【星龍ライベルモット】

裁定変更の数々により実用性を失った【星龍マーシャル】《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》といったリペアパーツをいくつか獲得して成立したデッキタイプ。
元となったデッキに倣って【星龍マーシャル】、キーパーツとなる《暴発秘宝ベンゾ》から【マーシャルベンゾ】とも。後述する《オールデリート》をフィニッシャーに据えた型は【マーシャルデリート】とも呼ばれる。

暴発秘宝ベンゾ R 闇文明 (4)
クリーチャー:パンドラボックス 2000
このクリーチャーが出た時、自分のシールドを1つブレイクする。
星龍の暴発 R 光文明 (7)
呪文
S・トリガー
次の自分のターンのはじめまで、自分の手札に加えるシールドカードすべてに「S・トリガー」を与える。このターンが自分のターンなら、クリーチャー側を出す。
海姫龍 ライベルモット・ビターズ SR 水文明 (5)
進化クリーチャー:スプラッシュ・クイーン・ドラゴン 7000
S・トリガー
進化:自分のスプラッシュ・クイーン1体の上に置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札を3枚まで裏向きにして、それぞれ新しいシールドとしてシールドゾーンに加え、その後、同じ数のシールドを手札に戻す。(その「S・トリガー」を使ってもよい)

主要カード

候補

《クール・ビューティー》S・トリガー付き進化元。範囲は限られているが除去としても
《コスモ・ポリタン》軽量進化元
《カシス・オレンジ/♥応援してくれるみんなが元気をくれ〜る》山札操作付き進化元/S・トリガー付き初動ドローソース
《電磁麗姫ジェリー》1ドローとS・トリガーが付いた進化元
《エナジー・Re:ライト》G・ストライク付き初動ドローソース
《サイバー・ブレイン》4コスト3ドローでS・トリガー付き
《貝獣 パウアー》ドローとブロッカーが魅力の疑似マッドネス
《サイバー・I・チョイス》暴発デッキ御用達のカウンター
《龍脈術 水霊の計》ドローとカード指定除去が1枚に詰まったS・トリガー呪文
《ミスティック・クリエーション》《水上第九院 シャコガイル》型の場合は一度軌道に乗ればマナコストを支払う動きをしなくて済むので、暴発した場合実質0マナ3ドロー
《ドンドン火噴くナウ》暴発系デッキにはが合わなくとも採用できるリソースの鬼。除去にもなる
《ストリーミング・シェイパー》青単のリソース系スーパーサブ
《「俺」の頂 ライオネル》自軍全シールドをS・トリガー化。ささやかなら自分でも暴発できる
《B.F.F. モーメント》防御札コスト踏み倒しメタ除去まで。アンタッチャブルにも有効であるのが大きい

フィニッシャー

《引き裂かれし永劫、エムラクール》召喚時限定cip追加ターン獲得。アタックトリガー山札の下送りによる除去シールド焼却ランデス選ばせで合計6枚行う。エターナル・Ωも付いている
《水上第九院 シャコガイル》エクストラウィンの代表格。ソリティアを繰り返してドローソースを回転させれば自然とエクストラウィンできる

【マーシャルデリート】型候補カード

アドバンス仕様の《伝説の禁断 ドキンダムX》をフィニッシャーに据えた型。

《オールデリート》一撃必殺の呪文カード
《禁断〜封印されしX〜》《伝説の禁断 ドキンダムX》《デリート》でがら空きの盤面にダイレクトアタックを決める
《煌銀河最終形態 ギラングレイル》サブフィニッシャー

このデッキの回し方

ドロー進化元の召喚で準備を重ねてから《マーシャル・クイーン》を召喚。

《マーシャル・クイーン》S・トリガー付きドロー呪文除去札を暴発するなどしてさらに準備を進め、適宜《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》を暴発。

《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》のアタックトリガーでフィニッシャーと《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》《クール・ビューティー》を仕込み、《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》《クール・ビューティー》だけを先にそちらで暴発。暴発した《星龍の暴発》でさらにフィニッシャーを暴発。《クール・ビューティー》のcipで《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》を回収。

後は《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》アタックトリガーを繰り返し、フィニッシャーに応じた動きを行う。

主要なフィニッシャーがどれも捲れない場合、あるいは全て無効化されている場合は、最悪S・トリガー獣を暴発で展開してワンショットする。

長所

共通

暴発はあくまで手札からプレイする扱いなので、手札以外からカード出すことに対するメタにも強固。

生半可なコスト踏み倒しメタは《龍脈術 水霊の計》で除去できる。出すのは召喚扱いなので耐性が厄介な《ガル・ラガンザーク》《異端流し オニカマス》も貫通する。

《引き裂かれし永劫、エムラクール》型

フィニッシャーの《引き裂かれし永劫、エムラクール》で得られる追加ターンのおかげで、1ターンを凌ぐ系の防御札にはすこぶる強い。

《水上第九院 シャコガイル》型

一度《水上第九院 シャコガイル》が着地すれば、特別なエクストラウィン補助剤を使わずに適当にソリティアでドローソースを使うだけで勝ちに行けるのが強み。

《オールデリート》型

《オールデリート》が一切のS・トリガーニンジャ・ストライクを封殺するため、フィニッシュの安定性は抜群。相手も《封印されしX》を使っていると《デリート》が腐るのが難点だが、その際は《エムラクール》や《ギラングレイル》でのビートダウンに切り替えることもできる。

短所

呪文ありきのデッキのため、《奇天烈 シャッフ》には脆い。2→4の動きで早期着地を狙うデッキには基本的に勝ち目がないだろう。

手札や進化元が命のデッキなので、早期に除去やハンデスを繰り出すデッキも苦手。進化元を最速でピーピングハンデスにより引っこ抜く《ウォズレックの審問》、折角着地した軽量級進化元をわずか2コストで処理するマッハファイター《樹界の守護車 アイオン・ユピテル》は天敵。

一応マッドネス枠には《貝獣 パウアー》が存在するが、《ウォズレックの審問》のような軽量級カード指定のピーピングハンデスや出た後の除去で対処する《樹界の守護車 アイオン・ユピテル》には無力。

環境において

《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》が登場してからデッキとして成立し、しばらくの間で数例チャンピオンシップでの上位入賞が報告された。

最初は型としてはソリティアのムラが目立ちにくい《引き裂かれし永劫、エムラクール》型が優勢であった。

DM22-BD2DM22-BD3期には《龍風混成 ザーディクリカ》《ドラゴンズ・サイン》《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》などのグッドスタッフを投入した型がオリジナルのチャンピオンシップ準優勝を果たした。

DMGP2023-1st』Day2(オリジナル)ではベスト128に1人残った。

後に使用者全体のプレイングが洗練されて多少のソリティアのムラをカバーできるようになったDM23-RP1期時点では、《引き裂かれし永劫、エムラクール》型よりも詰め性能を優先した《オールデリート》型が主流。DM23-SP1発売前後になると後ろ寄せ構築が環境全体に多い裏をかくように《オールデリート》型がそこそこ流行。この《オールデリート》型の場合、まとまった数暴発する要員として《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》を採用せず《マーシャル・クイーン》のみを採用した型が主流化。

DM23-SD3期には《ブレイン・スラッシュ》《聖魔連結王 ドルファディロム》を呼び出す動きに寄せた型がオリジナルのチャンピオンシップで準優勝。

DM23-EX2発売から1週間後には、《暴発秘宝ベンゾ》を5枚目以降の《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》として3枚入れ、《マーシャル・クイーン》とその進化元すらカットした《海魔城 ティーツー》型の亜種が58人参加のアドバンスチャンピオンシップを優勝。この型は《霊騎コルテオ/プロテクション・サークル》の呪文側で《暴発秘宝ベンゾ》を使って暴発するシールドを仕込み、《天使と悪魔の墳墓》【モルト NEXT】対策をするという変則の型であった。

DM23-EX3期には4枚積み《完全水中要塞 アカシック3》を暴発して《♪必殺で つわものどもが 夢の跡》での無限ターンを狙い、《アルカディア・スパーク》ライブラリアウトを狙う【星龍マーシャル】が130人参加のオリジナルチャンピオンシップで優勝。

参考