鬼札 アバク
漫画『キング』及びアニメ『キング』とさらに続編である『キングMAX』に登場するキャラクター。
アニメ版の担当声優は木村良平氏。
性格は気さくかつ豪快。また、アニメ『キング』ではライバルキャラにしてはコミカルな一面も見せることもあった[1]。
設定上は中学生で、ジョーより年上である。
家族構成で明らかなのは父親のみで、漫画版およびアニメ『キングMAX』で姿が判明した[2]。
髪の色は父譲りであり、左耳には緑色の耳飾りを付けている(アニメ『キング』および漫画版では紐が付いており柔らかい素材になっていたが、アニメ『キングMAX』では鉄製に変化した)。また、アニメ『キングMAX』では右頬にテープを貼っている。
- パックや構築済みデッキのパッケージイラストやアニメ『キング』でよく見られる上半身裸の姿や開催した大会の名前が『キング・オブ・デュエマッチ』などの点から格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズ並びに『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズの登場キャラクター『ギース・ハワード』がモデルだと思われる。
漫画『キング』の中盤以降およびアニメ『キングMAX』からはシャツを着るようになり、漫画『キング』の中盤以降では白いシャツに、アニメ『キングMAX』では赤いシャツになった。
ちなみに『デュエル・マスターズ 20thパーフェクトボックス』に付属している「松本大先生厳選イラスト&超極秘設定資料集」によると「デュエマ漫画で時折出る「上半身裸」を地で行くアバク」とコメントされていた。
- 名前の由来は花札の一枚の「鬼札」、そして「暴く」から来ている。
アニメ『キング』での活躍
使用デッキは【赤黒ジャオウガ】。
鬼札王国の一番隊隊長であるメガネは第1話でアバクのことを「鬼強い鬼デュエリスト、切札を超える『鬼札』の使い手」と評している。
衣装は普段およびスペシャルドローの演出では着物を着ているが、デュエマ時になると制服になる。
決めゼリフは「俺はきれい好きなんだ」。《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》がバトルゾーンのクリーチャーを一掃する様を表現した台詞である。
第10話のラストシーンでは秘書であるコニーが部屋を散らかしているのに苦言を呈しており、実生活でもきれい好きであるようである。
スペシャルドローは「鬼札ドロー」。
口上は「我こそは、悪鬼羅刹を束ねし鬼の王!鬼が出るか邪王が出るか!鬼なら決めるぜ!鬼札!ダ!ダ!ダ!ダ!ダ!ダ!ダ!ダッ!鬼札ドロー!」であり、切り札であるジャオウガを引き当てることが多い。
演出は炎の中に立った後に名乗り、馬に騎乗して突き進みつつ岩にたどり着いた後に金棒を手にして岩を砕きつつ、カードを引く演出になっている。
第1話では画面越しにメガネと切札 ジョーのデュエマを観戦し、終了後に『デュエル・マスターズ キング』を決める大会『キング・オブ・デュエマッチ』の開催を宣言した。
続く第2話では「腕慣らし」と称してモヒ男を一瞬で倒した後、メガネにキラへの挑戦状を渡させた。
さらに続く第3話ではキラとデュエマッチの初戦として戦い、キラはギャラクシールドで鬼タイムを遅らせるも《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》で盤面を破壊しシールドを削り切った後にそのままキラを倒し、ポイントを200ポイントにした(その後、ポイント0になり敗退したキラを復帰させるため、20ポイントをキラに与えた)。
自身が強くなることにかなり執着しており、強者と戦うことでより自身の実力を上げようとしている。
また、弱肉強食主義らしく失態続きのメガネに愛想を尽かしつつあり、第17話にて《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》を(勝手に)使ったのにもかかわらずジョーに完敗したことで遂に見限った。
第26話から第27話まで行われた切札 ジョーとのデュエマにおいては、既にジョーのシールドが尽き防御手段もないにもかかわらず、「1体でもクリーチャーを残しておくと、そこから逆転してくるかもしれない」という理由から《モモダチ キャンベロ》、《モモダチ モンキッド》、《モモダチ ケントナーク》を破壊するというオーバーキルを行い、《鬼ヶ大王 ジャオウガ》でダイレクトアタックを決めて勝利するが、このプレイングは決して悪意があったわけではなく、ジョーの土壇場での逆転を懸念しての行為であり、むしろジョーのことは評価していた。
第33話にて、向上心の裏には何か恐ろしい企みがあるのではないかと大長老から勘ぐられデュエマを挑まれたが、最終的に勝利した。
しかし、予感は的中し真の目的は「キング・オブ・デュエマッチ」の参加者が集めた魂ポイントを吸い取って、世界中の人々を鬼化することだった。
これにより今まで見せたコミカルな一面は表の顔に過ぎなかったことが判明した(しかし、その後も度々見せてはいたが)。
第39話ではSDP(すんごいデュエマプレイヤー)に選ばれたキラ達に誘導と見せかけて、誘き出す形で遺跡の最奥にある槍で彼らを洗脳に近い能力で鬼化させる。
鬼化された者は普段よりハイテンションになり、《凄惨なる牙 パラノーマル》や《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》などといったガチ戦術を活かすようになる。更にはキングマスターカードもシークレット版に変化することがある模様である。
第45話ではボルツがジョーの活躍によって元に戻った上で正気に戻ると怒りを爆発させ、第46話ではその槍で人々をポイント0にしてからの鬼化を拡大させるという野望がついに動き出す中、キラ達から託されたジョーに決勝戦で挑む。
槍の力でさらに鬼化を拡大させ、続く第47話(最終話)でスペシャルドローで引き当てた《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》の鬼エンドによる追加ターンでジョーを敗北寸前に追い詰めるが、S・トリガーの《下町のナポレたん》の能力にダイレクトアタックを阻止される。
だがボルツと同様に完全な鬼へと化し[3]、今度はジョーに「お前は良い鬼になれ[4]。今から楽しみだ、あっははは!!」と言いながらも絶望に陥れようとするが、《爺モン&婆ファンクル》のcipとキリフダッシュを発動した《弩闘!桃天守閣》によって《極悪!獄鬼夜城》が張り替えられてしまい、《百鬼の邪王門》でリアニメイトした《「魂狩」の鬼 ガシャド髑髏》は《スパダチ ケントナークR》のキリフダReVoでカウンターを封じられ、《勝熱百覇 モモキングReVo》のダイレクトアタックにより遂に敗北を喫し、元の姿に戻った。
敗北後の悪あがきとして槍で鬼タワーを崩壊させ、さらに町を消し飛ばす程の威力を持つ時限爆弾でジョーを道連れにしようとするが、魂ポイントの奇跡によりジョーとモモダチは無事だった。そして、ジョーが「またデュエマがやりたい」という願いを魂ポイントが叶えたことで爆発が無かったことにされた。
- 自然文明を支配下に置いた際に大長老からレインボーの力を得ているが、その際にはジョー達と同様に尻に触手を刺されて力を得ている(ただし、ワンカットでシルエットのみであるが)。
- 第2期エンディングテーマ「百花繚乱ココロモヨウ」ではオフショットで紫色の海パンを着た姿を披露した。
前作の『キング!』では第27話で歴史を語られたイメージで『キング』の衣装で登場した他、第30話で彼と思われるシルエットの状態での登場で本編には未登場だったが、約1年のブランクを経て再登場を果たす。
使用デッキは変更され火と闇の鬼レクスターズのデッキであり、ハイドやヒミコと異なりレクスターズ側のタマシードは使用しない。
『キング』で見せたコミカルで気さくな仮面をかなぐり捨て、また本作のみテンションが高まると「鬼」をつけて話すようになった。
スペシャルドローは『キング』に引き続き「鬼札ドロー」であるが、口上や演出は変更され「我こそは鬼王、鬼札アバク!勝利の鬼となり、全てを鬼成敗する!鬼の血が滾るぜ…!鬼札ドロー!」となっている。
第1話の終盤に現れ、ジョーカーズ星を槍の力で破壊[5]し、ジョーからデッキーを奪った。目的はデッキーの「生み出す力」によって王来学園(アニメでは未登場だったアバク、ヒミコ、ハイドの母校)を復活させることである。
また、ガットルズを脱退したハイドとヒミコと共に行動しているが、訳あって仲が悪くなっていた。
また、アニメ版限定の展開が多くなり、第4話ではハイドと再戦し、当初は《神ナル機カイ「亜堕無」》の能力で苦戦したが、5ターン目にスペシャルドローで《邪王来混沌三眼鬼》を引き当て逆転してかつての雪辱を果たし勝利した。
その後、第9話でデッキーに切札 勝太の魂を取り込んだ槍が刺さったことによって学園とジャオウガが復活したが、見た目は元に戻ったが、学園は未だ不完全な状態らしい。
続く第10話で勝太の魂を取り戻すべく現れたジョーとのデュエマに対し、復活した《CRYMAX ジャオウガ》の力で勝利を収めた後に槍の力で洗脳した生徒達をけしかけて集めたデュエリストの魂を用いて王来学園を復活させたが、目的を果たしたにもかかわらずに本人は何か物足りない様子であった。
彼の真の望みはジェンドルによって狂わされる前の学園生活を取り戻すことだった。
しかし、鬼の槍によって乗っ取られてしまい、破壊の限りを尽くすようになってしまう。それを止めようとするジョーとのデュエマの末に2度目の敗北を喫し、正気に返った。
そして自身の本当の想いに気付いた彼は、真の黒幕である鬼の槍の破壊にジャオウガと共に力を貸し、デッキーが最後の力で王来学園を完全に復活させた際には喜び涙を見せていた。
第17話(最終話)では王来学園に戻り生徒会室でハイド、ヒミコと共にジョーを初めとした新入生を出迎える。
また、ハイド、ヒミコと共にジョーとのわだかまりは完全に解けたようである。
- エンディング映像では焼きそばパンを食べていた他、学園にある食堂で買ったと思われる3つのパンが袋に入っていたことからパンが好きだと思われる。さらにジョーに対して笑顔を見せるようになった。
その後は《鬼ヶ英悪 ジャオウガOG》のヒーローレアのイラストでは楽しそうにデュエマをする様子が描かれており、書籍『デュエル・マスターズGoA(ゴッド・オブ・アビス)フルコンプリートBOOK』によると「王来学園の復興に成功した」という。
また、使用デッキは盤面を観る限りには火と闇の鬼札王国に戻った他、鬼レクスターズも引き続き使用している。
漫画での活躍
・十王篇
デュエマアプリ[6]でオリジナルカードである《鬼ヶ鬼 ジャオウガ》を使い連勝無敗記録を更新している謎のデュエリストとして初登場する。
アプリ内でジョーと対戦した後、現実世界の方でもデュエマをする。
その後はアニメ版と同様に『キング・オブ・デュエマッチ』を開催すると、その予選通過者を鬼タワーに集めて洗脳し鬼化させた。
しかし魂ポイントが足りず鬼タワーに入れなかったジョーや、乱入してきたゼーロJr.の活躍で鬼化したデュエリストが次々と元に戻されてしまう。
そして第13話から第14話で鬼タワー最上階でジョーとのデュエマに敗れ、その野望を打ち砕かれた。
・王来篇
第15話で鬼の宝であった超獣歴程(超獣王来烈伝)を奪おうとしたジェンドルと交戦し、《鬼ヶ羅刹 ジャオウガ》によってダイレクトアタック寸前まで持ち込むものの、《聖魔連結王 ドルファディロム》によってダイレクトアタックを決められ敗北する。
その後はジョーによってジョーカーズ星に避難し、歴程をジョーに託して倒れ意識を失い一時は死亡したが、第26話でジャオウガに「死んでもらっては困る」と命を繋ぎ止められ蘇生した。
その後は第25話で切札 ジョーとジェンドルとの最終決戦中にデッキーの中から登場し、《一王二命三眼槍》で《Volzeos-Balamord》のダイレクトアタックを防ぎ、後をジョーに託し決戦を見守り、決戦後は描写は無いものの元の世界に帰還した。
・王来MAX篇
第27話ではしばらくして命を助けてくれた事の礼を言いに切札家を訪れる。この時は勝太作の「激辛カレーパンパフェ」に悶絶したり、勝太とるるに敬語で話す等、アニメ『キング』同様にコミカルな面も見せた。
その後は帰り道でジョーと二人きりになると態度を豹変し、アニメ『キングMAX』と同様にデッキーとその口から繋がっておりかつて避難したジョーカーズ星を槍で貫きデッキーを強奪する。
その後は怒りに燃えるジョーとデュエマをするが、《邪王来混沌三眼鬼》と新たなジャオウガの力で完勝し立ち去った。
その後は続く第28話でデッキーの力で王来学園が完全に復活し、さらに続く第29話から第31話で世界の命運を掛けて怪人形態[7]に変貌し、帰ってきたジョラゴンと《ホワイト・スワン》、そして《MAX・ザ・ジョニー》を得たジョーに最終決戦を挑み、敗北した。
その後はジャオウガと別れ、ハイドとヒミコと共に復活した王来学園に帰って行った。
エピローグを描いた第32話ではハイドとヒミコと共に登場しなかったため、その後の動向については読者の想像に任せる形になっている。
CM
DMRP-16、DMRP-21およびDMRP-22のCMでは3DCGになって登場し(DMRP-16とDMRP-22では声がある)、一貫して『キング』の衣装と耳飾りになっている。
特にDMRP-16では吹雪の中半裸だったり、DMRP-22では《CRYMAX ジャオウガ》に進化しジョーと激突し、さらにジャオウガの頭部が劇画調のアバクの顔に変化しているなどシュールな部分が見られた。
余談
- 顔つきはどことなく漫画『ビクトリー』で登場したプラマイ 零と似ている他、闇と火文明の使い手であるバサラにも似ている。
- 身長:175㎝
- 体重:65㎏
- 好きなもの・こと:支配すること
以前心も体も鬼と化し、ジョーに敗れた挙句行方が分からなくなっていたが、再びジョーの元に姿を現す。その目的は、何やら彼の過去が関係しているようで…。
戦績
アニメ「デュエル・マスターズ キング」
アニメ「デュエル・マスターズ キングMAX」
主な使用カード
その他
登場カード
関連キャラクター
関連デッキ
参考