【青黒赤アビス】

青黒赤構築のアビスデッキDM25-RP1での《邪龍 ジャジーブラッド》の登場を機に成立。

DM25-RP2までの時点ではほとんどのカードがアビスシナジーよりもNEOシナジーを重視しており、デッキとしての自由度は従来のアビス系デッキよりも高い。

《邪龍 ジャジーブラッド》ブロックされないスピードアタッカー付与で総攻撃する型、《至高の邪騎 スベルニル》《百発人形マグナム》を主軸とするループ型、【青黒赤覇覇覇ジャオウガ】との折衷型など様々な型が存在するが、このページではこれらをまとめて紹介する。

邪龍 ジャジーブラッド SR 水/闇/火文明 (4)
G-NEOクリーチャー:アビスドラゴン 6000
G-NEO進化:水、闇、または火のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を墓地に置いてもよい。その後、クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻す。そのクリーチャー以下のコストの相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。
これが進化クリーチャーなら、自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与え、それらはすべてブロックされない。
至高の魂 アビスベル=ジャシン帝 OR 水/闇/火文明 (5)
G-NEOクリーチャー:アビスロイヤル 7000
G-NEO進化:水、闇、または火のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(カードが下にあれば、NEO進化クリーチャーとして扱い、離れる時、かわりに下のカードすべてが離れる)
ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、カードを2枚引き、自分の手札を2枚捨てる。その後、コスト4以下のアビス・クリーチャーを1体、自分の墓地から出してもよい。
各ターン、はじめて自分の、進化クリーチャーまたはアビス・クリーチャーをタップした時、それをアンタップする。

主要カード

《至高の邪騎 スベルニル》5コスト以下に自己進化。連続展開の要
《片翼の魂 アビスベル》置き墓地肥やしNEOクリーチャーに進化元を補充
《邪龍 ジャジーブラッド》畳み掛け能力抜群のフィニッシャー
《至高の魂 アビスベル=ジャシン帝》手札交換、横展開、打点増強がこれ1枚に

候補カード(アビス)

《霊淵 アガルーム=プルーフ》コスト1ハイパーエナジー元基盤型(特に《XENARCH》採用型)における初動として
《コースター=コーデキター》アタックトリガードロー自壊。自壊コンボ向け
《ド:コータ》パワー低下3000のS・トリガー。コスト2なので手打ちも可
《貴布人 テブルカッケ=エディ》墓地肥やし墓地召喚スレイヤー
《霊淵 ゴツンマ=ダンマ》マナロックハイパー化アタックトリガーセルフハンデス
《漆黒の深淵 ジャシン帝》墓地枚数参照の除去アタックトリガーでコスト6以下をリアニメイト
《ティンパニ=シンバリー》ヨビニオン3。自壊選ばせ除去
《ホルン=ストロン》ヨビニオン4とスレイヤーランダムハンデス
《邪龍 ジャブラッド》置き墓地肥やしアビスに除去耐性を与える
《邪幽 ジャガイスト》アビス比率高めの構築における横展開系スーパーサブ
《超暴淵 ボジャガイスト》自己墓地召喚ハイパーエナジー持ちブロッカーcipハンデス
《超暴淵 ボウダン=ロウ》サブフィニッシャーとなる大型ハイパーエナジー
《スコール=シャコル》これが3枚以上で構成されていればターンの終わりに2ドロー。G・ストライク
《トルネド=ネード》手札交換バウンス持ちS・トリガー超魂X呪文限定アンタッチャブル
《ゲルエール=ゲール》手札交換の初動
《シャワ=アガール》ハンデス手札交換ジャストダイバーまで付いている
《バース=ターブ》スレイヤーブロッカーによる肉弾戦と墓地リセットが武器のS・トリガー獣
《ダンマ=ダンマダン》墓地枚数参照のパワー低下を放つS・トリガーNEO進化していれば手札交換による墓地肥やし
《堕チシ八叉ノ蛇神》入り3色。自軍の打点補強か、自軍にアタックトリガーでの1ランダムハンデスを付与

候補カード(非アビス・クリーチャー)

《奇跡妖精サートゥル》水・闇・火の初動コスト軽減。デッキ配色に合わせて選択
《アーテル・ゴルギーニ》cipパワー低下墓地肥やしリアニメイトから2回選択
《死神覇王 ブラックXENARCH》墓地から自己踏み倒しで継続的なハンデス除去を行う。専用構築向け
《超神星DOOM・ドラゲリオン》NEO進化戦術と相性が良いサブフィニッシャー候補
《バブル・ボール》ハイパーエナジー基盤(特に《XENARCH》型)における初動として
《奇跡妖精メルクリ》水・闇の初動コスト軽減。デッキ配色に合わせて選択
《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》初動の手札交換。デッキ配色に合わせて《勇愛》《蛇神ノ咆哮》と選択
《洗打の妖精》踏み倒しS・トリガーにも有効なコスト踏み倒しメタ
《飛ベル津バサ「曲通風」》サーチリクルートメクレイド等の「山札を見る」行為へのメタ。G・ストライク
《同期の妖精/ド浮きの動悸》メガ・ラスト・バースト持ちのデコイ/キャントリップバウンスS・トリガー
《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》速攻メタ兼置きドロー/ブロッカー潰し
《奇天烈 シャッフ》タイタントリガー呪文ロック
《魔誕の斬将オルゲイト》ジャストダイバー付きブロッカーcip横取り
《飛翔龍 5000VT》小型を一掃。時間稼ぎ・メタ対策だけでなく打点にも
《ロウゴク童子》最小限のコストでシールド回収
《奇跡妖精マルス》闇・火の初動コスト軽減。デッキ配色に合わせて選択
《魔誕音像スカルテット》踏み倒しS・トリガーにも有効なコスト踏み倒しメタ
《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》置換効果による召喚以外メタ
《単騎連射 マグナム》クリーチャーによるカウンターをほぼすべて封殺
《粋と雨衣 ケローラ》これをディスカードすればノーコストで除去を行える
《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》3色。横並び型デッキと相性の良い汎用フィニッシャー

候補カード(非クリーチャー)

このデッキの回し方

ここでは、《ジャジーブラッド》型を紹介する。
ループ型はページ下部【青黒赤リリン=リリンカーンループ】を、《覇覇覇ジャオウガ》型は【青黒赤覇覇覇ジャオウガ】をそれぞれ参照。

序盤は、手札調整と墓地肥やしを積極的に行う。また、《片翼の魂 アビスベル》を展開し、準備を整える。

《アーテル・ゴルギーニ》《至高の邪騎 スベルニル》《炎氷渦と鎮魂禍の決断》などを用いて頭数を増やし、リソースを確保しつつ敵を足止め。
最後は《邪龍 ジャジーブラッド》スピードアタッカーブロックされない状態を自軍全体に付与して一斉攻撃を行う。

長所

火と水が加わったことで、手札を経由しての墓地肥やしが主流となったため、墓地に送るカードが選びやすい。
《邪龍 ジャジーブラッド》は除去、墓地回収、スピードアタッカーブロックされない付与、と1枚で非常の多くの役割を果たすことができ、フィニッシャーとして非常に強力。

G-NEOクリーチャーが主体であるため、核となるクリーチャーのほとんどが除去耐性を持っている。
アビスであることから《邪龍 ジャブラッド》なども採用しやすく、強固な耐性を維持できる。

短所

《炎氷渦と鎮魂禍の決断》以外は【黒単アビスロイヤル】とあまり変わらないにもかかわらず、あちらと違い色事故のリスクがある。

環境において

DM25-RP1でメタカードや初動コスト軽減、青黒赤のアビスなどを続々獲得し、デッキが確立された。
この時点ではカードプールの少なさもあり【青黒赤覇覇覇ジャオウガ】との折衷型がメイン。また、1枚採用の《超神星DOOM・ドラゲリオン》で畳みかける型の【青黒赤アビス】も確認された。

DM25-RP2《炎氷渦と鎮魂禍の決断》《ダンマ=ダンマダン》《虚ト成リシ古ノ蛇神ノ咆哮》《片翼の魂 アビスベル》を獲得。
特に《炎氷渦と鎮魂禍の決断》の登場が大きく、ハイパーエナジーを狙う関係上フルクリーチャー気味の構築になるうえに墓地肥やしの暇のない【青黒赤覇覇覇ジャオウガ】との差別化点となる。
その為、《邪侵入》を採用した代わりにフィニッシャーとして《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》をカットした型も見られるようになった。

また、G-NEO進化が多いという事を活かしてスーパーサブの《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》で畳みかける型も見られるように。

その他には、《ダーク・鎌・ルピア》《チョイワ・ルピア》で準備を重ねつつ《暗黒王デス・フェニックス》の早期着地を狙い、諸々のリアニメイト札でそちらの進化元を復帰させることを狙う【青黒赤デス・フェニックス】なる亜種まで確認された。

【青黒赤リリン=リリンカーンループ】

無限リアニメイトループを組み込み、ライブラリアウトでの勝利を目指す型。
《深淵の侵鈴 リリン=リリンカーン》の登場したDM25-RP2にて発足。

深淵の侵鈴 リリン=リリンカーン VR 闇文明 (5)
NEOクリーチャー:アビスロイヤル 6000
NEO進化:水、闇、または火のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
超魂レイド(このクリーチャーが出た時、山札の上から3枚を表向きにする。その中からこのクリーチャーの進化元になれるカードを1枚、この下に置いてもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く)
ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが破壊された時、コストの合計が5以下になるように、下にあったクリーチャーを好きな数、自分の墓地から出す。その後、下にあった残りのカードを好きな数、自分の墓地から手札に戻す。

主要カード

ループパーツ以外の候補カードは、ページ上部【青黒赤アビス】の候補カードを参照。

《至高の邪騎 スベルニル》5コスト以下に自己進化。ループの要
《深淵の侵鈴 リリン=リリンカーン》超魂レイドpigでの進化元リアニメイト
《片翼の魂 アビスベル》置き墓地肥やし。《リリン》にリアニメイト対象を補充
《アーテル・ゴルギーニ》リアニメイト系ループの核
《百発人形マグナム》敵味方不問のコスト踏み倒しメタ
《冥土人形ウォカンナ・ピエール》cipで山札破壊。受け札にも

回し方

墓地肥やし・手札補充・山札操作ループ

基本となる無限墓地肥やし兼手札補充ループは以下の通りである。
バトルゾーン:《百発人形マグナム》
墓地:《深淵の侵鈴 リリン=リリンカーン》
起動条件:《至高の邪騎 スベルニル》を出す。

  1. 《スベルニル》のcipで《リリン》を墓地から出す。
  2. 《リリン》の超魂レイドで《リリン》の下にカードを置く。
  3. 《マグナム》の能力で《リリン》を破壊する。
  4. 《リリン》Aの破壊された時の能力で《スベルニル》を出す。
  5. 《スベルニル》のcipで《リリン》を墓地から出す。

《スベルニル》がなくとも《リリン》が墓地に2枚あればループを起動できる。
バトルゾーン:《片翼の魂 アビスベル》《百発人形マグナム》
墓地:《深淵の侵鈴 リリン=リリンカーン》2枚
起動条件:《至高の邪騎 スベルニル》を、マナゾーンのカードをタップせずに出す。

  1. 《リリン》の超魂レイドで《リリン》Aの下にカードを置く。
  2. 《アビスベル》の能力で《リリン》Bを《リリン》Aの下に置く。
  3. 《マグナム》の能力で《リリン》Aを破壊する。
  4. 《リリン》Aのpigで《リリン》Bを墓地から出す。

これらのループにより、超魂レイドで《リリン》の下に置けるカードを好きなだけ墓地と手札に送ることができる。

フィニッシュループ

超魂レイドや《アビスベル》の能力などで《アーテル・ゴルギーニ》を《リリン》の下に仕込むことで、フィニッシュループに移行する。
フィニッシュループは以下の通り。
バトルゾーン:《アーテル・ゴルギーニ》を進化元に持つ《深淵の侵鈴 リリン=リリンカーン》《百発人形マグナム》
墓地:《至高の邪騎 スベルニル》
バトルゾーンまたは墓地:《片翼の魂 アビスベル》
起動条件:《百発人形マグナム》の能力をトリガーさせる。

  1. 《マグナム》の能力で《リリン》を破壊する。
  2. 《リリン》のpigで《アーテル・ゴルギーニ》を墓地から出す。
  3. 《アーテル・ゴルギーニ》のcipのうち1つで《スベルニル》を墓地から出す。この時点で《アビスベル》がまだ出ていなければ、もう1つ使用してこれを墓地から出す。
  4. 《スベルニル》のcipで《リリン》を墓地から出す。
  5. 《マグナム》の能力で《アーテル・ゴルギーニ》を破壊する。
  6. 《アビスベル》の能力で、《アーテル・ゴルギーニ》を《リリン》の下に置く。
  7. バトルゾーンに《アーテル・ゴルギーニ》を進化元に持つ《リリン》が完成し、かつ《マグナム》の能力が誘発。初期盤面に戻っているためループ成立。
    《リリン》の下に《スベルニル》1枚が増えているが、《リリン》のpigは特定のカードを墓地に残したままにもできるため問題はない。

これにより、《アーテル・ゴルギーニ》のモード1回分のストックを無限に貯めることができる。
コスト4以下のクリーチャーを無限にリアニメイトできる。《冥土人形ウォカンナ・ピエール》リアニメイトすることでライブラリアウトを達成できる。

長所

基本の3枚ループさえ決まれば墓地と手札を一気に整えられる。
ループパーツすべてが墓地にあるなら《炎氷渦と鎮魂禍の決断》1枚から《アーテル・ゴルギーニ》《深淵の侵鈴 リリン=リリンカーン》→《アーテル・ゴルギーニ》のcip《片翼の魂 アビスベル》《百発人形マグナム》と即座に始動できる。

パーツの多くを《ジャジーブラッド》型と共有しており、ビートダウンプランへ柔軟に切り替えることができる。

短所

リアニメイト型ループデッキ全てに共通する宿命だが、とにかくコスト踏み倒しメタに弱い。

環境において

DM25-RP2発売から2日後、31人参加のCSにおいて3位を受賞

参考