【メンチ()ルゾウ】 (デュエプレ)

概要

《バンカラ大親分 メンチ斬ルゾウ》からフィニッシャーとしのがれた際の保険札を同時に踏み倒し、ワンショットを狙うデッキ。DMPP-18前後で成立。黒抜き4色で組まれることが多い。

《超次元リュウセイ・ホール》の汎用性の高さに着目した【Nエクス】系譜のデッキだが、マナ回復の要素以外はスピードアタッカー準バニラになりかねない《ボルバルザーク・エクス》はこのデッキでは入らない場合もある。
《バンカラ大親分 メンチ斬ルゾウ》のリンク時の能力で《永遠のリュウセイ・カイザー》を登場させれば《エクス》がなくても打点は十分。

New Divisionでは、再録がない限り2024年度構築済みデッキ登場まで、《バンカラ大親分 メンチ斬ルゾウ》が使用可能。

魂の大番長「四つ牙」 PS 自然文明 (6)
サイキック・クリーチャー:ビーストフォーク/ハンター 6000
自分のターン開始時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
W・ブレイカー
(覚醒リンク後:《バンカラ大親分 メンチ斬ルゾウ》)
《紅蓮の怒 鬼流院 刃》《カチコミの哲》とP'S覚醒リンク後⇒《バンカラ大親分 メンチ斬ルゾウ》
バンカラ大親分 メンチ斬ルゾウ PS 火/自然文明 (24)
サイキック・スーパー・クリーチャー:ビースト・コマンド/ハンター 17000
T・ブレイカー
覚醒リンクした時、自分の超次元ゾーンまたはマナゾーンから好きな数のハンターをバトルゾーンに出す。
T・ブレイカー
(覚醒リンク前:《紅蓮の怒 鬼流院 刃》、《魂の大番長「四つ牙」》、《カチコミの哲》)
覚醒リンク前⇒《紅蓮の怒 鬼流院 刃》(上)《カチコミの哲》(中)《魂の大番長「四つ牙」》(下)

主要カード

サイキック・クリーチャー

《紅蓮の怒 鬼流院 刃》覚醒リンク元。ハンターがバトルに勝った時の能力のために呼び出すことはほぼない
《魂の大番長「四つ牙」》《ヨーデル・ワイス》で呼び出すことで信頼性の高い次ターン1ブースト
《カチコミの哲》覚醒リンク元
《バンカラ大親分 メンチ斬ルゾウ》P'S覚醒リンクすればフィニッシャーを呼び出しつつ自分も3打点になる

候補カード

マナブースト
《霞み妖精ジャスミン》2コストマナブースト
《フェアリー・ライフ》
《鼓動する石版》
《ピクシー・ライフ》
《青銅の鎧》生き物付き3コストマナブースト
《ジオ・ブロンズ・マジック》マナブーストと条件付きドロー
《恵みの大地ババン・バン・バン》これで14マナまで溜めれば、1ターンで《メンチ斬ルゾウ》に到達できるようになる
防御札
《ボルメテウス・ホワイト・フレア》マナ基盤にもなるオールタップか6000以下破壊を選べる防御札
《ドンドン吸い込むナウ》手札補充ができるバウンス除去
《DNA・スパーク》全体タップ+条件付きでシールド追加
《ミスター・アクア》対速攻でもトリガーしてくれると嬉しい、強烈なサイキックメタ札
《母なる大地》汎用性の高いS・トリガーコスト踏み倒しにも除去にも
《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》主な踏み倒し候補兼踏み倒しメタ
その他
《戦攻妖精クルメル》マナ基盤にもなる貴重なブロッカー
《光器セイント・マリア》オールタップに耐性のある大型ブロッカー
《ボルバルザーク・エクス》マナを回復させ追加行動
《永遠のリュウセイ・カイザー》対速攻札兼マッドネス
《勝利宣言 鬼丸「覇」》ガチンコ・ジャッジで勝てれば追加ターン

サイキック・クリーチャー

《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》《流星のフォーエバー・カイザー》を突破可能なワールド・ブレイカー
《勝利のリュウセイ・カイザー》一応単独で存在していれば、相手のマナ置きを擬似タップインにできるが、出す機会は少ない
《勝利のプリンプリン》cipプリン効果を放つ。《超次元ホワイトグリーン・ホール》と相性抜群
《勝利のガイアール・カイザー》《リュウセイ・ホール》から出せばウィニーの2面除去
《星龍王ガイアール・リュウセイドラゴン》相手サイキック全てに常時プリン効果を付与するT・ブレイカー
《流星のフォーエバー・カイザー》サイキック飛び交う環境においては必須級の攻撃ロック
対サイキック用として単独採用もアリ
《ウコン・ピッピー》覚醒リンク
《サコン・ピッピー》
《激竜王ガイアール・オウドラゴン》アタックトリガーで相手盤面を更地にするワールド・ブレイカー
《ブーストグレンオー》覚醒リンク
《ドラゴニック・ピッピー》
《ガイアール・カイザー》
《豪遊!セイント・シャン・メリー》自分のハンター自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする能力付与アンタップ時にシールドを増やす耐性持ちブロッカー
《アルプスの使徒メリーアン》攻撃できないウィニーブロッカー
《光器シャンデリア》耐性持ちウィニーアタッカー
《光器セイント・アヴェ・マリア》自分のハンター自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする能力付与するブロッカー
ブロック時のパワーは7500と《魔水晶スタートダッシュ・リバイバー》を止められる
対速攻用として単独採用もアリ

このデッキの回し方

序盤は《霞み妖精ジャスミン》などのマナブーストを使ってマナを増やし、消費した手札を《サイバー・N・ワールド》で補充する。
マナブーストする過程で5コスト超次元呪文をマナ置き出来るとベスト。

最少7マナある状態で、《予言者ヨーデル・ワイス》から《魂の大番長「四つ牙」》を出す。たいていの場合、除去札が飛んできても《ヨーデル・ワイス》の擬似ウルトラ・セイバーで次ターンに《魂の大番長「四つ牙」》を残せる。
次ターンに《魂の大番長「四つ牙」》のマナブースト込みで9マナに到達できるので、《超次元ホワイトグリーン・ホール》とマナ回収した5コスト超次元呪文で残りの覚醒リンク元を呼び出し、《バンカラ大親分 メンチ斬ルゾウ》に覚醒リンク。

あとは、フィニッシャーとなるサイキック・スーパー・クリーチャー《永遠のリュウセイ・カイザー》等をコスト踏み倒しし、ワンショットする。

対速攻には《光器セイント・アヴェ・マリア》でけん制しつつ、ビートダウン。もしくはマナブーストから《永遠のリュウセイ・カイザー》でふたをする。

長所

コンボパーツである《魂の大番長「四つ牙」》自身がマナ加速効果を持ちながら、8マナないし9マナ貯まった状態で《超次元ホワイトグリーン・ホール》が手札にあるだけで《バンカラ大親分 メンチ斬ルゾウ》が場に出るため、コンボデッキでありながらマナ回収効果も相まって非常に安定性が高い。ハンデスにも《永遠のリュウセイ・カイザー》《サイバー・N・ワールド》で切り返せる。

一度《バンカラ大親分 メンチ斬ルゾウ》が出てしまえば、《勝利宣言 鬼丸「覇」》による追加ターン《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》による踏み倒しメタ兼トリガー封じで反撃を許さない。

全盛期は《超次元ホワイトグリーン・ホール》等による防御性能もあり速攻に対しても有利に立ち回れた。

短所

《希望の親衛隊ファンク》に居座られた場合P'S覚醒リンクを大きく阻害されるため、除去を強要されて展開に遅れが生じる。
また呪文の割合が大きく、構築内にエイリアンの数が少なくなりがちのため《聖隷王ガガ・アルカディアス》による呪文封じも痛手となる。
メインの勝ち筋がサイキックの展開なため、《偽りの名 シャーロック》は天敵。出される前に展開するか、《勝利宣言 鬼丸「覇」》等によるビートプランに切替が必要となる。

環境において

DMPP-18期初頭、一時はNew DivisionだけでなくAll Divisionまでこのデッキが埋め尽くした。その変化に対応して、《カチコミの哲》の対策のためだけに《希望の親衛隊ファンク》が4投される例が多々見られるなど対策されまくり、勢いは落ち着いた。

DMPP-19では、【カイザー「刃鬼」】の成立で使用者が減った。
【メンチ】の優位性は《超次元ホワイトグリーン・ホール》を絡めた光文明特有の防御性能が挙げられるが、逆に【「刃鬼」】はフィニッシュに《超次元ホワイトグリーン・ホール》が必須ではないため、青赤緑3色のみに絞ったり、《偽りの王 ヴィルヘルム》《ガチンコ・ジョーカー》の闇文明の妨害を組み込んだり(いわゆる【黒刃鬼】)、あえて被せて光を入れた【白刃鬼】も可能だったりと、あらゆるカードに手を伸ばすことができるという部分が高い人気の要因のひとつである。
また、【「刃鬼」】は《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》1枚からメインデッキの大型フィニッシャーを出せば済むのに対して、【メンチ】は3体のサイキックを出して《メンチ斬ルゾウ》を完成させ、さらに超次元からサイキック・スーパー・クリーチャーのフィニッシャーを用意する(つまりリンク元として3体分盤面を使う)ため、【4cメンチ】は盤面を1体分埋めてしまう《眠りの森のメイ様》/《お目覚めメイ様》のデメリットがより重く、ブースト手段として採用しにくかった。しかし《メイ様》はDMPP-19環境を定義するカードと言われるほどに多様なデッキに採用され、《メイ様》を使えないビッグマナは相対的に速度不足として減っていき、【4cメンチ】も鳴りを顰めた。

2023年6月28日のメンテナンスによって《超次元ホワイトグリーン・ホール》DP殿堂に指定されたことによって、スパークをシールド化して何度も耐久する動きはほぼできなくなった。

その他

TCGでは表面の《紅蓮の怒 鬼流院 刃》【紅蓮ゾルゲ】で猛威を振ったが裏面の《バンカラ大親分 メンチ斬ルゾウ》が使われることは少なかった。
一方でデュエプレでは《紅蓮の怒 鬼流院 刃》を生かした【紅蓮ゾルゲ】は組めるものの環境入りまでは果たせず、むしろ《バンカラ大親分 メンチ斬ルゾウ》を軸にしたこのデッキがトップメタに立つ実績を残した。

参考