【赤緑速攻】 (デュエプレ)

概要

デュエル・マスターズ プレイスにおける【速攻】デッキの一種。
火文明自然文明のカードのみによって構成される。

他の【速攻】デッキと同じく、高いレアリティカードをほぼ必要としない上に環境でもそこそこ戦えるというメリットの為、DMPP-02期頃より頭角を現し、環境の一角に食い込む。
その後しばらくは、DMPP-03での登場以来長期に渡り無類の強さを誇った【ダイヤモンド・ブリザード】、第2回BATTLE ARENAで結果を残した【赤白速攻】など他のビートダウン系統のデッキに押されていた。

環境の変化などによって立ち位置の弱くなったそれらのデッキタイプに代わり、【赤緑】はDMPP-07期以降【速攻】のベターな選択肢として再び使用率を徐々に上げることとなる。

特にAll Divisionにおいては、《スナイプ・モスキート》並びにブロッカー破壊できる《火炎流星弾》というDMPP-01発の2種の強力なコスト1キーカードが未だ使用可能ということもあり、インフレの進んだDMPP-08期においても一定の使用率を誇り、高い奇襲性を維持している。逆に、New Divisionにおいては《火炎流星弾》のスタン落ちもありAllに比べてデッキパワーの弱体化は避けられず、使用率はあまり高くはなかった。

それからはALLにおいても環境からは姿を消していたものの、DMPP-11期にはマナ進化獣である《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》《ブレードグレンオー・マックス》を獲得、【黒緑速攻】と比較してパワーラインの高さを生かして戦うスタイルで環境に舞い戻った。

《スナイプ・モスキート》強制マナ回収は、マナを伸ばす必要のないデッキのためあまりデメリットにはならず、むしろマナゾーンに置いたカードでも後出しで手札に戻せることがメリットとなる。
3種類しか候補にならない探索だが、マナを伸ばさないため目的のカードを回収しやすいことも特長である。

スナイプ・モスキート UC 自然文明 (1)
クリーチャー:ギガント・インセクト 2000
攻撃する時、自分のマナゾーンからカードを探索し、1枚を手札に戻す。

主要カード

自然
《スナイプ・モスキート》自然(1)【赤白速攻】では色の関係で使えない最重要カードのひとつ
《凶戦士ブレイズ・クロー》(1)おなじみ【速攻】のエースだが、このデッキにおいては《モスキート》の方が優先されることも

候補カード(クリーチャー)

《螺神兵ボロック》(1)最軽量の1つ 【赤白】で使うよりは場持ちはマシだが、優先度は低い
《クック・ポロン》(2)殴り返しされない能力が環境によっては刺さる
《ピーカプのドライバー》(2)場にいる限りタップスキルブロッカー破壊でき、ブロッカーがいなければ攻撃に参加
《奇襲兵ブルレイザー》(2)パワー3000と高めだが、S・トリガー等で形勢が逆転すると無効化されてしまう
《剣撃士ザック・ランバー》(2)使用可能マナが0ならパワー3000 《ブルレイザー》と使い分け
《一撃勇者ホノオ》(2)攻撃時パワー5000は破格でデメリットもあまり気にならないが、殴り返しにはどうしても弱め
《爆走戦鬼レッド・ライダーズ》(2)《火炎流星弾》が使えないNew Divisionで代替のブロッカー破壊要員として使われることがある
《紅風の盗賊ビューラー》(2)条件付きながら2コストでスピードアタッカー 《スナイプ・モスキート》で手札が増える点に注意
《弾け山のラルビン》(2)マナ自然があるだけでパワー3000、デメリットもないので使いやすい
《究極兵士ファルゲン》(2)このデッキでは概ね3マナまでしか貯めないので常時パワー3000以上をキープできる
《放浪兵エルジージョ》(2)常時パワー4000、ただデメリットのpigランデスが意外に痛いことも
《双神兵カミカゼ》(2)相互互換 S・トリガー獣で最軽量の2コスト
《ブラッドのカッター》(2)
《特捜兵クロード》(2)
《炎舌実況 DJ・ショー》(2)クイズに当たればスピードアタッカー
《襲撃者エグゼドライブ》(3)殴り返しされない高パワーのスピードアタッカー 欠点はVRでやや入手しにくい点
《解体屋ピーカプ》(3)相互互換 最軽量の無条件スピードアタッカー
《ピーカ・プッピー》(3)
《早食王のリンパオ》(3)《ピーカプ》などの上位互換 同名が場にいればパンプアップされるスピードアタッカー
《ピアラ・ハート》(3)《コッコ・ルピア》などパワー1000以下を破壊できるS・トリガー獣 《ベア子姫》がライバル
《ブレードグレンオー・マックス》(3)マナ進化獣 ブロックされなかった時にタップされているパワー3000以下を破壊
《大作家ゴリランボー》(3)3コスのW・ブレイカー進化クリーチャー ドリームメイト主体なら選択肢に入る
《奇襲隊長ダブルレイザー》(4)W・ブレイカー要員というより、《霊王機エル・カイオウ》などにバトルで負けない打点要員として
自然
《冒険妖精ポレゴン》自然(1)最軽量の1つ 場持ちは悪いがシールドを割ってさえいれば殴り返しと無縁というメリットも
《モリノオウジャダケα》自然(2)S・トリガー獣で最軽量の2コスト
《孤高の願》自然(2)5枚目以降の《モリノオウジャ》、あるいは《大勇者「大地の猛攻」》の進化元
《シビレアシダケ》自然(2)相互互換 cipで置いた1マナでもう1体並べられる
《幻緑の双月》自然(2)
《大冒犬ヤッタルワン》自然(2)
《怒髪の豪腕》自然(2)相互互換 パンプアップで中量級もしばけることがある 使用率も高い
《愛嬌妖精サエポヨ》自然(2)
《夢見がちモッフル》自然(2)《怒髪の豪腕》と比べると、こちらは相手ターン中に火力で除去してくる相手に刺さる
《ダンディ・ナスオ》自然(2)cipでマナが1つ起きるため実質1マナで出せる
《囚われのパコネコ》自然(2)ドリームメイト主体なら 他のドリームメイトのパワーを1000上げることができて《キリンソーヤ》か《ゴリランボー》がいればアンタッチャブル
《レベリオン・クワキリ》自然(4)重いがかなりの確率でW・ブレイカーになれる
《怒号するグリンド・ホーン》自然(3)相手の攻撃を止められるS・トリガー獣 自分のターンに味方を選ぶとプレイヤーに攻撃できなくなる
《自由な旅人ベア子姫》自然(3)パワー2000以下をマナ送りにできるS・トリガー獣 《ピアラ》より範囲が広く、速攻で片をつければマナ送りのデメリットも顕在しない
《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》自然(3)マナ進化獣 条件付きブロックされない能力を味方に与えるシールド・フォース持ち
火/自然
《無頼勇騎ゴンタ》/自然(2)場に出さえすればデメリットなしのパワー4000
多色なので《スナイプ・モスキート》、《シビレアシダケ》、《ダンディ・ナスオ》と噛み合いが悪い
《甲蟲幻獣カブトワン》/自然(2)パワー3000とそれだけ見れば《ゴンタ》の劣化だが、ドリームメイト主体ならお呼びがかかる
《翔天妖精レチア》/自然(2)破壊置換効果でマナを伸ばせるが、伸ばしたマナを戦力に還元しづらい
《瞬発のタグタップ》/自然(3)《ピーカプ》などよりパワーの高いスピードアタッカー

候補カード(クリーチャー以外)

《火炎流星弾》(1)1コストでデメリットなしでブロッカーを処理できるS・トリガー
《ボルカニック・アロー》(2)シールド焼却を代償にパワー6000以下を1体破壊 汎用性と使用率の高い1枚
《地獄スクラッパー》(7)S・トリガー ミラーマッチで有効
《クリムゾン・コミューン》(3)New Divisionにおける《火炎流星弾》の代替としての役割が強い
《熱刀 デュアル・スティンガー》(2)ブロッカーメタクロスギア 《火炎流星弾》と違いパワー制限がない点が嬉しい
自然
《雪要塞 ダルマンディ》自然(3)味方クリーチャーのパワーを3000上昇させる 特に《キリンソーヤ》との相性が良く、大半の軽量ブロッカーを無視できる
《ナチュラル・トラップ》自然(6)自然の代表的S・トリガー 基本的に手打ちはしない前提
火/自然
《翡翠と紅玉の炸裂》/自然(3)パワー6000以下を1体破壊 マナ回収はメリットにもデメリットにもなり得る

このデッキの回し方

1ターン目に極力1コストのクリーチャー召喚する。
2ターン目以降は、相手のデッキを推測し、ビートダウン系統のデッキであれば《無頼勇騎ゴンタ》《愛嬌妖精サエポヨ》などの殴り返しに強いクリーチャーを並べ、コントロール系統のデッキであれば1コストクリーチャーや《ダンディ・ナスオ》などを駆使してなるべく多くのクリーチャーを場に並べ、早期決着を狙いたい。
また、リソースの回復手段が特にないデッキのため、相手のシールドブレイクなどで手札が飽和した場合を除き、基本的に3マナ貯まれば以降はマナチャージは不要。

他の【速攻】と同様に、シールドを割れる状況であれば全てのクリーチャーが突っ込むのが原則であるが、例外として、マナが1マナの時に《スナイプ・モスキート》攻撃すると、マナ回収強制であるため次のターンも1コストのカードしかプレイできない。よって、そのようなカードが手札にない場合は、《スナイプ・モスキート》は攻撃しないというプレイングをすることもある。

スピードアタッカー(《紅風の盗賊ビューラー》も含む)や除去呪文は、序盤でマナゾーンに埋めても《スナイプ・モスキート》で回収し、終盤の詰めに利用することができる。
また、《ボルカニック・アロー》などの除去呪文は、バニラクリーチャーなどよりも、《アクア・スクリュー》《コッコ・ルピア》《幻想妖精カチュア》などの放っておくと脅威となり得るシステムクリーチャー、あるいはブロッカーに対して撃つ方が有効なため、乱用は禁物である。

長所

最も早い段階からシールドブレイクできるデッキタイプの1つであり、早ければ4ターン目にダイレクトアタックに持ち込むことができる。特にコントロール系統のデッキでは4ターン目では《腐敗電脳アクアポインター》の着地すらままならず、せいぜい《ファントム・バイツ》《ルーレット・ビーム》で1体除去されるだけということも多く、S・トリガーの少ないデッキに対しては非常に有効。

ライバルとなる【赤白速攻】、あるいは【赤黒速攻】(【黒赤速攻】)よりも各クリーチャーのパワーが高めである。【赤白】では概ね《血風神官フンヌー》のパワー3500が最高であるため、広く使われるブロッカーS・トリガー獣《清浄の精霊ウル》などに対しては除去で何とかするしかないが、【赤緑】においては《無頼勇騎ゴンタ》などで相打ちになる上に場合によってはパンプアップした《愛嬌妖精サエポヨ》で処理することもできる。

S・トリガーの陣容に関しても、他の【速攻】にも入る《火炎流星弾》《ボルカニック・アロー》の他に、《怒号するグリンド・ホーン》《自由な旅人ベア子姫》など有効なS・トリガー獣も最低限揃っている。

短所

【速攻】の宿命としてS・トリガーに弱い。特に《ヘブンズ・ゲート》は大敵で、除去する手段のない《剛撃聖霊エリクシア》などが出て来ようものなら一気に不利に陥る。また、汎用的S・トリガー獣である《アクア・サーファー》にもcip殴り返しで計2体を処理されがちである。DMPP-08期には同じく大敵の《地獄スクラッパー》が採用率を減らしていることが救いか。

S・トリガーについても、《ホーリー・スパーク》《アポカリプス・デイ》のような絶対的な切り札があるわけではなく、劣勢の状況で一斉攻撃をかけられると、1枚や2枚埋まっていたとしても逆転にはつながらないことが多い。

参考