともマナブーストはできるため、このカードを単なる重めのマナブーストカードのように扱い、そこから大型クリーチャーの召喚に繋げるという挙動も可能。

本家とは違い自然であり、の入らないデッキへの採用も見込めるようになったほか、の入るデッキにおいても《ドンドン吸い込むナウ》でのサーチによるバウンスが可能になった。

【ミラクルとミステリーの扉】の台頭を受けてDMR-09発売当時すでに《ミラクルとミステリーの扉》殿堂入りしており、さらに同エキスパンション発売に前後して《ホーガン・ブラスター》殿堂入りしたため、これら2つのファッティ踏み倒しカードリペアとして活躍した。(>【獰猛ブラスター】
その後《ミラクルとミステリーの扉》プレミアム殿堂《獰猛なる大地》殿堂入りすると、それらに代わってこのカードを主軸としたデッキが成立する。(>【ミステリー・キューブ】

それ以外にも、クリーチャーの数が多く、また自然を絡めやすい【連ドラ】をはじめとする様々なデッキで、コスト踏み倒しマナブーストの手段として多用された。

本家同様、強力なカードであることは間違いない。相手にした時は《解体人形ジェニー》などで速やかにハンデスしたり、《早撃人形マグナム》《ウソと盗みのエンターテイナー》で踏み倒しそのものを牽制することで対処したい。

《デュエマの鬼!キクチ師範代》クリーチャーの踏み倒しをcippigもろとも封殺し、失敗時のマナブーストさえできなくするため、強力な対抗手段となる。

環境において

《ホーガン・ブラスター》殿堂入りに指定されるのと同日に発売したDMR-09にて登場。登場後すぐに【獰猛ブラスター】リペアとして投入され、案の定猛威を振るうこととなった。デッキに採用するならば4投推奨であり、大型弾のレアかつDASHゴールデンリスト枠で相場が高止まりするのが明らかだったことから資産ゲー化の助長を懸念する声も大きく、このカードに関する悪評は多く聞かれた。また、踏み倒してしまえば《ホーガン・ブラスター》と何ら変わりのないアドバンテージを稼ぐ点や、の入らないデッキに投入可能になったせいでむしろ強化された点などでも否定的な意見も見られた。

運が良ければ5コストで《偽りの王 ヴィルヘルム》が出てくることから、この呪文は「超次元ヴィルヘルム・ホール」と揶揄された。
運次第とはいえ、時としてゲームエンドになりかねないスペックの高さから、2015年3月14日に殿堂入り

調整を受けてもなお本家同様、あるいはそれ以上の活躍を見せた結果、最終的に殿堂入りとなって見かける頻度は減ったが、ファッティが多いデッキでは《ホーガン・ブラスター》とともに1枚差さっていることも多い。依然として油断はできない状況であった。

しかし、革命編から5マナ以下で一気に決着をつけにいく動きができるカードの増加し、環境高速化が激化していったこと、新章デュエル・マスターズ以降のコスト踏み倒しメタの増加したことを踏まえてか、調整版として同様のコスト踏み倒し能力を持つ《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》が登場。だが、あちらも【チェイングラスパーループ】程度でしか使われなかったことから、環境を荒らさないと判断されたためか2019年1月21日に殿堂解除。誰もが納得の殿堂入りを果たしたカードが、たったの4年で殿堂解除されるというまさかの出来事に、プレイヤー界隈は騒然とした。

殿堂解除後は大した活躍はしておらず、【チェイングラスパーループ】【ミステリー・キューブ】の環境での復権も果たすには至らないほど弱体化している。このカードでランダムの踏み倒しをするよりも、充実したマナブーストマナ回収ファッティ手打ちする方が強いという状況であった。
革命編から双極篇までのこの4年間、いかに環境が激動したかを物語っているとも言える。

それでも、【ミステリー・キューブ】の愛好家自体はアビス・レボリューション時点でも多く、地雷として断続的にチャンピオンシップ上位入賞する程度の力はある。またドラゴン基盤の成熟により、《メンデルスゾーン》から2→5と繫いで最速先攻3ターン目に巨大ファッティを押し付けることも現実的となった。

その他

  • コロコロの付録であったエピソード3のワールドMAPには「ミラクルとミステリーの箱」として登場しており、「規格外の超巨大獣がいきなり飛び出す、自然文明ならではの豪快すぎるビックリ箱!!」と説明がなされていた。またこのカード能力が判明した時にはまだ《ホーガン・ブラスター》殿堂入りが発表されておらず、プレイヤーの間にも戦慄が走った。

ヒント

B かリー
  ???
  ク山の

こたえ 6□5

デュエル・マスターズ プレイスでは

ミステリー・キューブ VR 自然文明 (6)
呪文
S・トリガー
自分の山札をシャッフルし、上から1枚目を表向きにする。 そのカードがクリーチャーであればバトルゾーンに出す。 それ以外であれば、自分のマナゾーンに置く。

DMPP-21で実装。レアリティベリーレアになった。

コストが6に上がり、表向きにしたカードがクリーチャーであれば強制で出すようになった。

  • 先に登場していた《ホーガン・ブラスター》は同じくコストが1重くなり対象は強制で踏み倒すのは共通だが、呪文でもクリーチャーでもないカードは手札に加えられるという上方修正があった。《ミステリー・キューブ》は下方修正だけしかない。
    • New Divisionでは《ホーガン・ブラスター》と《ミステリー・キューブ》が共演できた時期がない。DMPP-21では大型クリーチャーが増えたため、意図的にデッキパワーを下げる目的で《ミステリー・キューブ》が弱めに性能が設定された可能性がある。

【バルガライゾウ】とは非常に相性が良い。強制で出さなければならないという変更があっても、【ライゾウ】には出したくないクリーチャーはほとんど入っておらず、外れても山札から非クリーチャーをマナ送りにしたマナブースト山札圧縮になる。
唯一、相手ターン中にS・トリガーで唱えて《龍仙ロマネスク》が表向きになった場合のみデメリットになりうる。相手ターン中に出した《ロマネスク》は4ブーストを使えず、自分のターン終了時のランデスでマナが伸ばしにくくなってしまう。

  • プライズ版では通常版イラストの横に社築が描かれており、発動時に彼のボイスが流れる。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考