【ダークネスコントロール】

概要

【アナカラーダークネス】とも呼ばれる、《SSS級天災 デッドダムド》《絶望と反魂と滅殺の決断》などの汎用除去やハンデスで相手をコントロールし、《S級宇宙 アダムスキー》ブレイク置換効果によって相手の山札を削ってライブラリアウトさせるデッキ【青黒緑デッドダムド】【アダムスキーライブラリアウト】に寄せ、メタクリーチャーを増やしコントロール気味にしたような構成になる。パーツ自体はDMRP-17の時点で揃っていたが、本格的に使われるようになったのはDMEX-15期のことである。
火文明を投入したものは【4色ダークネス】、【4色アダムスキー】等と呼ばれている。

絶望と反魂と滅殺の決断 SR 闇文明 (5)
呪文
この呪文を、自分の墓地から唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の下に置く。
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
►相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。
►コスト4以下の闇のクリーチャー1体またはコスト4以下の闇のオーラを1枚、自分の墓地から出す。
►相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。
S級宇宙 アダムスキー SR 水文明 (7)
進化クリーチャー:マジック・コマンド/S級侵略者 7000
進化:自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
S級侵略[宇宙]:水のコマンド(自分の水のコマンドが攻撃する時、バトルゾーンまたは自分の手札にあるこのカードをその上に重ねてもよい)
W・ブレイカー
このクリーチャーはブロックされない。
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、かわりに相手の山札の上から2枚を、持ち主の墓地に置く。

主要カード

《絶望と反魂と滅殺の決断》デッキの核。
《S級宇宙 アダムスキー》フィニッシャー
《SSS級天災 デッドダムド》手軽に出せる盤面除去
《禁断機関 VV-8》追加ターンによって確実な勝利をもたらす。
《虹速 ザ・ヴェルデ》《デッドダムド》の最も有力な侵略元。デッキ内の色々なカードとシナジーがある。
《天災 デドダム》デッキパワーを底上げする汎用カード。

候補カード

《とこしえの超人》お馴染み超GR超次元メタ。
《樹界の守護車 アイオン・ユピテル》最速侵略元&メタ除去
《斬罪 シ蔑ザンド》除去+GR召喚
《乱罪 ダイパ殺デー》セルフハンデス+GR召喚
《幽鬼ブチャカティ》ハンデス+GR召喚+ブロッカー
《魂晶 リゲル-2》《黒決断》に対応する、除去回収札。
《超次元エクストラ・ホール》墓地利用メタサイキックリクルーター
《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》墓地メタとライブラリアウト対策。
《全員集合!アクア・三兄弟/超次元ジェイシーエイ・ホール》受け札。上面を踏み倒しメタとしても。
《流星のガイアッシュ・カイザー》踏み倒しに反応して場に出て、
ドロー攻撃制限を行うコマンド・ドラゴン
《フェアリー・Re:ライフ》初動マナブースト
受け札である分《フェアリー・ライフ》より優先。
《地龍神の魔陣》初動マナブーストサーチ札。
G・ストライクでもある万能札だが、多色のため枚数は要調整。
《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》5マナ下における《黒決断》以外の強力な動きとして。
《ドンドン水撒くナウ》受け札兼《アダムスキー》をマナ回収
《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》受け札ドローソース
主に《ジェイシーエイ》とセットで採用される。
《神の試練》リソース重量級マナドライブ追加ターン獲得をアシスト
《魔天降臨》終盤《アダムスキー》で山札を削り切れない場合に、
マナと手札の交換によるランデスで確実にターンを得る。

火文明を含む場合の候補カード

《ドンドン火噴くナウ》受け札リソース拡張要員。色基盤としても使える。
《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》大半のメタクリーチャーはこれで倒す。
《シ蔑》→《黒決断》と使い回し、しつこく《卍 新世壊 卍》を除去することで【青魔導具】を機能不全にする。
《“魔神轟怒”万軍投》重量級マナドライブリソース確保。
相手の《とこしえ》が存在しないところで撃たなければならないためタイミングはシビア
《禁断竜王 Vol-Val-8》《アダムスキー》に代わるフィニッシャー

候補GR

《天啓 CX-20》ドローソース
《サザン・エー》
《クリスマIII》マナ回収で、マナに落ちたリソースカードを拾う。
《カット 丙-二式》ピーピングハンデス
《回収 TE-10》《エクストラ》や《シ蔑ザンド》を使い回す。
《ソゲキ 丙-一式》セルフハンデス
《ロッキーロック》超GR圧縮。《シ蔑ザンド》を使ってもクリーチャーが残る。
《全能ゼンノー》相手の足止め。このデッキの場合、GRクリーチャーを場に残しにくく
cippigを持たないこのクリーチャーの優先順位は低い。
《スカップIII》《異端流し オニカマス》など《デッドダムド》では届かないクリーチャーの除去に。
《ポクタマたま》墓地利用メタ

候補超次元

このデッキの回し方

《天災 デドダム》等のマナブーストや、《乱罪 ダイパ殺デー》によるハンデス、《とこしえの超人》による妨害から《絶望と反魂と滅殺の決断》へ繋げ、その圧倒的な対応力でコントロールしつつ、リソース差を広げていく。《虹速 ザ・ヴェルデ》+《SSS級天災 デッドダムド》《斬罪 シ蔑ザンド》で盤面をとり、最終的に複数体並んだコマンド達を《S級宇宙 アダムスキー》に侵略させ、ライブラリアウトに持ち込む。

環境において

DMRP-17後期に非公式のオンライン対戦ツールで結果を残したのを皮切りに環境に登場。当初は光文明以外の4色で組まれ、当時のトップであった【5色グレンモルト】に対して有利をつけられるデッキとしてじわじわと注目されることで環境入りを果たした。DMRP-18期になると、登場した《アルカディアス・モモキング》に手を焼くことが増え、やや立場が後退することとなるも、その地力の高さから完全に環境に定着した。
DMRP-19期になると、火文明をカットし、空いた枠に《全員集合!アクア・三兄弟/超次元ジェイシーエイ・ホール》等を入れ、青黒緑のみで組んだ型が主流となったり、《禁断竜王 Vol-Val-8》による連続エクストラターンに寄せた亜種が登場したりと構築に変化が見られた。
その後、DMRP-20において《地龍神の魔陣》《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》を獲得したことで安定性が上昇。
さらに2022年1月1日の殿堂入りによって、不利対面であった【ジョー星ゼロルピア】が環境から姿を消したことでアドバンス環境における立場が飛躍的に向上した。DMPCD-01DMPCD-02期になるとあまりにこのデッキタイプが増えたため、相手の方にもマッドネスの採用が一定数見られるようになった。

DMEX-18末期には、《13番目の計画》メインデッキを50枚に増やしたことで《S級宇宙 アダムスキー》だけでなく《禁断竜王 Vol-Val-8》《BAKUOOON・ミッツァイル》などの様々なフィニッシャーを搭載できるようになった型が主流化。
しかし、その圧倒的パワーと速度でアドバンスにも台頭した【JO退化】に苦戦を強いられ、環境での立ち位置は苦しいものとなる。事実、『全国大会2019』のアドバンス構築戦ではこのデッキタイプの使用者は1人もいなかった。

その後プレミアム殿堂コンビにより、天敵の【JO退化】が消滅。更に同時期のDMBD-21DMBD-22の発売で【ドルマゲドンX】【青黒闇王ゼーロ】が流行すると、それらに強いこのデッキは環境での勢力を再び伸ばした。

ゴッド・オブ・アビス環境では【青黒緑ジ・ウォッチ】と呼ばれる、《流星のガイアッシュ・カイザー》を使って《終末の監視者 ジ・ウォッチ》をコスト軽減で呼び出す動きに寄せた型が一定数上位入賞している。

王道篇環境では、青黒緑基盤のコントロールとしてそもそも《復活の祈祷師ザビ・ミラ》で砕くコストに恵まれない上にフィニッシュ速度が遅いことから、アドバンスでも苦境に立たされている。

長所

従来の【青黒緑デッドダムド】と比べると、
・フィニッシュ手段がライブラリアウトのため、裏目を気にしながら殴る必要があまり無い。
GRクリーチャーの連打によって圧倒的なリソース差を生み出すことができる。
火文明を投入する型ならば、《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》のおかげで【青魔導具】にも有利が付く。
などといった点で異なる。

豊富な除去による盤面制圧力、ハンデスやメタによる妨害力、手札補充の連打によるリソース確保能力、《魔天降臨》《禁断機関 VV-8》による詰め性能など全てが高水準であり、コントロール性能が非常に高い。
特にリソース差を作ることに秀でており、一度ペースを握り長期戦に持ち込むことができれば常に優位に立ち回ることができる。

短所

主に受けG・ストライクのみに頼る傾向が強いため、【我我我ブランド】などの【速攻】は基本的に厳しい。

また、ハンデスに耐性のあるコンボデッキも不得手。
ハンデスの殆どが単発のセルフハンデスのため、《斬隠蒼頭龍バイケン》1枚でハンデスを大方無力化されてしまう【青黒退化】や、こちらがカード指定除去を入れていなければ《卍 新世壊 卍》でリソースがほぼ途切れない【青魔導具】が特に不利と言える。

参考