再構築
カードが1枚以上下に重なっている進化クリーチャーの、一番上のカードが離れる時に行われる処理。
カード指定除去により進化クリーチャーの一番上のカードのみが除去される時、S級侵略[宇宙]などを使った時、スター進化クリーチャーの置換効果を適用した時などに行われる。
スター進化の登場により2021年3月16日に、またタマシードの登場により2022年4月8日にルール改訂が行われた。
ルール
- このようにしてバトルゾーンに残ったカードは、新たにバトルゾーンに出たカードとして扱わない。
- このようにしてバトルゾーンに残ったカードは、再構築される前の進化クリーチャーの位相を引き継ぐ。
- このようにしてバトルゾーンに残ったカードは、再構築される前の進化クリーチャーに適用されていた効果を引き継ぐ。
- ただし、クリーチャーでないカードに再構築した場合、「クリーチャー」を対象にした効果は機能しない。
- 再構築により残ったクリーチャーが召喚酔いするかどうかは、進化元であったカードが「自分のターンのはじめから続けてバトルゾーンにいたか」によって決定される。
- 再構築の際に、離れる進化クリーチャーの進化の条件は参照しない。(2021年3月16日ルール改訂)
- 例えば、《大邪眼B・ロマノフ》の下に《解体人形ジェニー》が3枚重なった状態で、一番上の《大邪眼B・ロマノフ》のみがバトルゾーンを離れると、《解体人形ジェニー》1体が、その下に《解体人形ジェニー》が2枚重なった状態でバトルゾーンに残る。
- 進化クリーチャーを進化させる時、進化元になったカードが複数枚ある場合、それらのカードを重ねる順番を決定する。その順番は、その進化クリーチャーを進化させるプレイヤーが決定する。(2021年3月16日ルール改訂)
- カードの下にカードを置く場合、それは一番下に置かれる。(2021年3月16日ルール改訂)
- カードの下に置かれたカードの順番を入れ替えることはできない。(2021年3月16日ルール改訂)
不明な裁定
過去のルール(2021年3月15日以前のもの)
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2014年1月以前は退化によってバトルゾーンに残った進化元は召喚酔いしないことになっていたが、裁定変更によって進化クリーチャーが出たのと同じターンに退化した場合は召喚酔いすることになっている。詳しくは《ロイヤル・ドリアン》の頁を参照。
多重の進化などによって、ルール上余分な進化元および不適切な進化元が紛れている場合の処理
- 通常の進化の場合は1体、進化Vの場合は2体、進化GVの場合は3体、超無限進化の場合は任意の数のクリーチャーを場に残すことができる。どのクリーチャーを場に残すかは持ち主が選び(元々の進化元でなくてもよい)、選ばなかった分は状況起因処理として墓地に送られる。あくまで進化能力により決められた数まで残すことができるというルールであるため、再構築の際に能力で決められた数を下回る数しか残さない、あるいはすべて残さず墓地に置くということもできる。
ややこしいが、要は退化するときはバトルゾーンに残す進化クリーチャー全てに(それが一番上のカードであるかどうかに関わらず)正当な進化元が必要ということである。
- 下にマナ進化クリーチャーがあった場合は、通常の進化クリーチャーと同様に扱う。その進化クリーチャーを場に出すときに必要だったマナではなく、下のカードの中に正当な進化元がある場合に場に残すことができる。(墓地進化・デッキ進化・手札進化なども同様にして扱う)
- ただし、元々進化クリーチャーの下にあったクリーチャーからのみ選ぶことができる。例えば、退化でマナ進化クリーチャーを残す場合、進化元をマナゾーンから引っ張り出してくることはできない。
その他細則
- 進化でないクリーチャーの下にカードが仕込まれていた場合、退化しようとしても、下のカードは正当な『進化元』ではないためバトルゾーンに残すことはできない。
- 無月の門を使った場合などがこれに該当する。一見正規の手段でカードを下に置いているように見えるが、実際は上記の通り進化のシステムに沿っているかどうかが重要となる。
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その他
参考
公式Q&A
Q.自分のリンクしている《龍神ヘヴィ》《暗黒破壊神デス・フェニックス》《龍神メタル》がバトルゾーンにいる状況で、その《暗黒破壊神デス・フェニックス》の進化元に《ボルシャック・ドラゴン》がいます。この《暗黒破壊神デス・フェニックス》のみが離れ、再構築により進化元の《ボルシャック・ドラゴン》が残る際、《龍神ヘヴィ》と《ボルシャック・ドラゴン》、《龍神メタル》はリンクしたままですか?
A.いいえ、リンクは外れます。不適正なカードのリンクは外され、それぞれバトルゾーンに別々のクリーチャーとして残ります。
また、この場合、《破壊神デス》がバトルゾーンを離れているので、リンクが外れた後、《龍神メタル》の「このクリーチャー、《龍神ヘヴィ》、《破壊神デス》の3体がリンクしていて、《破壊神デス》が離れた時」の能力で、《龍神ヘヴィ》と《龍神メタル》を再び「G・リンク」させることができます。
引用元(2021.9.7)
Q.自分のリンクしている《龍神ヘヴィ》《暗黒破壊神デス・フェニックス》がバトルゾーンにいる状況で、その《暗黒破壊神デス・フェニックス》の進化元に《ボルシャック・ドラゴン》がいます。この《暗黒破壊神デス・フェニックス》のみが離れ、再構築により進化元の《ボルシャック・ドラゴン》が残る際、《龍神ヘヴィ》と《ボルシャック・ドラゴン》はリンクしたままですか?
A.いいえ、リンクは外れます。不適正なカードのリンクは外され、どちらもバトルゾーンに別々のクリーチャーとして残ります。
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| | (総合ルール 703.4e)
| - 703.4e
- リンクしたゴッドの情報が不適正になった時、そのリンクは外れる。
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引用元(2021.9.7)
Q.自分のリンクしている《龍神ヘヴィ》《暗黒破壊神デス・フェニックス》がバトルゾーンにいる状況で、その《暗黒破壊神デス・フェニックス》の進化元に《龍神メタル》がいます。この《暗黒破壊神デス・フェニックス》のみが離れ、再構築により進化元の《龍神メタル》が残る際、《龍神ヘヴィ》と《龍神メタル》はリンクしたままですか?
A.はい、リンクした状態でバトルゾーンに残ります。リンクしていた《暗黒破壊神デス・フェニックス》の状態定義効果を、《龍神メタル》が引き継ぎます。
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| | (総合ルール 801.4c)
| - 801.4c
- 再構築されたカードは新たにバトルゾーンに出るわけではなく、すでにバトルゾーンにあったものとして扱います。バトルゾーンに出た時に誘発する効果は発生しません。また、再構築前に受けていた効果があれば再構築後も引き継ぎます。また、それがクリーチャーであり、ターンのはじめから進化クリーチャーの下に存在していたのであれば、新たに召喚酔いしません。
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引用元(2021.9.7)
Q.自分のリンクしている《龍神ヘヴィ》《龍神メタル》がバトルゾーンにいる状況で、その上に《ボルシャック・モモキング》を進化してバトルゾーンに出しました。この一番上の《ボルシャック・モモキング》のみが離れ、再構築により進化元のクリーチャーが残る際、下のカードはリンクしたままですか?
A.いいえ、どちらか片方のクリーチャーのみがバトルゾーンに残ります。《ボルシャック・モモキング》を出した時点で、進化元に置くカードの順番を決定する必要があります。《ボルシャック・モモキング》が離れて再構築が行われる際、重ねた《龍神ヘヴィ》と《龍神メタル》のうち、上に置いた方がクリーチャーとしてバトルゾーンに残り、もう一方はその下に重ねられたままになります。
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| | (総合ルール 801.1b)
| - 801.1b
- 複数のカードを進化元として進化クリーチャーをバトルゾーンに出す場合、進化元となるカードを好きな順番で、その進化クリーチャーの下に重ねて置きます。
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引用元(2021.9.7)
Q.このターン、自分は《禁断英雄 モモキングダムX》を出したのですが、「出た時」の効果で山札を表向きにしたところ、下にカードが置かれませんでした。
自分は《時空の庭園》を唱え、この《禁断英雄 モモキングダムX》の下に《禁断竜王 Vol-Val-8》を置きました。その後、同ターン中に《禁断英雄 モモキングダムX》を破壊し、再構築で《禁断竜王 Vol-Val-8》をバトルゾーンに残した場合、この《禁断竜王 Vol-Val-8》は「ジャストダイバー」により、相手に選ばれなくなりますか?
A.いいえ、この場合でも相手に選ばれますし、攻撃もされます。再構築で残っても、バトルゾーンに新たに出たことにはなりませんので、「出た時」の能力はトリガーしません。「ジャストダイバー」は「出た時」にトリガーする能力なので、この状況ではトリガーしません。
引用元(2021.11.19)
Q.前のターンに出した、下にカードが置かれていない自分の《禁断英雄 モモキングダムX》がバトルゾーンにいます。
自分は《時空の庭園》を唱え、この《禁断英雄 モモキングダムX》の下に《超神龍バイラス・カースド》を置きました。その後、同ターン中に《禁断英雄 モモキングダムX》を破壊し、再構築で《超神龍バイラス・カースド》をバトルゾーンに残した場合、この《超神龍バイラス・カースド》は「マッハファイター」で相手のクリーチャーに攻撃できますか?
A.はい、攻撃できます。再構築で残った《超神龍バイラス・カースド》はこのターン《禁断英雄 モモキングダムX》の下に置かれたカードですので、このターンに出たクリーチャーとして扱います。「マッハファイター」は出たターン中は有効な能力ですので、このターン、《超神龍バイラス・カースド》はクリーチャーを攻撃できます。
引用元(2021.11.19)
Q.バトルゾーンに相手の《流星のガイアッシュ・カイザー》と、下にカードが置かれていない自分の《禁断英雄 モモキングダムX》がいます。
自分は《時空の庭園》を唱え、マナゾーンから《竜魔神王バルカディア・NEX》を《禁断英雄 モモキングダムX》の下に置きました。その後、同ターン中に《禁断英雄 モモキングダムX》を破壊し、再構築で《竜魔神王バルカディア・NEX》をバトルゾーンに残した場合、この《竜魔神王バルカディア・NEX》は相手を攻撃できますか?
類似例:《こたつむり》
A.いいえ、攻撃できません。再構築で残った《竜魔神王バルカディア・NEX》はこのターン《禁断英雄 モモキングダムX》の下に置かれたカードですので、このターンに出たクリーチャーとして扱います。そのため、《流星のガイアッシュ・カイザー》の「相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。」という効果の影響を受けます。
引用元(2021.11.19)
Q.相手の《流星のガイアッシュ・カイザー》がバトルゾーンにいる状況で、自分は《死神術士デスマーチ》を召喚し、《竜魔神王バルカディア・NEX》を下に重ねてバトルゾーンに出しました。そのターン中に《龍脈術 落城の計》を唱え、再構築により《竜魔神王バルカディア・NEX》をバトルゾーンに残した場合、この《竜魔神王バルカディア・NEX》は相手を攻撃できますか?
類似例:《こたつむり》
A.いいえ、攻撃できません。再構築で残った《竜魔神王バルカディア・NEX》はこのターン《死神術士デスマーチ》の下に置かれたカードですので、このターンに出たクリーチャーとして扱います。そのため、《流星のガイアッシュ・カイザー》の「相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。」という効果の影響を受けます。
引用元(2021.11.19)
Q.進化クリーチャーが離れ、再構築でタマシードが残った際、進化クリーチャーにクロスされていたクロスギア、装備されていたウエポン、付いていたオーラはどうなりますか?
A.クロスギアは外れてバトルゾーンに残り、ウエポンは超次元ゾーンに置かれます。
引用元(2022.4.8)
Q.《スロットンの心絵》の「出た時」の能力で《「楯騎士」 <アブソリュート.Star>》を《スロットンの心絵》の上に進化し、「ブロッカー」を与えました。
同じターン中に《「楯騎士」 <アブソリュート.Star>》がバトルゾーンを離れた場合、再構築で残った《スロットンの心絵》も「ブロッカー」を得ていますか?
A.はい、得ています。進化クリーチャーに何らかの効果が付与された後、そのクリーチャーが再構築によりタマシードになったとしても、その効果は失われません。
ただし、タマシードはクリーチャーではないので、「ブロッカー」を得ていてもブロックできませんし、「ブロッカー」を持つクリーチャーを参照する効果でも参照できません。
その後、《スロットンの心絵》が進化した場合、その進化クリーチャーも「ブロッカー」を得ます。
引用元(2022.4.8)
Q.《SMAPONの心絵》を進化元にした《オーリリア <ペトロ.Star>》がバトルゾーンを離れる際、「スター進化」によって、かわりに一番上のカードが離れました。進化元となった《SMAPONの心絵》を、再構築によってバトルゾーンに残せますか?
A.はい、残せます。
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| | (総合ルール 801.4a)
| - 801.4a
- 再構築する際、バトルゾーンを離れた進化クリーチャーのすぐ下にあるカードが単独でバトルゾーンに存在できるカードである場合、それをそのままバトルゾーンに残します。それ以外である場合は、墓地に置きます。
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引用元(2022.4.8)
Q.カードが下にあるS-MAX進化クリーチャーの一番上のカードのみがバトルゾーンを離れる際、再構築は発生しますか?
A.はい、発生します。S-MAX進化クリーチャーも進化クリーチャーですので、その下にカードが置かれていた場合は、再構築が発生します。
引用元(2022.7.28)