五極(ごきょく) ギャツビー》

五極 ギャツビー VR 光文明 (9)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/侵略者 11500
ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚を裏向きにして、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置き、もう1枚を手札に加える。

DMR-18で登場したエンジェル・コマンド/侵略者

登場時シールド手札を増やすことができるブロッカー

そのスペック《天運の精霊龍 ヴァールハイト》上位種といったところだが、ブロッカーの有無により使用されるデッキは大幅に異なっている。
専用デッキでないと活躍しづらい九極シリーズのカードにしては珍しく中々の汎用性を誇る。
コストが高く、主に《ヘブンズ・ゲート》等で踏み倒すことが主となるだろう。

同コストに《奇跡の精霊ミルザム》《封印の精霊龍 ヴァルハラ・パラディン》が存在する事を考えると、cipでのシールド追加手札補充はいささか物足りない印象を受けるが、その分堅実に働く能力とも言える。
とはいえ、他にも優秀な戦力の多い【ヘブンズ・ゲート】の枠に入るかは微妙なところなので、このクリーチャーならではの利点を見つけたい。

エキスパンション収録の《超九極 チュートピア》との相性は中々で、運は絡むもののそちらを手札に加えた上で自身が侵略元になることが出来る。これは上記の《奇跡の精霊ミルザム》などには出来ない芸当である。

《奇跡の精霊ミルザム》もこのクリーチャー《ヘブンズ・ゲート》で出す事ができるので、【九極侵略】では両方採用するのも良いだろう。

DMRP-13で登場した《「絶対の楯騎士」》能力だけ見たらこちらの上位互換
少なくとも、エンジェル・コマンド種族サポートの多さと「コスト9」という先天的な長所のため完全に使い道が奪われたというわけではないが、上位互換の登場云々を抜きにして堅実すぎる性能が災いして十王篇にもなるとわざわざこのクリーチャーを採用したい場面は減っている。

環境において

【ヘブンズ・ゲート】全盛の革命編期に登場。後述する全国優勝者をはじめとして、一定数のプレイヤーが《奇跡の精霊ミルザム》殿堂前から《ヘブンズ・ゲート》で踏み倒す大型ブロッカーの1体として評価していた。
公式サイトのメタゲームブレイクダウンでは『昨今の【ヘブンズ・ゲート】は割合で見ても「ループコンボ」に傾倒していたので、戦術を見直すいい機会なのかもしれない。』とあり、殿堂施行で環境が一変する前は打点要員としてよりも高パワーブロッカーという部分で都合が良かったと思われる。

採用理由として大きかったのは、当時のこのデッキの核である《奇跡の精霊ミルザム》の存在だった。残りシールドがなくなる攻撃で《ヘブンズ・ゲート》を踏んだらウルトラシールド・プラスが使えないため、手札補充を兼ねたシールド追加が重宝された。また、《封印の精霊龍 ヴァルハラ・パラディン》フリーズ誘発させて耐久することもできた。

殿堂レギュレーション施行と同時開催の「デュエルマ☆スターカップ全国大会2015 日本一決定戦」を制したのも《ギャツビー》入り【ヘブンズ・ゲート】だった。
《ミルザム》殿堂の直後で、警戒が薄れていたことも勝因のひとつだろう。この日【ヘブンズ・ゲート】を握ったのは18人中1人のみだった。

+  レシピ

前述の通り《奇跡の精霊ミルザム》殿堂入りしたが、1枚でも依然として強力なデッキだったことが証明された【ヘブンズ・ゲート】環境に残留。《ギャツビー》はあわよくば《ミルザム》を手札に引き込める上質な時間稼ぎ兼W・ブレイカーとして需要が増した。

 

他方、【九極侵略】でも登場以来重宝されており、特に初期のものは【ヘブンズ・ゲート】との折衷型だったので実質これが必須だった。

長年3〜4枚の採用がテンプレ化していたが、優秀なコスト9の踏み倒し先の増加によって採用率に陰りが見え始め、2022年1月1日殿堂レギュレーション改定後にはついに《ギャツビー》全抜きレシピの上位入賞が報告された。
《超七極 Gio/巨大設計図》のおかげでこれに頼らなくても大量の手札が手に入るため、《極まる侵略 G.O.D.》の踏み倒し枠9つの内1つを《ギャツビー》に消費するのは勿体ないとの風潮が漂った。

《超七極 Gio/巨大設計図》殿堂入り後はワンショットプランを支えるパーツとしてまた姿が見られるようになった。

ブロック構築では

革命編1ブロック構築戦だった「デュエルマ☆スターカップエリア代表決定戦」では【白黒赤天門】の核として活躍。《奇跡の精霊ミルザム》も使用可能なルールだが基本的に不採用で、《ヘブンズ・ゲート》の踏み倒し先はこれと《魔法の玉 タルー》の8枚のみで十分だった。
大量のシールド追加《メガ・マグマ・ドラゴン》で時間を稼ぎ、《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》に繋げるのが強力な展開のひとつ。

白黒赤の陰に隠れてわずかに存在していた白青型でもやはり必須レベルのブロッカーだった。

デュエル・マスターズ プレイスでは

五極 ギャツビー R 光文明 (9)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/侵略者 11500
ブロッカー
W・ブレイカー
バトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を見る。その中から1枚をシールド化し、残りを手札に加える。

DMPP-26で実装。レアになった。

New Divisionで使える【ヘブンズ・ゲート】向けカードがあまり充実していないことと、ライバルになりそうな《封印の精霊龍 ヴァルハラ・パラディン》とは異なり、山札からカードを見てシールド化&1枚手札に加えることでリソースゲームに強くなるため、人気のあるブロッカーとして使われている。基本性能はTCG版と変わっていないため、ポテンシャルも十分。

【九極侵略】でも好みで使われる。《極まる侵略 G.O.D.》で踏み倒し枠9つの管理は必要なくなったが、フルパワー構築で考えるなら《G.O.D.》が着地した瞬間に受けとトリガーロックが完了していて些細な手札補充やシールド追加は必要ないと切り捨てたのならメインデッキ40枚から全抜きしても回る。

2024年6月27日メンテナンス後には【白青ギャツビー】が成立。このデッキはナーフされた【トリガーロージア】リペアと、《究極ゲート》で《ギャツビー》を踏み倒す全く新しいコスト踏み倒しコンボという2つの性質を持つ。
《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》などの露骨な【トリガーロージア】メタが減っているので環境への刺さりは良好。
All Divisionでも《大河聖霊エル・ドラード》入り【白青ギャツビー】のマスター到達報告が寄せられている。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考


[1] いずれもTCGからスペックの変更はなしで、強いて言えば封印ギミックがない分コマンドの価値が下がっている