【黒単ビートダウン】
闇単色で組まれたビートダウン。
DM-14の《暗黒秘宝ザマル》の登場で本格的に成立したが、ドラゴン・サーガでマナ武装が登場したことで更に強化された。
暗黒秘宝ザマル UC 闇文明 (3) |
クリーチャー:パンドラボックス 2000+ |
自分のマナゾーンのカードがすべて闇のカードであれば、このクリーチャーのパワーは+2000される。 |
このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンのカードがすべて闇のカードであれば、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。 |
罪無 バドミン垓 P 闇文明 (3) |
クリーチャー:マフィ・ギャング/チーム零 1000 |
<ムゲンクライム>2(自分のクリーチャーを2体タップし、[闇(2)]支払って、このクリーチャーを白分の手札または墓地から召喚してもよい) |
スレイヤー(このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する) |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。 |
黒単だとパワー4000で殴りながらハンデスできる《暗黒秘宝ザマル》を中心に組まれる。
他の速攻・ビートダウンに比べるとハンデスの手段が非常に豊富であり、相手の反撃の手段を潰しながら殴れるのがメリット。
主力カード
ウィニーの候補
1コスト
2コスト
3コスト
4コスト以上
進化の候補
その他の候補
サイキック・クリーチャーの候補
このデッキの戦い方
《特攻人形ジェニー》《罪無 バドミン垓》などの軽量ハンデスカードで相手の手札を奪いながら、ひたすら攻め込んでいく。闇単色ならば、主力の《暗黒秘宝ザマル》はパワー4000になるので各段に場持ちが良くなる。
相手がブロッカーを出してきたら《魔狼月下城の咆哮》などで速やかに除去していく。《地獄門デス・ゲート》などと合わせて多めに積めば守りの強化にもつながり、非常に心強い。
破壊されたウィニーは《激天下!シャチホコ・カイザー》でリアニメイトしたり、墓地進化の種として再利用する。
《死神術士デスマーチ》《鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー》《夢幻騎士 ヴィシャス・デスラー》など、コストパフォーマンスのよい進化が多めに採用できるのもメリットである。DMD-22で登場した《夢幻騎士 ダースレイン》や《悪魔龍王 キラー・ザ・キル》を使うのもいい。
ハンデスや除去をしながらひたすらビートダウンするような戦い方となるが、単純ながらも強力かつ厄介な戦術に変わりはない。多くのデッキと互角以上に戦えるだろう。
【黒単ビートダウン】の変遷
手札破壊で相手の反撃を封じながら戦うため、対処されにくいという長所がある。古くはDM創世記から組まれていたが、DM-04で《アクアン》が登場すると【アクアンブラック】に人気を譲る。
DM-01 第1弾からDM-03環境では、DM-02でパラサイトワームがプッシュされていることもあり、《卵胞虫ゼリー・ワーム》や《魔獣虫カオス・ワーム》を中心としたワームデッキが黒単デッキの基本だった。
もしくはDM-03で登場したゴースト進化である《絶望の魔黒ジャックバイパー》なども使われていた。
しかし、この頃から闇に目立ったドローカードが存在しなかったため、相性のいい水のドローソースを使って青黒気味に組んだデッキのほうが強力で、かつメジャーだった。
ある意味ではDM創生当初から、純粋な黒単デッキの意義はかなり薄かったとも言える。
DM-04で《アクアン》が登場するとそれは決定的となった。殿堂入りされた後も《アクアン》は使われ続け、DM-14で登場した単色強化《暗黒秘宝ザマル》などと組んだ【準黒単】に発展。
強力ドローソース《アクアン》や《サイバー・ブレイン》を使える青黒や【準黒単】型に対して、わざわざ純粋な闇単色でデッキを組む意義は薄いと言われていたが、上記ドローソースは2011年1月15日でプレミアム殿堂。
これを契機に、意外にも豊富な闇の1コストウィニーを生かして水を入れない黒単の模索が始まった。火における【赤単速攻】を踏襲するような【黒単速攻】を組めば、マナカーブ的に若干重めな水のドローソースを使用しない必要性が生まれてくる可能性が生まれた。
エピソード1では《闇戦士ザビ・クロー》が登場し、【黒緑速攻】や【赤黒速攻】とともに【黒単速攻】も強化された。
ドラゴン・サーガに入ると、各種マナ武装をはじめとした単色向けのカードが多数登場。《魔狼月下城の咆哮》や《爆弾魔 タイガマイト》によって一気に強化され、単色速攻としてのアイデンティティを確立した。
革命編になるとDMD-22では《悪魔龍王 キラー・ザ・キル》のような強力な進化クリーチャーも獲得し、ますます強化されている。
参考