陰陽の舞(ミステリー・ヒッポ)

陰陽の舞 UC 自然文明 (5)
クリーチャー:ビーストフォーク 3000
W・ソウル
マナ爆誕0(このクリーチャーを自分のマナゾーンから、コストを支払わずに召喚してもよい)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンから召喚していたら、自然のカードを1枚、自分のマナゾーンから墓地に置く。置けない場合、このクリーチャーを破壊する。
※殿堂入り

DM-39で登場したW・ソウル持ちのビーストフォーク

まさかのマナ爆誕0という能力を持ち、マナゾーンからのコスト踏み倒し召喚できる。
その能力を使う代償としてマナゾーンから自然カードを1枚墓地に置かねばならず、置けなければ破壊されてしまう。

マナゾーンから召喚すると実質マナが2枚も吹き飛ぶ諸刃の剣であるが、ノーコストマナから出せるというのはそれをもっても強力である。
単純にパワー3000とそこそこのサイズがあるので【緑単速攻】などに入れて最後の一押しに使ってもいいし、進化速攻の種にしてもいい。
速攻で不足しがちな手札に頼らない点もアタッカーとしては優秀である。

しかし、このカードの本領はコンボループとして使われる事。
バトルゾーン墓地などからカードマナゾーンに置くギミックがあると運用性が跳ね上がる。おまけにノーコストで動けるという点から活用機会は多岐に渡る。
一例として、

他にも想像を絶するコンボの可能性を秘めている。ポテンシャルは非常に高い。
将来性溢れたカードと言えるだろう。
ただし、本来はパワー3000のバニラなので普通にコストを支払って召喚する価値は少ない。いかに能力を上手く使うかがカギといえよう。
殿堂入り後も《ダンディ・ナスオ》、もしくは《バロン・ゴーヤマ》のマナ操作から呼び出されており、このカードがシールドに入らない限り2~3枚体制で使えると言える。

ルール

環境において

登場当初しばらくは運用法が未開拓でそれほど評価が高くなかったが、当時から腐っても0コストウィニーであることから、【黒緑速攻】に入ることもあった。ただし、《死神術士デスマーチ》墓地進化デメリットを活かす場合は事実上自然2色しか落とすものが無く、その中でも目ぼしいカードが《無頼封魔アニマベルギス》しかなかったため、デメリットをメリットに変えることはしづらかった。また、マナ爆誕シナジーを活かしやすい【シロガシラ・ジュカイ】に採用されることもあった。

エピソード1になると、【ラララオプティマス】において最速4ターン目にコンボを起動させるために不可欠なキーカードであることが注目され、ブレイクを果たす。
《ヒラメキ・プログラム》によって《常勝ディス・オプティマス》の土台となり、《薫風妖精コートニー》によってマナゾーンカードがすべて自然文明を持つため、コンボパーツ呪文《疾封怒闘 キューブリック》など、自然ではないカードを任意のタイミングで墓地に送ることができた。
【ラララオプティマス】において、マナさえ伸びていれば複数体展開することも容易であったため、無制限時代はコンボパーツの落ちによるループ失敗時に最悪の場合《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》とこれを並べて1ショットキルするプランも取られた。このようにコスト0でできることとしては明らかに高スペックになってしまったことから、2014年5月24日付けで殿堂入りが決定した。

殿堂入りするまでの間、【ヒラメキドレーン】でも単純な0コストクリーチャーとして使われた。《偽りの名 スネーク》を使っての大量マナブーストの合間に出せば、自己ランデスデメリットもある程度相殺できた。

殿堂入り後も引き続き【ラララオプティマス】において使われた。新章デュエル・マスターズ環境では【白緑メタリカ】におけるタダ出しマナリソースとして利用された。

【緑単ループ】の現役時代、タップマナを砕いて0マナで出すことで《ベイB ジャック》で生み出せるマナを1マナ増やすために使われることもあった。

【白緑メタリカ】の消滅後は影の薄いカードとなったが、超天篇環境になって【赤緑ジョーカーズミッツァイル】における《BAKUOOON・ミッツァイル》コスト軽減要員として確認されるようになった。

十王篇フシギバースが登場すると、0マナでフシギバースによる召喚コストを5軽減しつつ墓地肥やしを行い、さらに自身の再利用までできるカードとして注目された。

DMPCD-01DMPCD-02期にオリジナルで流行を見せた【青黒緑ゲンムエンペラー】でも活躍。マナ爆誕はメインフィニッシャーである《∞龍 ゲンムエンペラー》による能力無視に引っ掛からない上に、逆に《∞龍 ゲンムエンペラー》のおかげで場に出さえすれば自己ランデスデメリットも回避。自己ランデスを行うにしても《Disジルコン》《大樹王 ギガンディダノス》を落とせばデメリットに見合った墓地肥やしとなる。

【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】でも稀に0コストで出せる《母なる星域》の踏み台として利用される場合がある。終盤には10マナ程度溜まるデッキなので、《母なる星域》のマナ枚数参照効果とは完全にはアンチシナジーにはならない。

DM23-EX3期時点で流行している【青黒緑DOOM・ドラゲリオン】に入る場合もある。《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》を狙ってマナゾーンから墓地に落とせる上にタイミングを誤らなければノーコストで《超神星DOOM・ドラゲリオン》を1コスト軽減できる。

他のカードとの関係

その他

  • 再録の度にマナ爆誕0限定cipテキストが変更されている。
    • DMX-12版およびDMX-22版のテキストでは、「自分のマナゾーンから召喚していた場合」のテキストは、cip誘発条件として扱われている。
    • DM-39版(初期版)及びDMEX-08版(最新版)のテキストでは、「自分のマナゾーンから召喚していた場合」のテキストは、cip解決条件として扱われている。総合ルール109.1.により、こちらのテキストに沿って処理を行う。
  • イラストは陰陽師の格好をしたカバ。おまけにイラストレーターhippo氏である。
    ちなみにイラストレーターのhippo氏の名前の由来は英語でカバを意味するヒポポタマス(hippopotamus)からである。

デュエル・マスターズ プレイスでは

陰陽の舞 UC 自然文明 (5)
クリーチャー:ビーストフォーク 3000
マナ爆誕[自然(1)]
バトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンから召喚していたら、自分のマナゾーンから「マナ爆誕」を持たない、ランダムな自然のカードを1枚を墓地に置く。置けない場合、このクリーチャーを破壊する。

DMPP-14で実装。W・ソウルは削除された。
TCG版ではマナ爆誕がコスト踏み倒しだったが、こちらは自然1マナ必要になった。
また、セルフランデスが「マナ爆誕を持たない、ランダムな自然のカード」に変更された。

自分の《薫風妖精コートニー》がいるとマナ爆誕[光/水/闇/火/自然(1)]→文明数未満なら文明数に補正されて5マナ支払いが必要となる。マナゾーンを見た際の表記も⑤になっている。

ランデスについて

デュエプレのマナゾーンのカードは、タップ・アンタップの概念がないため、通常はランデスされると「最大マナ」だけ減って「使用可能マナ」は変わらない。

例1:使用可能マナ/最大マナが4/6でマナ爆誕[自然(1)]を使うと、1マナ支払いながらマナゾーンから《陰陽の舞》が離れることで3/5に更新され、そのようにして出たcipで3/4になる。使用可能マナはちゃんと4→3で1しか消費しない。

ただし、使用可能マナ=最大マナのときに限り、一緒に使用可能マナも減ってしまうため、事実上使えるマナが2減ってしまう。

例2:使用可能マナ/最大マナが6/6でマナ爆誕[自然(1)]を使うと、[自然(1)]でマナから出ると5/5に更新され、そのようにして出たcipで4/4になる。使用可能マナは6→4で2消費してしまっている。

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考


公式Q&A

Q.相手のバトルゾーンに《獣軍隊 ヤドック》がいて、自分のマナゾーンが合計4枚です。マナゾーンにある《陰陽の舞》を「マナ爆誕0」で召喚しようとした場合、《獣軍隊 ヤドック》の効果で《陰陽の舞》はバトルゾーンに出るかわりにマナゾーンに置かれますが、位相はどうなりますか?
A.《陰陽の舞》がタップ状態でマナゾーンにいたならタップ、アンタップ状態でいたならアンタップになります。ゾーンの移動をしていないため、マナゾーンにあった時の状態を維持します。
引用元


[1] 前者のテキストならば、解決条件が存在しないので、そのまま《The邪悪 寄成ギョウ》側のプレイヤーが自分のマナゾーンから自然のカードを1枚墓地に置く(それができなければ《陰陽の舞》を破壊する)。後者のテキストならば、この《陰陽の舞》は、《The邪悪 寄成ギョウ》側のプレイヤーのマナゾーンから召喚されたわけではないので、解決条件を満たせず、何も起こらない。