聖霊龍王(せいれいりゅうおう) バラディオス》

聖霊龍王 バラディオス VIC 光文明 (8)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン 12000
進化:自分の光のコマンド1体の上に置く。
ブロッカー
T・ブレイカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、または自分のシールドの最後の1枚がブレイクされた時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーをすべてタップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップされない。

DMX-16で登場したビクトリーを持つ進化エンジェル・コマンド・ドラゴン

cipと自分の最後のシールドブレイクされた時に、相手クリーチャー全員をフリーズ状態にするという制圧力が極めて高い進化クリーチャー

このクリーチャーが出てしまえばバトルゾーンに相手のクリーチャーが何体いようと次のターン攻撃できないので、安全に攻撃を仕掛けられる。
もし次のターンに相手のクリーチャーが出てきても、シールドさえ残っていれば再びフリーズを行い1ターン耐えることが可能。

タップというと高いパワーで相手を殴り返すというイメージがあるが、フリーズのおかげで相手は1ターン攻撃できない上、このクリーチャーには除去耐性が一切ないので、相手がアンタップする前にごり押しする等攻撃的に用いた方が効果的。

他のカード・デッキとの相性

環境において

登場から革命編あたりまでは【白単天門】フィニッシャーとして活躍。出す手段は《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》進化元《真・龍覇 ヘブンズロージア》が使われた。《音感の精霊龍 エメラルーダ》シールド追加で耐久するプランの存在から《時の革命 ミラダンテ》では替えが効かない。

DMD-29DMD-30期の100チーム300人規模のCSでは、ベスト8のとあるチームが3人中2人これを1枚積みした【白単天門】を使用していた。

また、地雷レベルだが【イメンダーウィン】でも強力なフィニッシャーの1枚だった。

革命チェンジが登場すると案の定《バラディオス》を手札に戻してcipを使い回す戦法が考案された。組み合わせる革命チェンジ持ちは当初《音精 ラフルル》《百族の長 プチョヘンザ》が使われていたが、後に進化元も兼ねられる《時の法皇 ミラダンテXII》《時の秘術師 ミラクルスター》を獲得。このコンボ環境でも使われるようになった。

2017/2/26殿堂レギュレーション改定後あたりからこれを入れた【白青ロージア】がポツポツと結果を残し、遅くともDMSD-03期にはCS入賞報告が相次ぐようになった。
フィニッシュ以外の役割がほぼないカードだが、ユーザーにすんなり受け入れられたのはこのデッキが【白単天門】の機構の大部分を継承していたことが大きい。

【白青ロージア】の派生である【白青黒ロージア】でも殿堂レギュレーション改定でそちらが消滅するまで使われることがあった。

DM23-EX2期の64人規模のCS(アドバンス)では、優勝者と3位入賞者の【白緑巨大天門】1枚積みされていた。《闘門の精霊ウェルキウス》のような進化ブロッカーも出せるコスト踏み倒し系ブロッカーがあるためである。同じ理由で【ムザルミ天門】に投入される場合もある。

全国大会2023』では出場者14人がオリジナルのデッキとして【白緑巨大天門】を使用したが、その内5人がこれを使用していた(いずれも1枚採用)。ミラーマッチの盤面対策に利用できる上に、相手としてもあると分かっていても採用枚数が少ないことがそれまでの事例から自明であるこのカードのためだけに《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》ロックを使う訳にはいきづらい。オールタップ《闘門の精霊ウェルキウス》のバトル勝利時能力に繋げることもでき、アドバンスさながらの展開力を裏技的にもたらしてくれる。

DM24-RP2で似たcipを持つ《閃光の精霊カンビアーレ》が登場。《ヘブンズ・ゲート》とのくっつきだけ見たらそちらの方が優れているため、【白緑巨大天門】では入れ替えを検討できる。ただ、こちらも耐久力や革命チェンジとの相性の良さでは負けておらず、まだまだ活躍できる下地はある。

その他

  • 名前の由来は薔薇とスペイン語で神を意味するDiosからか。

デュエル・マスターズ プレイスでは

聖霊龍王 バラディオス R 光文明 (7)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン 12000
進化-光のコマンド
ブロッカー
T・ブレイカー
バトルゾーンに出た時、または自分の最後のシールドがブレイクされた時、相手のクリーチャーをすべてタップする。それらは、次の相手のターン開始時にアンタップしない。

DMPP-22で実装。レアになった。それに伴いビクトリーアイコンを失っている。

コスト7に軽量化された。

環境において

実装直後は進化元のレパートリーが少なく、《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》《護英雄 シール・ド・レイユ》《提督の精霊龍 ボンソワール》ぐらいしか有用な光のコマンドがいなかった。
スムーズに進化できない進化クリーチャーはデッキの回転のノイズになりやすく、【サザン・ルネッサンス】【ヘブンズ・ゲート】に0〜2枚と控えめな枚数が採用されていた。

DMPP-23ではコスト5の《音感の精霊龍 エメラルーダ》を獲得。《聖龍の翼 コッコルア》でのサポート込みで少し進化しやすくなった。

DMPP-24ではcipで大半の仕事を終えている《真・龍覇 ヘブンズロージア》を獲得。そのcipで呼び出せる《聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル》も横に添えて進化を終える前の進化元除去を対策できるため、進化までのハードルが大きく下がった。
ターン終了ステップにはなってしまうが、《ヘブンズロージア》で《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》出し→踏み倒し効果で《ヘブンズロージア》の上に《バラディオス》を重ねることができる。
進化さえできればこのクリーチャーの封殺性能が相当なもので、この24弾以降では採用枚数は3枚以上にもなることも。
TCGとは異なり盤面制限があるゲーム性でオールタップフリーズは一種のロックにもなる。

DMPP-25では《コッコルア》の枚数増に使える《信頼の玉 ララァ》が登場。以前にも増して《バラディオス》をコスト軽減して普通に召喚が成功しやすくなった。他にも《宝珠の精霊龍 ロゼッタ》《真紅の精霊龍 レッドローズ》といった出た時点でリソースを取り戻す癖の少ない軽量の光コマンドが登場しており、進化元が不足している問題はほぼ解消された。
面白い開拓では、【7軸】《ガチャンコ ガチロボ》で《ヘブンズロージア》と《バラディオス》を共存させ、爆発力を重視したデッキも存在している。

DMPP-26では全く同じcipを持つ《時の革命 ミラダンテ》が登場。《バラディオス》を召喚可能な光のコマンドがある場面では、《ミラダンテ》はシンパシーにより実質コストが7以下に下がっているほか、進化元条件が《バラディオス》より緩いため、全体フリーズ要員としては《ミラダンテ》の方が取り回しが良い。
しかし純粋なライバルというわけではなく、共存させることで新たな強みも生まれる。白単は能動的に革命0を達成しづらいため、対面した相手はシールドを1〜3程度残しながら打点を溜めて召喚ロックに備える立ち回りを行いやすいが、《バラディオス》を出すことで《ミラダンテ》を温存でき、残っているシールドが「自分の最後のシールドがブレイクされた時」を誘発させるための砦として機能する。相手が再展開してくるようなら温存した《ミラダンテ》で追撃すれば良い。
他にも、ブロッカー所持で《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》から踏み倒しができることや、《母なる星域》では名目コストで踏み倒すので1ターン素早いなど、差別化点も存在する。

関連カード

フレーバーテキスト

  • DMPP-22
    バラディオスの戦う姿は、誰よりも華があるという。

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考