【赤黒速攻】
火と闇のカードで構成された速攻デッキ。
他の速攻デッキに比べるとパワーは低いが、よりスーサイド色の強い戦術が可能。
凶戦士ブレイズ・クロー C 火文明 (1) |
クリーチャー:ドラゴノイド 1000 |
このクリーチャーは可能であれば毎ターン攻撃する。 |
ねじれる者ボーン・スライム C 闇文明 (1) |
クリーチャー:リビング・デッド 1000 |
ブロッカー |
このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃する時、攻撃の後、このクリーチャーを破壊する。 |
闘魂編期から存在する長い歴史を持つデッキである。
火と闇の優秀なウィニーを展開して相手を追い詰めていく。特に1マナウィニーの層は厚いので、序盤から安定してクリーチャーを並べられる。
闇入りの速攻らしく《死神術士デスマーチ》や《死神竜凰ドルゲドス》などの墓地進化ももちろん採用可能。
《福腹人形コダマンマ》《斬斬人形コダマンマ》からS・バックの《デュアルショック・ドラゴン》を出すなどの大胆な戦術も行うことができる。
候補カード
1コスト
2コスト
3コスト
4コスト
進化クリーチャー
シールド削減でコスト踏み倒ししやすいクリーチャー
その他
速攻としてのメリットは、火が入ることでブロッカーの除去が得意なこと、《早撃人形マグナム》が入ることでコスト踏み倒しメタができることなど。
また、闇が入ることで《死神術士デスマーチ》をはじめとした各種墓地進化や、《デュエマの鬼!キクチ師範代》や《虚構の影バトウ・ショルダー》などの軽量メタカードを使うことができる。
《鬼切丸》《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》《無頼勇騎タイガ》は積めないものの、こちらは《ブレードグレンオー・マックス》や《漆黒の猛虎 チェイサー》が使用可能であり、戦力は他の速攻に負けず劣らずである。
また、【黒緑速攻】のように1マナウィニーが豊富であり、初手から安心してクリーチャーを出していける。デッキ全体のパワーは低いものの、破壊された闇のクリーチャーは墓地進化の種になるため無駄が無い。
型分け
以下【赤黒速攻】の大まかな区分を述べる。この中からいくつかを組み合わせることも可能である。
基本型
特殊なギミックを用いず、ウィニーと各種進化クリーチャーで殴り切ってしまうタイプ。
コダマショック型
《福腹人形コダマンマ》と《斬斬人形コダマンマ》をフル投入し、S・バック持ちの《デュアルショック・ドラゴン》を利用するタイプ。このコンボが成功すれば、一気に3打点分のクリーチャーを展開することができる。
ただし、シールドを2枚も失うデメリットが痛い上、【赤単速攻】とは異なり闇のカードも使う都合上、確実にS・バックを起動できるとは限らない点には注意したい。
ランデス型
《爆走戦鬼レッド・ライダーズ》や《ドリル・スコール》でランデスするタイプ。《ドリル・スコール》でマナゾーンから《爆走戦鬼レッド・ライダーズ》を落としたり、墓地進化の種を準備する。
《停滞の影タイム・トリッパー》のタップインや《デュエマの鬼!キクチ師範代》《虚構の影バトウ・ショルダー》などのメタカードで妨害することも可能であり、速攻デッキの中でもかなりいやらしい動きが可能。
アウトレイジ型
《勇気の爪 コルナゴ》や《漆黒の猛虎 チェイサー》がアウトレイジであることを活かし、《無重力 ナイン》をG・ゼロで展開するタイプ。
コスト踏み倒しで序盤にコスト踏み倒しができるのは、非常に強力であり、両コダマによって僅かながらも手札補充が出来る点も噛みあっている。
なお、一撃奪取サイクルは2色で組まれるこのデッキとは相性が悪く、使われないことが多い。
【赤黒速攻】の変遷
主な活躍の場は闘魂編環境から聖拳編環境。
闘魂編環境では【赤単速攻】と並んで手軽で強いデッキタイプの代表格であった。闘魂編環境では当時優秀だった【アクアンホワイト】等相手にも《火炎流星弾》などで有利に立ちまわれたため、メタゲームへ進出。
また聖拳編環境でも、ボルバルの暴れる中数少ない勝てる可能性のある速攻デッキの1つとして活躍した。
転生編では《爆走戦鬼レッド・ライダーズ》や《停滞の影タイム・トリッパー》のランデス戦略も得たが、《地獄スクラッパー》の登場によって活躍を阻まれる。《放浪兵エルジージョ》を除きパワーの高いクリーチャーのいなかった【赤黒速攻】の使用率は大幅に下がり、不死鳥編から極神編にかけては【赤緑速攻】や【赤単速攻】が主流に。
戦国編ではマナ進化の《ブレードグレンオー・マックス》なども登場したが、《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》が使える【赤緑速攻】に劣り、環境に上がる程ではなかった。
神化編になると更なる速攻のライバルとなる【青単速攻】と【黒緑速攻】が出現。特に後者は速攻デッキの中でもトップクラスに早く、これ以降速攻の主流となっていく。ここから覚醒編まではとくに新たな収穫はなく、依然としてマイナーな立ち位置であった。
エピソード1になると、新たな戦力である《斬斬人形コダマンマ》と《闇戦士ザビ・クロー》を獲得。特に前者は《福腹人形コダマンマ》と合わせてシールド回収8枚体制を可能にし、《デュアルショック・ドラゴン》の高速召喚を狙う「コダマショック」を成立させた。非常にスーサイド色が強いながらも破壊力のある攻めが可能である。
その後、【赤黒速攻】はややマイナーながらも爆発力のあるデッキとして活躍。エピソード3では《勇気の爪 コルナゴ》《無重力 ナイン》《漆黒の猛虎 チェイサー》などが登場し、少しずつ強化されている。
《ドリル・スコール》の殿堂入りは痛手だが、他の選択肢も多いので十分フォローできる。
今後の変化にも要注目である。
参考