冥土(メイド)人形(にんぎょう)ウォカンナ・ピエール》

冥土人形ウォカンナ・ピエール R 水文明 (3)
クリーチャー:デスパペット 2000
S・トリガー
ブロッカー
このクリーチャーが出た時、相手は自身の山札の上から1枚目を墓地に置く。そのカード以下のコストを持つ相手のエレメントを1つ選び、持ち主の手札に戻す。

DM24-EX1で登場したデスパペット

cipで相手のデッキトップ墓地に置き、そのコスト以下のエレメントバウンスするS・トリガーブロッカー

特にクリーチャーの名目コストが絶対値またはデッキに対する相対値で下限のものを多く出す相手に信頼性の高い2面止めができる。
前者は例えば【我我我ブランド】。めくりで出るコスト値は低いものばかりが出るが、何が出てもコスト1やコスト2をバウンスできる可能性が高い。
後者は【6軸ガチロボ】のイメージ。何をめくっても盤面にいるコスト6ジャストがめくれるため、任意対象のバウンスの成功率は前者以上。とはいえ簡単に2桁近いクリーチャーの展開が可能なデッキタイプである都合上、ここでは2面止め程度では受けとして力不足というのはある。

手打ちも十分可能なコストで、ブロッカー受けを固めながらメタカードなどの除去を狙える。ほとんどのケースでメタカード=そのデッキで一番コストが軽いカード、の方程式が成り立つため、手札に抱えておいてコスト踏み倒しの直前に出すと役立つだろう。

3マナ2000の攻撃可能なS・トリガーブロッカーはひと昔前なら能力がこれだけでも全くおかしくないスペックで、そこに山札操作メタバウンスが付いている高コストパフォーマンスカードとみなせる。

そもそも【デスパペット】汎用性の高いS・トリガーというとこれか《機怪人形ガチャック2》の二択になるところはあり、《メアリー・ジェニーのお茶会》リアニメイトできる点を評価してこちらを愛用しているプレイヤーは多い。

強いて弱点を挙げるなら、デッキに《ウォカンナ・ピエール》が入っていることがバレていると攻撃順を工夫することで比較的簡単に対策されてしまう点。軽いクリーチャーから攻撃することを心がけられるだけで防御札としての価値は半減してしまう。しかし知識やプレイングで被害を低減できるというのはこれ以外にも多数のカードに該当する。対策された場合でもブロッカーで最低1打点は止まり、チャンプブロックした上でシールドから《メアリー・ジェニーのお茶会》を踏めばもう一度cipを使えると考えると、やはり新時代の【デスパペット】に相応しい実力はある。

ルール

  • 現在の裁定では《デュエマの鬼!キクチ師範代》の発揮する、山札からのカード移動を変更する置換効果動かそうとしたカードの情報は開示しないまま実施することになっている。なので、《キクチ師範代》と《禁術のカルマ カレイコ》に関しては《冥土人形ウォカンナ・ピエール》のコスト参照除去すら不発に終わる。
    • 《カレイコの黒像》は「相手は自身の山札の上から1枚目を墓地に置くかわりにそのカードを墓地に置く」(※下線部は置き換えの結果起こるイベント)処理となるため、公開ゾーンの移動により特性をお互いに見ることが可能となり、バウンスは不発に終わらない。
  • 《ドラグ変怪》によって《冥土人形ウォカンナ・ピエール》による山札破壊置換効果で非公開ゾーンから離れる瞬間がない場合、カードのコストは見ることができるのかは不明。また、進行的にもお互いのプレイヤーで確認できず、山札の一番上を裏向きにしたまま処理が終わって情報アドバンテージの発生も阻止するのかも不明。

他のカード・デッキとの相性

  • 何らかの方法で無限に出し入れすることで、ライブラリアウトによる勝利を狙えるが、ドローを経由しない直接の山札破壊の対策例に漏れず、置換効果山札回復を行う《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》が2枚以上採用されている相手にはほぼ無力になる点に注意。
    ただし、ループに無作為に変動する事象が関わった場合、ループを行っているプレイヤーは起こり得る結果を最も望む結果まで省略する事ができる(デュエル・マスターズ 競技イベント運営ルール/4.4 ループの結果について)というルールがある。
    • 例えば何度もシャッフルを繰り返す過程で、同じカードが全て山札の下に固まってしまう可能性はゼロではない。そのため、前述の例では《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》のみを残しその他のカードを全て墓地に置くまでループを省略可能である。運よく相手のマナが少ない内にこのループを完成させられたなら、実質的にドローロックをかけながら数ターン耐えれば勝利できるという点は覚えておきたい。

環境において

基本的にはループパーツとしての運用がメインで、主に【アーテルマトリクスループ】【ライベルモットループ】【黒単アビスロイヤル】で活躍。

ループ以外では種族を活かして【青黒デスパペット】に使われた。

その他

  • 「ウォカンナ」は「じょうろ」を意味する英語、Watering canに由来するものと思われる。

関連カード

フレーバーテキスト

  • DM24-EX1
    お父様!ウォカンナは庭の水撒きの仕事をやりとげますの!このピエール家に伝わる冥土の秘宝に恥じないように! — 冥土人形ウォカンナ・ピエール

収録セット

参考