【ドリームメイト】 (デュエプレ) 

ドリームメイトを中心にしたビートダウン、あるいはエクストラウィンデッキ

《メイ様》型

《眠りの森のメイ様》/《お目覚めメイ様》でアドバンテージを荒稼ぎするデッキ。
相手がブロッカーを出していないならエクストラウィンもできる。

眠りの森のメイ様 SR 自然文明 (4)
クリーチャー:ドリームメイト 5000
このクリーチャーは、タップしてバトルゾーンに出る。
このクリーチャーをアンタップする時、自分のドリームメイトが7体あるなら、このクリーチャーは《お目覚めメイ様》になりアンタップする。ないなら、アンタップするかわりに自分の山札の上から1枚目を公開する。それが進化でないドリームメイトであれば、バトルゾーンに出してもよい。それ以外であれば、自分のマナゾーンに置く。
(このカードは《お目覚めメイ様》として召喚してもよい)
お目覚めメイ様 SR 自然文明 (1)
クリーチャー:ドリームメイト/ハンター 1000
相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、自分のドリームメイトが7体あれば、自分はゲームに勝つ。なければ、その攻撃を中止し、このクリーチャーは《眠りの森のメイ様》になる。

採用するクリーチャーはすべてドリームメイトにし、残りはサボタージュ能力《災勇鬼ダイゴクウ》の障害に対処する除去呪文で構成される。
非ドリームメイトも採用はできるが、それを1体でも出すと《お目覚めメイ様》が達成不可能になるほか、すでに7体埋まってしまった後ならcip目的でも出せなくなるので基本的には入れるべきではない。

All Divisionでは《幻獣竜機ボルパンサー》がサブプランとして最高峰の強さを誇る。

デッキをドリームメイトで埋めつくしても十分なデッキパワーを保てるようになったため、《サージェント・クワガタン》もブロッカー対策として強力になっている。

なお、《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》再録によってDMPP-19DMPP-24の間New Divisionで再び使用可能になったが、アタックトリガーでの踏み倒しに期待したデッキにすると【オオ・ヘラクレス】に見劣りするため、《ケンジ》は多くの場合サブプラン目的でも入らない。

《ケンジ・パンダネルラ》型

New Divisionでは、DMPP-13が実装される前まで《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》が使用可能だった。

独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍 SR 自然文明 (5)
進化クリーチャー:ドリームメイト 6000
進化-ドリームメイト
攻撃する時、自分の山札からランダムな進化でないドリームメイト1体をバトルゾーンに出す。その後、山札をシャッフルする。
このクリーチャーが相手クリーチャーの攻撃によってバトルする時、かわりに自分の他のドリームメイトをバトルさせてもよい。
W・ブレイカー

DMPP-07ではドリームメイトの色である赤緑、もしくは《クラウド・メイフライ》も併用した緑単が多かった。S・トリガーの嵩ましのために、他の文明をタッチすることもある。
第3回BATTLE ARENAでは、白青緑【トリガービート】構築がベスト4となった。

《霊騎幻獣ウルコス》登場以降は、白赤緑白青緑がメジャーとなっている。

《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》による展開を主軸とするため、端的に【(デッキカラー)パンダ】や【(デッキカラー)ケンジ】と呼んでも意味は伝わる。

主要カード

《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》アタックトリガードリームメイトを山札からコスト踏み倒しで出す
《猛烈元気バンジョー》コストが4→5と繋がる進化元 ドリームメイトの種類を絞れば探索でも高確率で《ケンジ》を入手できる
《霊騎幻獣ウルコス》cipマナ加速 《ヤッタルワン》よりも格段に手札管理が楽に

候補カード

自然

《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》バトルゾーンに進化元がなくても進化速攻できる
《ジェネラル・クワガタン》《ケンジ》の身代わり役、さらに破壊時の被害軽減も
《大冒犬ヤッタルワン》コスト2→4→5と繋げられる進化元だが、《ケンジ》の効果から出ないように採用しないのもアリ
《自由な旅人ベア子姫》種族が合うS・トリガー 2000以下をマナ送り
《幻獣提督ウー・ワンダフォー》マッドネス、後半の手札補充 《ケンジ》で踏み倒せても強い
《ホップステップ・バッタン》《ケンジ》を引けない場合のサブプランとして採用された
《幻緑の双月》《ヤッタルワン》と同じく2→4→5の動きを可能にするが進化元にはならない
《進化の化身》確定で《ケンジ》を探索できるが、自身は進化元にはならない 《大冒犬》込み2→4→5で
《フェアリー・ライフ》打点優先か手札温存優先かを考えて《幻緑の双月》との選択
《フェアリー・ギフト》最速3ターン目に《ケンジ》や《ジェネラル・クワガタン》を出せる

《幻獣竜機ボルパンサー》容易にW・ブレイカーになれるスピードアタッカー
《早食王のリンパオ》《ボルパンサー》より軽いスピードアタッカー
《サージェント・クワガタン》スリリング・スリーでブロッカーを破壊
《炎霊甲蟲ジャンガルジャン》自然のコスト軽減 汎用性はマナブーストする《ウルコス》のほうが高い
《衝撃のロウバンレイ》ブロッカーを破壊できるスピードアタッカー デッキ構築への依存度が低く使いやすい

《連珠の精霊アガピトス》ナーフ主に《ウルコス》をリクルート 現在はリクルート出来ないため採用圏外
《ホーリー・スパーク》オールタップ 1ターンの延命や、ブロッカー軍団の無力化などで活躍する
《バリアント・スパーク》メタモーフでオールタップ 軽いため《ケンジ》を出しながらの発動といったことも期待できる
《アポカリプス・デイ》《ジェネラル・クワガタン》がいる場合、相手を全滅させつつ《ジェネラル・クワガタン》が補充される
《予言者リク》DMPP-07のフェニックス等に有効なS・トリガー
《光神龍ベティス》同上 ドラゴンなので《ボルパンサー》とシナジー
《清浄の精霊ウル》《ボルパンサー》をいれないのならこちら マナブーストが多いのでメタモーフは発動しやすい

多色・その他

《アクア・サーファー》水S・トリガー ビートダウンの鍔迫り合いに これ1体で試合を変えることも
《アクア・リバイバー》光/水S・トリガー 除去に強い攻撃出来るブロッカー
《烈流神》ナーフ詰めの性能が高い

長所

《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》から毎ターンコスト踏み倒しができるため、《ケンジ》本体を除去しない限りビートダウンを止めるのは困難。

使用済みの小型から進化できるコスト5パワー6000のクリーチャーはビートダウン性能が高い。
《大冒犬ヤッタルワン》採用時は6マナから、《霊騎幻獣ウルコス》《炎霊甲蟲ジャンガルジャン》採用時は7マナから進化速攻で召喚酔いしない2打点を繰り出せる。

《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》《紅神龍バルガゲイザー》とは異なり、デッキそのものをドリームメイト一色にする必要はない。
極端な話、汎用性の高い《霊騎幻獣ウルコス》と踏み倒し前提で《ジェネラル・クワガタン》、あとは《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》の合計12枚だけドリームメイトを採用し、残り28枚をグッドスタッフにした構築でも戦うことができる。

《サージェント・クワガタン》を採用する場合、デッキ内のドリームメイト比率を高める必要こそあるものの、ブロッカーを主軸にするデッキ相手に強気に出られる。
破壊できるクリーチャーパワーに上限がないため、【ヘブンズ・ゲート】相手でも有効。

短所

《パンダネルラ将軍》で殴ることがコンセプトのため、ワンショットは基本できない。必ず相手の手札が潤う瞬間が存在する。
そしてシールドを定期的に殴っていくという関係上、S・トリガーで反撃を食らう危険性と常に隣り合わせであることも考慮しなければならない。
【グレートメカオー】などと異なりS・トリガーを回避する手段が皆無であるため尚更である。

ほとんどのドリームメイトのパワーが6000以下と低い。パンプアップ手段がないと《白虎の剣皇ダーク・サラマンダス》がいるときの《ヘリオス・ティガ・ドラゴン》《ジェネラル・クワガタン》以外は全滅させられてしまう。
【ヘブンズ・ゲート】に至っては殆どのブロッカーを対面で突破できず、《血風聖霊ザーディア》の割り振り火力を貰いやすいため、いかに《サージェント・クワガタン》を引けるかにかかっている。

【青単ツヴァイランサー】G・ゼロを妨害する札にも乏しい。
潤った手札で《ツヴァイランサー》+《超神星マーキュリー・ギガブリザード》の布陣を完成されたらS・トリガー呪文での逆転勝利はほぼ不可能になる。

同様に、【アポロヌス・ドラゲリオン】も殺るか殺られるかの関係となる。
こちらも《ホーリー・スパーク》では貫通され敗北を防げず、《アポカリプス・デイ》を採用したとしても、進化GVの都合上6体未満で不発に終わりやすい。

攻撃手段が人海戦術なので《アポカリプス・デイ》に引っかかりやすく、手札補充も少ないためその後の立て直しも難しい。
【グレートメカオー】はこれをよく積むので踏まないよう祈りたい。

  • 《ジェネラル・クワガタン》の登場によってある程度被害が緩和されたとはいえ、《ジェネラル・クワガタン》以外のクリーチャーを出せなくなってしまうことからリカバリーは依然として難しい。にもかかわらずドリームメイト側から《アポカリプス・デイ》を仕掛けていくことも増えてきている。

DMPP-08で登場した《超竜騎神ボルガウルジャック》は天敵である。《ケンジ》の6000という高めなパワーも、相手からのバトル対象の移し替えも、《ボルガウルジャック》のアタックトリガーの前では刺さらない。

DMPP-09で成立した【武者・ドラゴン】との相性も最悪。【ドリームメイト】が得意としていたシールド0まで押し込んでスピードアタッカー進化速攻《烈流神》でゴリ押しする戦法も、シールド追加があるため勝利が遠ざかる。

主要カードや候補カードを見てわかる通り、防御札がS・トリガーに依存している。ドリームメイトのパワーの足りなさも相まって、《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を早い段階で出されてもなすすべなく敗北してしまう。この点に関しては、《連珠の精霊アガピトス》《剛勇王機フルメタル・レモン》などで多少改善されている。

その他

《サージェント・クワガタン》のことを考えるとドリームメイトで固めたくなる気持ちもわかるが、役割の薄いドリームメイトは極力抜き、デッキ全体を見た場合の総合力を高めたほうがよい。
特にS・トリガーの採択は重要で、守りが薄いデッキに仕上げると、一般的に互角とされている【グレートメカオー】でも《転倒専機コロビナー》《アクア・サーファー》などを踏んでそのまま撃ち合いで負けてしまうことも。

《サージェント・クワガタン》はカード自体は確かに1枚で多くのアドバンテージを稼げるカードだが、「相手のデッキにブロッカーがいないと腐ること」「ドリームメイトのヒット率を上げると、デッキの総合力が低くなること」というカード以外の欠点が存在する。

BATTLE ARENA 3rdでは、使用率が4.6%であった。赤を入れないタイプも決して珍しくなく、ベスト8進出者に関しては白青緑(白緑タッチ青)でS・トリガーを多めに採用したデッキだった。

DMPP-07期には、《デーモン・ハンド》の採用率が大きく落ち込んだことが見た目以上の強さを発揮できた理由だろう。
《デーモン・ハンド》はDMPP-07の3体のフェニックスどれにも効果が薄い。《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》シールド焼却なのでS・トリガーが意味を成さず、手打ちで唱えて破壊しても《インフェルノ・ゲート》リアニメイトされてしまう。

序盤から自然文明のカードでマナ加速する戦術は一般的にハンデスで瓦解しがちだが、DMPP-07期のNew Divisionでは《ゴースト・タッチ》が使えないため、先攻4ターン目の《パンダネルラ将軍》が手札から落とされる可能性は現実的にはゼロ[1]であることも追い風だった。

DMPP-07cipでリソースを稼げるドリームメイトは《猛烈元気バンジョー》《幻獣提督ウー・ワンダフォー》しかいなかったが、DMPP-08では《霊騎幻獣ウルコス》《ジェネラル・クワガタン》(後のアップデートで出た時の能力は削除)が追加された。
これらによりS・トリガーで出た瞬間に除去されたとしても後続の糧にできる可能性が高まり、デッキのバリューも高くなった。

サンプルレシピ

第5回BATTLE ARENAにおいて、ソリミオナ/RoS氏が使用したデッキ。
この他、第3回第4回のBATTLE ARENAにおいて上位入賞しており、レジェンダリー・ディビジョンにおいても選抜されている。
詳細はそれらのリンク先を参照のこと。

参考


[1] 例外として、後手が2ターン目にマナ加速、3ターン目に《解体人形ジェニー》を使った場合はハンデスされる可能性がある。また、こちらが先攻3ターン目に攻撃しS・トリガー《汽車男》、返しのターンで《騒乱の影ウエスタン・バレル》《スカル・チェーンソー》された場合もセルフハンデスだけで手札が0枚になる。