機動聖霊(きどうせいれい)ムゲン・イングマール》

機動聖霊ムゲン・イングマール SR 光/火文明 (11)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/アーマロイド 11000
W・ブレイカー
スピードアタッカー
このクリーチャーがバトルに勝った時、アンタップしてもよい。

DM-24で登場したエンジェル・コマンド/アーマロイド
《無限掌》内蔵の大型スピードアタッカー

高いパワー《無限掌》効果とスピードアタッカーシナジーを形成しており、スピードアタッカーで奇襲を仕掛けタップされているパワー11000未満のクリーチャーを全てバトルで打ち取ることが出来る。
非常に重いため能動的にタップと組み合わせるのは難しいが、相手の一斉攻撃を耐えた後にカウンターで出すことが出来れば盤面を壊滅出来る。

《無限掌》効果によってチャンプブロックが意味をなさないため、パワー11000未満のブロッカー相手にはブロックされないも同然。
ラストパンチャーとしては非常に強烈であり、スピードアタッカーであることも相まって、相手のシールドを減らした後の詰めの段階では高いフィニッシュ力を誇る。

欠点は11コストという生半可ではない重さ。ブロッカーでもなければドラゴンでもないため、のメジャーなコスト踏み倒しには対応していない。
別の手段のコスト踏み倒しか大量のマナブーストがないと、出すことすらままならないだろう。

また、パワー11000も絶妙に物足りないラインであり、T・ブレイカー級のクリーチャーは打ち取れない。【ヘブンズ・ゲート】の大型ブロッカーG・リンクした《龍神ヘヴィ》には太刀打ち出来ず、11コストの割にはややスペック不足を感じるカードである。
パワーの高さがそのまま武器になる以上、《威牙の幻ハンゾウ》ニンジャ・ストライクによるパワー低下は致命的で、天敵となる存在。

早出しして相手にカードパワーを押し付けても、11コスト分の活躍が出来るクリーチャーではない。
殴り返しや詰めの段階など、ピンポイントで強烈な性能を発揮するカードであるため、運用する時はコントロールグッドスタッフなどでゆとりをもって使うと良いだろう。

かつてはマナゾーン墓地で待機し、《母なる大地》《母なる紋章》《インフェルノ・ゲート》の呼び出し先となって、手痛いピンポイントを突くことが可能だった。
この頃は高コストの大型フィニッシャー自体が希少であり、早期に高パワースピードアタッカーを押し付けても十分強力であった。

極神編環境ではロック合戦を続けた結果11マナまで伸び、尚且つワンショットを耐えるか何らかのタップ手段を使うかして相手のタップしたクリーチャーが並んだ時のための盤面処理要員として【キング・アルカディアス】1枚積みされるケースがたまにあった。

【エンペラー・キリコ】系統ではビートダウン対策として入れられる場合があった。メインデッキ非進化クリーチャーが10枚前後の構築が主流であったため、山札の中身を把握していれば1枚積みであっても《エンペラー・キリコ》である程度狙って出すことができたので強力であった。

現在は、同じ特徴を持つクリーチャーとして《「勝利」の頂 バトル・ザ・クライマックス》《覚星龍界 剣聖ジゲン》《エヴォル・ドギラゴン》がおり、運用性やフィニッシュ力で劣っている。

上記3種類と種族単色多色等の違いはあるものの、このファッティ域においては現状、実用的な差別化は不可能と言ってよい。
エピソード2以降ファッティは爆発的に数を増やしており、マナが伸びた後のフィニッシュ手段には困らなくなっている。

現状は環境で活躍することは叶わないが、大型クリーチャーが突如奇襲して盤面を一掃する様はヒーロー性があり、ロマンを感じたプレイヤーも多い事だろう。
高いフィニッシュ力をもつファッティの先駆者として、後輩達の活躍を見守ることとなった。

デュエル・マスターズ プレイスでは

機動聖霊ムゲン・イングマール VR 光/火文明 (11)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/アーマロイド 11000
W・ブレイカー
スピードアタッカー
自分のシールドが1つ以下なら、召喚コストを7少なくする。
バトルに勝った時、アンタップする。
各プレイヤーの1ターン中、「アンタップする」能力の発動をカード1種あたり20回までとする。

DMPP-09で実装。レアリティベリーレアに変更され、《革命目 ギョギョウ》のように、クラッチでの大幅なコスト軽減がついた。

相手の《凶戦士ブレイズ・クロー》などによるブレイクで受動的に条件を満たしてカウンターの殴り返し……という使い方は、実のところ同じ色の《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》S・トリガーないしは素出ししたほうが《解体屋ピーカプ》などにも耐性を持てるので、必要性が薄い。

《黒神龍ブライゼナーガ》などで能動的に条件を満たすことを考えたほうが、このカードを使う意義が高まるだろう。
大きく時期が外れたDMPP-25《逆転のオーロラ》が増やすマナをすぐに使えるよう上方修正(TCG版と同じ性能に修正)されたので、そちらも組み合わせの候補に加わった。

特にシールド0での《憎悪と怒りの獄門》との組み合わせは最高で、合計9マナあればパワー11000未満のブロッカーが何体いてもバトルに勝って無限にアンタップしダイレクトアタックができる。唱えてから出せば《ホーリー・スパーク》などのオールタップも効かない。
大抵のS・トリガーではこのコンボは阻止されないが、メタモーフが発動した《不浄の魔人ジャラ》と、手札の《ムゲン・イングマール》がセルフハンデスで落とされてしまう状況の《汽車男》《ゴースト・タッチ》には防がれてしまう。

《ムゲン・イングマール》を受動的に使える場面は、【速攻】ではなく、相手が油断して《聖鎧亜キング・アルカディアス》《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》で中途半端にブレイクしてきたときが多い。

  • パワーが11000より大きい相手にはバトルに勝てないのは弱点。
    パワー12000以上はT・ブレイカーであり、1体の攻撃だけしてターンエンドされれば、残りシールドが2つなのでクラッチも発動しない。

《緑神龍ソウルガルダス》を殴り返すのに非常に強い。《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》がクロスされていても、パワー10000なので、マナゾーンのファイアー・バードとドラゴンのペアのストックがなくなるまで、攻撃し続け、破壊することができる。

  • DMPP-16にて相性のいい《DNA・スパーク》が実装された。シールドを全てブレイクされた状態からトリガーすればシールド1枚の状態を保ちつつ相手クリーチャーを全タップしこのカードでタップキルを行える。

関連カード

フレーバーテキスト

  • DM-24
    全ては一瞬。気付けばその場には、聖霊が立ち尽くすのみ。
  • DMPP-09
    全ては一瞬。気づけばその場には、聖霊が立ち尽くすのみ。

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考