【ラララオプティマス】
《常勝ディス・オプティマス》のスペース・チャージ能力を《薫風妖精コートニー》と《妖精の裏技ラララ・ライフ》を使って好きなだけ使い回す無限マナブーストコンボを主軸にしたデッキ。
エピソード1で《常勝ディス・オプティマス》が登場してからその歴史は始まり、種々の主要パーツ殿堂入りを受けながらも細く長く生き続けてきた。それなりに伝統のあるデッキタイプである。
無限ブースト後のフィニッシュ方法によって、大きく3種類の型に分類される。
- 《母なる紋章》でループする『紋章型』
- 《術英雄 チュレンテンホウ》と《セイレーン・コンチェルト》でループする『チュレンテンホウ型』
- 《水上第九院 シャコガイル》でエクストラウィンする『シャコガイル型』
また、さらに細かく8世代に分類される。
- (2011年9月23日〜2012年3月14日)
《母なる紋章》使用可能期(ここから4までが『紋章型』)
- (2012年3月15日〜2013年9月20日)
《獰猛なる大地》代替期(『紋章型』のリペア)
- (2013年9月21日〜2014年5月23日)
《妖精の裏技ラララ・ライフ》&《疾封怒闘 キューブリック》&《トンギヌスの槍》獲得期(ここからがいわゆるラララオプティマスであり、それ以前は単にオプティマスループとだけ呼ばれていた)
- (2014年5月24日〜2014年9月19日)
《陰陽の舞》&《疾封怒闘 キューブリック》殿堂入り期
- (2014年9月20日〜2016年5月27日)
《術英雄 チュレンテンホウ》&《龍覇 M・A・S》獲得期(ここから7までが『チュレンテンホウ型』)
- (2016年5月28日〜2017年2月25日)
《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》&《アルカディア・スパーク》獲得期
- (2017年2月26日〜2017年9月15日)
《常勝ディス・オプティマス》殿堂入り期
- (2017年9月16日〜)
《ノヴァルティ・アメイズ》&《水上第九院 シャコガイル》獲得期(『シャコガイル型』)
常勝ディス・オプティマス SR 光/水文明 (6) |
クリーチャー:グレートメカオー/エイリアン 6000 |
スペース・チャージ:光/水(自分のマナゾーンに光、水のいずれかまたは両方を持つカードが置かれた時、このクリーチャーのSC能力を使ってもよい) |
SC―光:呪文を1枚、自分の墓地から手札に戻す。 |
SC―水:自分のシールドを1枚、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。その後、自分の手札を1枚裏向きにして、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加える。 |
W・ブレイカー |
※殿堂入り |
薫風妖精コートニー R 自然文明 (2) |
クリーチャー:スノーフェアリー 2000 |
自分のマナゾーンにあるカードを、すべての文明のカードとして扱う。 |
妖精の裏技ラララ・ライフ C 自然文明 (3) |
呪文 |
G・ゼロ−バトルゾーンに自分のスノーフェアリーがあれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。 |
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。 |
好きなだけマナを増やしてから何らかの手段でマナゾーンのカードをすべてアンタップさせれば、勝ちは決まったようなものである。
主要カード
候補カード
無限マナブーストループ
次の手順で好きな数マナを増やすループがこのデッキの主軸となる動きである。
- バトルゾーンに《常勝ディス・オプティマス》と《薫風妖精コートニー》、手札に《妖精の裏技ラララ・ライフ》がある。
- 《薫風妖精コートニー》がスノーフェアリーなので《妖精の裏技ラララ・ライフ》をG・ゼロで唱えてマナブーストする。
- マナゾーンにカードを置くとき《薫風妖精コートニー》の能力ですべての文明を持っているものとして扱うので《常勝ディス・オプティマス》のスペース・チャージが両方トリガーし、墓地にある《妖精の裏技ラララ・ライフ》を手札に戻しながら手札とシールドのカードを交換しほかのループパーツを探せる。
- 2〜3を繰り返し、以降のループのために必要なだけマナをためる。
ループパーツ回収
無限マナブースト後は、《陰陽の舞》と《セイレーン・コンチェルト》を用いて、マナゾーンから必要なカードを回収する。
- バトルゾーンに《常勝ディス・オプティマス》と《薫風妖精コートニー》、手札に《妖精の裏技ラララ・ライフ》と余分なカードがもう1枚、マナゾーンに《陰陽の舞》と《コンチェルト》がある。
- マナゾーンから《陰陽の舞》をマナ爆誕0で召喚する。
- 《陰陽の舞》の能力でマナゾーンの自然のカードを1枚墓地に置かなければならないが、《コートニー》の能力ですべてのマナが自然を持っているものとして扱うので、マナゾーンにある《コンチェルト》を墓地に置く。
- 手札の《ラララ・ライフ》をG・ゼロで唱えて、マナブーストし、《ディス・オプティマス》のスペース・チャージで《コンチェルト》を墓地から手札に戻す。
- 結果として、手札に《コンチェルト》と、余分な1枚が残る。
また、手札に余分な1枚が無い場合も、《ガーデニング・ドライブ》または《白米男しゃく》を用いることで同じ状況を作れる。
- マナゾーンから《陰陽の舞》をマナ爆誕0で召喚し、マナゾーンの《ガーデニング・ドライブ》または《白米男しゃく》を墓地に置く。
- 手札の《ラララ・ライフ》をG・ゼロで唱えて、マナブーストし、《ディス・オプティマス》のスペース・チャージで《ガーデニング・ドライブ》または《白米男しゃく》を墓地から手札に戻す。
- 《ガーデニング・ドライブ》または《白米男しゃく》を唱えて、マナブーストし、マナゾーンの《コンチェルト》を回収する。
- 《ディス・オプティマス》のスペース・チャージで墓地の呪文1枚を手札に戻す。
- 結果としては上記同様手札に《コンチェルト》と、余分な1枚が残る。
以降は、それぞれの型によってフィニッシュ方法が変わる。
『紋章型』
《母なる紋章》または《獰猛なる大地》でマナゾーンのクリーチャーを出し入れしてループする。
- バトルゾーンに《常勝ディス・オプティマス》と《薫風妖精コートニー》、手札に《セイレーン・コンチェルト》と余分な1枚、マナゾーンに《母なる紋章》と《ボルバルザーク・エクス》と《黒神龍ザルバ》、バトルゾーンに余分なクリーチャー1体(使用済みの《陰陽の舞》等)がある。
- 《コンチェルト》を唱えて、マナゾーンの《母なる紋章》と手札の余分な1枚を入れ替える。
- 《母なる紋章》を唱えて、バトルゾーンの余分な1体をマナゾーンの《ザルバ》と入れ替える。
- 《ザルバ》のcipで相手はカードを1枚引く。
- 《ディス・オプティマス》のスペース・チャージで墓地の《母なる紋章》を手札に戻す。
- 《母なる紋章》を唱えて、バトルゾーンの《ザルバ》をマナゾーンの《ボルバルザーク・エクス》と入れ替える。
- 《ボルバルザーク・エクス》のcipで自分のマナがすべてアンタップする。
- 《ディス・オプティマス》のスペース・チャージで墓地の《母なる紋章》を手札に戻す。
- 《母なる紋章》を唱えて、バトルゾーンの《ボルバルザーク・エクス》をマナゾーンの《ザルバ》と入れ替える。
- 4〜9を繰り返し、相手は自身の山札をすべて引いてライブラリアウト。
現在は《母なる紋章》がプレミアム殿堂入りなので、代わりに《獰猛なる大地》を使う。
- バトルゾーンに《ディス・オプティマス》と《コートニー》、手札に《コンチェルト》と余分な1枚、マナゾーンに《獰猛なる大地》と《ボルバルザーク・エクス》と《ザルバ》がある。
- 《コンチェルト》を唱えて、マナゾーンの《獰猛なる大地》と手札の余分な1枚を入れ替える。
- 《獰猛なる大地》を唱えて、マナゾーンの《ザルバ》をバトルゾーンに出し、そのままマナゾーンに置く。
- 《ザルバ》のcipで相手はカードを1枚引く。
- 《ディス・オプティマス》のスペース・チャージで墓地の《獰猛なる大地》を手札に戻す。
- 《獰猛なる大地》を唱えて、マナゾーンの《ボルバルザーク・エクス》をバトルゾーンに出し、そのままマナゾーンに置く。
- 《ボルバルザーク・エクス》のcipで自分のマナがすべてアンタップする。
- 《ディス・オプティマス》のスペース・チャージで墓地の《獰猛なる大地》を手札に戻す。
- 3〜8を繰り返し、相手は自身の山札をすべて引いてライブラリアウト。
『チュレンテンホウ型』
《術英雄 チュレンテンホウ》と《セイレーン・コンチェルト》でマナを擬似アンタップさせてループする。
- バトルゾーンに《常勝ディス・オプティマス》と《薫風妖精コートニー》、手札に《コンチェルト》と余分な1枚、マナゾーンに《チュレンテンホウ》と《トンギヌスの槍》または《アルカディア・スパーク》がある。
- 《コンチェルト》を唱えて、マナゾーンの《チュレンテンホウ》と手札の余分な1枚を入れ替える。
- 《チュレンテンホウ》を召喚する。
- 《コンチェルト》を唱えて、マナゾーンのタップされている単色マナを回収し、そのままマナゾーンに置き直す(このとき、アンタップ状態で置かれる)。
- 《チュレンテンホウ》の能力で、墓地からもう1度《コンチェルト》を唱えて、マナゾーンのもう1枚のタップされている単色マナを回収し、そのままマナゾーンに置き直す。
- 《ディス・オプティマス》のスペース・チャージが2回発動し、墓地の《コンチェルト》と余分な呪文1枚を手札に戻す。
- 4〜6により、《コンチェルト》を唱えるために1マナをタップさせた後、2マナをアンタップしているので、実質的にはマナを1枚アンタップすることができる。これを繰り返すと、無限に単色マナをアンタップさせるループが成立する。加えて《ディス・オプティマス》のスペース・チャージが2回分発動しているので、墓地の呪文を余分に回収できる。
- 《コンチェルト》を唱えて、マナゾーンの《トンギヌス》または《アルカディア・スパーク》と手札の余分な呪文1枚を入れ替える。
- 《トンギヌス》または《アルカディア・スパーク》を唱える。
《トンギヌス》の場合、相手のシールド、マナ、バトルゾーンのクリーチャーから1枚選んでデッキボトムへ送る。
《アルカディア・スパーク》の場合、相手のクリーチャー1体をデッキに戻してシャッフルさせ、相手はカードを1枚引く(相手のクリーチャーがいなければ、相手は1ドローのみを行う)。
- 4〜6を何回か繰り返し、マナを全てアンタップさせ、余分の呪文回収分で《トンギヌス》または《アルカディア・スパーク》を手札に戻す。
- 9〜10を繰り返し、《トンギヌス》の場合、相手のシールド、マナ、バトルゾーンのクリーチャー全てをデッキボトムへ送った後で、安全にダイレクトアタック。
《アルカディア・スパーク》の場合、相手は自身の山札をすべて引いてライブラリアウト。
『シャコガイル型』
《妖精の裏技ラララ・ライフ》で山札の枚数を調整して《水上第九院 シャコガイル》でエクストラウィンする。
- バトルゾーンに《常勝ディス・オプティマス》と《薫風妖精コートニー》、手札に《セイレーン・コンチェルト》と余分な1枚、マナゾーンに《シャコガイル》、墓地に《ラララ・ライフ》がある。
《コンチェルト》を唱えて、マナゾーンの《シャコガイル》と手札の余分な1枚を入れ替える。
- 《ディス・オプティマス》のスペース・チャージで墓地の《ラララ・ライフ》を手札に戻す。
- 《シャコガイル》を召喚し、墓地のカードを全てデッキに戻してシャッフルする。
- 《ラララ・ライフ》を使って上記の無限マナブーストループを行い、自分のデッキの枚数を5枚以下に調整する。
- ターンを終了し、相手のターン開始時に《シャコガイル》の能力で自分の山札を全て引き切ってエクストラウィン。
特徴
3種類の型は、明確に差別化ができる。
あらゆるクリーチャーのcip能力とあらゆる呪文をループさせることができるので、上記以外にもいろいろな方法で勝利することができる。例としては、
一旦ループが始まると《常勝ディス・オプティマス》の能力により手札とシールドのカードを交換することができるため、殿堂入りのカードやピン刺しのカードがシールドに埋まっていても容易に持ってくることができる。
かつてはループ中に2体目の《常勝ディス・オプティマス》を出して、余分に呪文をサルベージする体制を整えて勝利する型もあった。
『紋章型』と『チュレンテンホウ型』との間に位置した《トンギヌスの槍》による呪文ループである。
これは後述の2014年5月24日付殿堂で成立が困難になり、《術英雄 チュレンテンホウ》の登場までリペアされることはなかった。
この型の最大の特徴は《ヒラメキ・プログラム》による最速先攻3ターン目のループが始動に尽きる。
- 1ターン目 マナチャージ、《海底鬼面城》を要塞化。
- 2ターン目 マナチャージ、《フェアリー・ライフ》もしくは《霞み妖精ジャスミン》を使用。または《薫風妖精コートニー》を出し、《妖精の裏技ラララ・ライフ》を撃つ。
- 3ターン目 マナチャージ(ここまでに《陰陽の舞》をマナに置いておかなくてはいけない)、マナの《陰陽の舞》をタップしつつ《コートニー》を召喚し、《ラララ・ライフ》を撃つ。2ターン目に《コートニー》を出している場合はマナの《陰陽の舞》をタップしつつ《フェアリー・ライフ》もしくは《ジャスミン》を使用。
どちらの場合でもこの時、マナに多色が置かれず、手札に《ヒラメキ・プログラム》、もう1枚の《ラララ・ライフ》があればループ始動である。
また、《フェアリー・ギフト》を使うことでも最速先攻3ターン目ループが可能。
- 1ターン目 マナチャージ、《海底鬼面城》を要塞化。
- 2ターン目 マナチャージ、《薫風妖精コートニー》を出し、《妖精の裏技ラララ・ライフ》を撃つ。
- 3ターン目 マナチャージ、《フェアリー・ギフト》を使用し、《常勝ディス・オプティマス》を出す。この時点で手札にもう1枚の《ラララ・ライフ》があればループ始動である。
デッキのコンセプトから、《停滞の影タイム・トリッパー》や《勝利のリュウセイ・カイザー》などのマナタップイン、《光神龍スペル・デル・フィン》や《偽りの王 ナンバーナイン》などの呪文封じ、《デュエマの鬼!キクチ師範代》などのマナにカードを置かせない効果に弱い。しかし《陰陽の舞》と《薫風妖精コートニー》による《疾封怒闘 キューブリック》のpigや《超銀河竜 GILL》などのクリーチャーによる除去である程度緩和できる。
2014年5月24日付で《陰陽の舞》、《疾封怒闘 キューブリック》が殿堂したため早期にループさせることが困難になった。また《陰陽の舞》はマナゾーンの呪文を墓地に送る回収カードの役割も兼ねていたため安定性がかなり落ちた。
ドラゴン・サーガ期には、手札を潤沢にしてから《フェアリー・ギフト》で一度に揃えるタイプが定着。《術英雄 チュレンテンホウ》という新戦力と共に『チュレンテンホウ型』という新しいフィニッシュ方法を獲得し、着々と強化はされてきたが、頭一つ抜き出る活躍は見せなかった。
革命編期には【黒単ヘルボロフ】の除去が厄介であったため、こちらもループを諦めて地道なコントロールで対抗してワンショットを狙うケースも珍しくなかった。
革命ファイナル期に入ると、《常勝ディス・オプティマス》の踏み倒しを緩和する《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》を獲得。《ズンドコ》自体もスペース・チャージ誘発要員として有用であったため、爆発的に安定性が向上。途中で《アルカディア・スパーク》というフィニッシャーの選択肢増加も手伝い、なんと第3回公認グランプリ準優勝という結果を残す。
以上の経緯から、2017年2月26日付で《常勝ディス・オプティマス》そのものが殿堂入りを果たすことになる。以後は、《神秘の宝箱》の増量や、盾落ちケアが盛り込まれたレシピに変化していく。
参考