審判(しんぱん)精霊(せいれい)ラストジャッジ》

審判の精霊ラストジャッジ SR 光/水文明 (10)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 15500
ブロッカー
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを2体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、それらはアンタップしない。
終極宣言:自分のターンのはじめに、「ブロッカー」を持つクリーチャーを好きな数、自分の手札から出してもよい。その後、自分の「ブロッカー」を持つクリーチャーが12体以上あれば、このターンの後に自分のターンを追加する。(「終極宣言」は、ゲーム中に一度だけ使える)

DM24-EX4で登場した/エンジェル・コマンド

cipで敵を2体フリーズする重量級ブロッカー。加えて、終極宣言で手札から好きな数だけブロッカーを出すことができ、その後ブロッカーが12体以上なら追加ターンを獲得することができる。

コストが問題になりにくい【ヘブンズ・ゲート】系統であっても、cipで2体止める大型ブロッカーなだけなら《白騎士の精霊ホワイト・ウィズダム》と大差ない。
強力な終極宣言を視野に入れて運用していきたい。

追加ターンは魅力的に思えるが、このカードが登場する前のカードプールで組まれた【白青天門】でも、DMGP2024-2nd Day1(アドバンス)のタイプのものに無限追加ターンを得るギミックが存在している。

【白青天門】では《ギャラクシー・チャージャー》《理想と平和の決断》《陽炎の精霊メルキウス》などといった手札補充カードが多く採用される傾向にあるため、手札が潤沢であり運が良ければ狙ってみる程度の心持ちが丁度良いだろう。
終極宣言を発動させながら、元からバトルゾーンに居るブロッカーも条件の頭数に数えつつ12体以上ブロッカーを並べることに執着して、立ち回りやデッキ構築に際して本末転倒にならないかは十分吟味したい。

追加ターンを考慮せずとも、無尽蔵にクリーチャーを踏み倒せるという部分においては文句なしに強力。終極宣言のうち《シス=魔=シャル》を参考にすれば、3体もコスト上限なく踏み倒せば大きく戦局が変わるどころかそれが試合の決定打になることさえあるだろう。
ブロッカーには《∞龍 ゲンムエンペラー》《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》《聖霊超王 H・アルカディアス》など召喚酔いの1ターンを容易に乗り越え得る高いカードパワーを誇るカードが何枚も存在しており、追加ターンは得られなくても十分圧倒的な制圧力を確保できる。

問題は、このクリーチャー自身はパワーこそ高いものの耐性を一切持たない点。
フルスペックを発揮するには相手のターンを生き延びて確実に自分のターンを迎えなければならないため、耐性付与や相手のターン中にS・トリガーから踏み倒すなどを狙いたい。

また、無尽蔵にクリーチャー手札から踏み倒す能力を持ってはいるものの、手札補充能力は持っていないため、終極宣言の発動タイミングを迎える前に十分な枚数の手札を他のカードで確保しておきたい。

  • デッキ構築の観点では、《審判の精霊ラストジャッジ》と相性の良いカードは、デッキの初動に寄与しないカードになりがちで、40枚のデッキビルディングに求めるギミックを詰め込むのが難しいのが挙げられる。
  • 《終末縫合王 ミカドレオ》追加ターンによって安全に「自分のターンのはじめに」を迎えて確実に特殊勝利することができるが、相性はそこまで良くない。そもそもブロッカーを11体以下しか並べられない場面では、《闘門の精霊ウェルキウス》経由で出しコスト8以上のクリーチャーが4体以上ある状態が続いていることをお祈りするのと同程度でしかない。ビッグマナなら「召喚によって」効果を使えるのでカードの性能を引き出せるが、文明不問でのブロッカー踏み倒し効果では非召喚なのでデッキの不要札として腐りやすいだろう。

ルール

その他

  • 名前の「ラストジャッジ」はキリスト教等の「最後の審判」を意味する言葉である。が、リゼ・ヘルエスタ氏の皇女という設定や法律知識に関して詳しい事、同パック内の《ヘブンズ・ゲート》フレーバーテキストでの「法の執行者」という記述から、裁判用語としての「最終判決」の方を意識した、あるいはその両方を合わせたネーミングだと思われる。どちらにせよ終極宣言による追加ターン獲得が決まれば相手にターンを返すこと無く試合を終わらせられるであろうこのクリーチャーに相応しい名前である。
  • を持つカードでは初の追加ターンを得るカード。このカードの登場により、無色を含む全ての文明追加ターンを得るカードが揃った。
    • しかし、上述の開発秘話から、あくまで「水文明のフィニッシャー要素」として追加ターンが抜擢されており、光文明によって追加ターン効果を発揮しているわけではない模様。

サイクル

DM24-EX4にてコラボしたにじさんじ所属VTuber10人のうち1人ずつと、その相棒となった新規クリーチャーがそれぞれ描かれた、スーパーレア2色クリーチャーサイクル

関連カード

収録セット

参考