天体妖精(てんたいようせい)エスメル/「お(ちゃ)はいかがですか?」》

天体妖精エスメル VR 自然文明 (2)
クリーチャー:スノーフェアリー 2000
このクリーチャーが出た時、自分のシールドを1つマナゾーンに置いてもよい。
「お茶はいかがですか?」 VR 光文明 (4)
呪文
S・トリガー
自分の山札の上から1枚目をシールド化する。次の自分のターンのはじめに、自分のシールドを1つ、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。

DMEX-12で登場した自然スノーフェアリー呪文ツインパクト

クリーチャー側はcipで自分のシールドを1つマナ送りできる。今やコスト2のマナブーストはありふれているが、シールドから補充するのはこのカードが初。
自分のシールドを1つ失うと言えば聞こえは悪いが、マナ回収マナ召喚手段が豊富な自然では優秀なシールド回収手段となり、盾落ち対策にもなる。たったコスト2で、マナブーストをしながらシールド回収し、スノーフェアリーをバトルゾーンに残せると考えると、使いようによっては活躍が期待できる。

シールド枚数が減るのを活かし、革命鬼タイムを発動させるために使うのも良いだろう。

マナゾーンに1枚のシールド回収ができるカードとしてはこれまでにも《成長目 ギョウ》が存在していた。しかしこれだけ軽ければ【緑単ループ】系統において新たな動きが望める。しかもこちらはcip任意であるため柔軟性が高い。
もっとも、あちらにはコマンド・ドラゴンであること、シールド・セイバーが付いていること、カードとして単色であること、《レアリティ・レジスタンス》に引っ掛からないことなど、こちらとの差別化点が多く存在する。

偶数コストなので【チェイングラスパーループ】【チェインシルキードループ】ともシナジーがある。しかも《成長目 ギョウ》と異なりカードとしてはを含むので《獅子王の紋章》手打ちするためのマナ基盤にもなる。

呪文側は《ハピネス・ベル》下位種のような性能。
プレイヤーへの攻撃を一度は防げるため、防御用S・トリガーとしてはまずまずの性能。
何よりクリーチャー側と合わせて初動パーツとS・トリガーを兼ねられる点が強力で、デッキスペースの節約に役立つ。

他のカード・デッキとの相性

  • 《逆転のオーロラ》とはアンチシナジー。というのも、このカードでシールドを先取りして1枚マナブーストしてしまうことで、あちらの効果を薄くしてしまうためである。
  • 【我我我ブランド】は元々3ターン目辺りにワンショット打点を揃えることには困らず、よしんばフィニッシャーが引けなくともウィニーを連打して4ターン目辺りに殴り切ることは簡単なため、そちらとの対面ではシールド回収によるデメリットが機能しない。

環境において

2020年7月1日の殿堂レギュレーション改訂後、【白赤緑ヴァイカー】で採用されるケースが目立ち、DMEX-13期には対戦でよく見るカードとなった。《桜風妖精ステップル》と合わせて8枚体制にできるのが大きく、極論2ターン目の《ヘブンズ・フォース》から8枚体制のそれらを2体出ししてマナを伸ばし、3ターン目に《生命と大地と轟破の決断》から始動するというプランも取れる。

2021年7月1日殿堂レギュレーション改訂を機に【オカルトアンダケイン】の後釜としてアドバンスに激増した【ゼロ・ルピアループ】の初動マナブーストとしても有名であり、チャンピオンシップでは毎大会のように4位以内入賞をかっさらった。再利用して繰り返しcipを使えば、盾落ちもケアできる。

【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】で採用される場合もある。《CRYMAX ジャオウガ》は自軍のシールドを強制で3枚まで削るため、こちらのデメリットが機能しない。《桜風妖精ステップル》は除去された時のペナルティがある上にこちらのように防御札になるS・トリガーの呪文側がある訳ではないため、採用する場合はこちらの単採用も珍しくない。

【緑単オービーメイカー】ではあまり使われない。というのは、多色比率をなるべく避けたいデッキであり、通常の場合多色は《応援妖精エール/「みんな一緒に応援してね!」》4枚で限界であるためである。ただ、《キユリのASMラジオ》型などこれを採用する型もある。

DM23-RP3期時点では一部の【黒緑アビスロイヤル】の初動枠として使われる。

DM24-RP1期に青黒緑系構築の【アーテルマトリクスループ】が開拓されると、これをループさせて盾落ちをケアする札として採用されるケースが見られるように。多色なのがネックなので抜き4色構築を除けばループ用に1枚積みに留める場合も多い。

一部の【キリコグラスパー】にループして盾落ちケアする札として1枚積みされる場合もある。

その他

  • 呪文側のイラストでは《エスメル》が紅茶を振舞っている。元になったエスメラルダ《フェニックス・ライフ》でティーカップと一緒に描かれていたりと紅茶好きなイメージがあるのでそれだけでも違和感はないが、これには時間制限付きのシールド追加を慣用句の「お茶を濁す」と掛ける意図もあると思われる。

関連カード

収録セット

参考


公式Q&A

  • クリーチャー側の能力について

Q.「シールド・プラス」や「裁きの紋章」で重なっているシールド、また要塞化している城が重なっているシールドを《天体妖精エスメル/「お茶はいかがですか?」》の「バトルゾーンに出た時」の能力で選んだ場合、どうなりますか?
A.その場合、重なっているシールド全てがマナゾーンへ置かれます。
「シールドを1つ」や「シールドを1枚」とテキストに書かれていた場合、重なっているシールド全てが能力の対象になります。
なお、要塞化されている城は、シールドではないので墓地に置かれます。

wiki注:現在の裁定では、「シールドを1枚」とある場合、シールドゾーンのカード1枚のことを指し、複数枚重なっているシールドがある場合その中のいずれか1枚のことを指す。

引用元(2020.7.17)