《
|
天幕船 ドンデンブタイ R 水文明 (7) |
クリーチャー:ムートピア/美孔麗王国 2000 |
G・ゼロ:自分の手札が7枚以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。 |
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい) |
このクリーチャーは攻撃できない。 |
自分のターンのはじめに、カードを1枚引いてもよい。 |
手札が7枚以上あればG・ゼロで召喚できる攻撃制限のデメリット持ちブロッカー。ターン開始ステップに任意で追加ドローできる置きドロー能力も持つ。
ブロッカーとG・ゼロの条件が噛み合っており、適当なS・トリガーで攻撃を耐えた返しのターンに、相手のシールドブレイクによって増えた手札を参照して踏み倒せる。
とりわけ《凶戦士ブレイズ・クロー》入りの【赤単速攻】に対して刺さり、可能であれば攻撃する能力を逆手にとって早期召喚が狙える。そこから追加ドローを駆使してハンドアドバンテージを広げ、2体目3体目の《ドンデンブタイ》を展開できれば完封勝利となることも少なくない。
しかし、基礎パワーは2000と低く、前述したようなごく一部のウィニー以外にはブロッカーとしては心もとない。《天災 デドダム》含めパワー3000以上はザラにいる。
《霊峰 メテオザ-1》などの火力にも弱く、出した次のターンにすぐ除去された場合、置きドローが誘発することもなく手札を1枚減らしただけになってしまう。
ちなみに手札枚数を参照するG・ゼロ+置きドローという能力の組み合わせは《ルナ・コスモビュー》とよく似ている。ただし、《ドンデンブタイ》は自身の能力で攻撃できないため、《ルナ・コスモビュー》のようにコンボデッキのアタッカーとして起用することはできず、入るデッキが違ってくる。
登場からしばらくはメタゲーム上に採用先がなく、マイナーカードの1枚だった。
【グルメ墓地ソース】でも最終的には4枚積み確定の必須カードになったものの、マイナーすぎて成立からこのカードが使われるようになるまでややタイムラグがあったほどだった。
もうすぐ絶版という登場から1年半後のDMEX-18期に、このカードを採用した【グルメ墓地ソース】がオリジナルのCSで多数上位入賞し一気に注目された。
パワー2000で殴り返しもできず【我我我ブランド】以外にはあまり壁として機能しないが、当時は4ターン目まで耐えればある程度安定して《樹食の超人》が着地したため、このデッキで使う分には過不足ない性能だった。
【我我我ブランド】側は下手に3ターンキルを狙って1・2ターン目に攻撃するとこれのG・ゼロを誘発しかねないので速度を落としてワンショットせざるを得ず、結果【グルメ墓地ソース】のコンボ起動が間に合うケースが多々あった。
また、この対面は《暴走龍 5000GT》がキラームーブで、《ドンデンブタイ》ともども《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》のメタを貫通する上、一旦出してしまえば完全に赤単の勝ち筋を潰せた。総じて環境と相性の良いフィニッシャーに恵まれ、カードパワーは低いながらも健闘していた。
闇のクリーチャーのかわりに《反逆龍 5000typeR/無法頂上会談》などを採用した青赤緑型も結果を残した。従来の構築ではマナゾーンの濁りとなる《ドンデンブタイ》の文明を《無法頂上会談》などのプレイに有効活用できる点が特長だった。
この頃はオリジナル環境に《流星のガイアッシュ・カイザー》を使うデッキがあまり多くなかったことも活躍できた一因だろう。
2022年8月15日に《樹食の超人》《超七極 Gio/巨大設計図》が殿堂入りするとアーキタイプが崩壊。このカードも環境から撤退を余儀なくされた。
その後、DM23-RP3期に【巨大カクメイジン】のパーツとして再びスポットを浴びた。G・ゼロの強みで、《飛翔龍 5000VT》を1マナ軽減したり《弾丸超邪 クロスファイア》で速攻を仕掛けたりできる。
しかし、かつてのお得意様だった【我我我ブランド】は《烈火大聖 ソンクン》を主軸にしたデッキに生まれ変わっており、G・ゼロで出しても返しのターンに除去されるリスクが跳ね上がった。
《流星のガイアッシュ・カイザー》も1年前に比べると格段に数を増やしており、CS入賞数は伸び悩んだ。