上位存在
背景ストーリーの用語。通常のクリーチャーよりも上位である存在たち。具体的には主に以下2つの用法で用いられる。
- 単純に、一般超獣からかけ離れた力・能力を持つ存在。
- 他のクリーチャーたちよりも高次元から世界に影響力を及ぼす人物たちの総称。高次存在、高次元の存在、超越存在などとも呼ばれる。
2.について、より具体的には世界が5文明に分かれる前の世界およびその世界が取り残された仙界に所縁があり、かつ複数の並行世界を認識してまたがることができる者たちを指す。[1]
デュエル・マスターズの背景ストーリーが展開される並行世界構造は複数のレイヤーが重なって成立しており、上位存在たちは「エピソード世界」や「DS世界」や「新章世界」といった世界が存在しているレイヤーに対し、より上のレイヤーから各世界に干渉する。
世界への干渉の方針は上位存在それぞれで大きく異なっており、世界が滅びない範囲なら数百万年にわたる戦争が起きてしまうこともいとわない多大な干渉から、過度な干渉をせず歴史の監視者に徹するなど様々。時には方針が対立した上位存在同士で下位世界から見えざる領域での戦争が行われることもある。
なお「上位存在」と一口に総称されているが、それぞれの上位存在は必ずしも同一のレイヤーに存在するわけではないとされる。またそれぞれの上位存在がお互いを認知しているかどうかはまちまち。
- デュエチューブの2024年1月19日付公開動画では「生まれつきの上位存在」という表現が使われており、上位存在となるには先天的な素質も関わってくる模様。2025年5月3日付公開動画での「ミロク姉妹やサファイア一族は仙界出身なので明確に上位存在」という発言も踏まえると、「5文明に分かれる前の世界」との関連性が先天的な要因になっている可能性が高い。
「2.」の意味の上位存在である人物
公式から明言されたもののみ掲載する。出典については当ページのソースを参照のこと。
なお、現時点で明言された上位存在は全て、フレーバーテキストが初出のカードである。
- サファイア・シュタイン / ウィズダム・シュタイン
《ペンダット》の姉。戦いがない世界を望み、語られるべきものがない世界、物語の熱的死を迎えている世界を求めている。
超獣世界のクリーチャーで、その思想を体現した数少ない存在である《「無情」の極 シャングリラ》に対してリスペクトを払っており、シャングリラの理想が達成された世界を監視し、そこで紡がれてきた物語がそれ以上動かないよう干渉したことも。
- 初出のDM24-BD6では《ウィズダム・シュタイン》と呼ばれているが、本名は《サファイア・シュタイン》である。
彼女の望みが世界の静かな終わりであるために、世界を引っ掻き回し積極的に動かそうとする真逆の兄弟達と同一視されてしまうことを嫌って「サファイア」の名は避けているとのこと。
「2.」の意味の上位存在ではないが、「1.」の意味ではそうと言える存在
大きく分けて、「他世界への移動が可能、仙界との関わりがある、という2条件のいずれかを満たさないもの」と、「上位のクリーチャーだが、上位存在とは根本的に性質が異なるもの」に分かれる。こちらも公式からの「上位存在ではない」という言及があるもののみ記載。
ただし、アカシック兄弟とキング・ロマノフ、ジャオウガについては「キャラクターの格としては上位存在と同格」と名指しで明言されており、デュエチューブの解説では改めて上位存在そのものの定義付けが必要かもしれないと踏まえた上で、「複数の世界を跨って移動できるクリーチャーであれば『上位存在』と呼んでも差し支えない」としている。
- 《龍世界 ドラゴ大王》…多数の並行世界に影響を及ぼしている「『龍幻郷』という一つの世界」そのものがクリーチャーの姿をとって顕現したドラゴン。上位存在のようなものと言って差し支えない存在だが、《ドラゴ大王》は「世界そのもの」であるため、あくまで「世界の中の一クリーチャー」である他の上位存在とは別物とされている[5]。
- 《龍魂珠》、《鬼魂珠》…「世界の記憶」にアクセスしクリーチャーをディスペクターに改造するという上位存在の特性に似た挙動をしていた。なお、正式に確定した上位存在陣のディスペクター化は確認されていないため、彼らに干渉できるのかは不明。[6]
ただし「《龍魂珠》自体には世界線をまたぐ力はありません」と公式で発言されている[7]ため、あくまで《龍魂珠》自身は新章世界に存在する一クリーチャーに過ぎないのだろう。
- 《龍仙ロマネスク》…仙界から生まれた、五元すべての力を持つドラゴン。仙界の持つ五元の力を大地に流し、世界を見守る役目を持つ。並行世界を自由に移動することはできないために上位存在ではないものの、それに限りなく近い存在である。
上位存在の可能性がある人物など
上位存在に似た特性を持つが、公式から上位存在とも、そうでないとも明言されていないものはこちらに記す。
こちらも並行世界を越えた影響力をもつクリーチャーが多く、仙界との関連性に関わらず「1.」の意味での上位存在に含まれる可能性が高い。
- 《クリス=タブラ=ラーサ》…自らにとって都合の良い並行世界を認識し、実際に移動していることが明かされている。そして、世界の理を書き換えてしまうほどの力を持っていることも明らか。ただしその存在には謎が多く、一概に上位存在とは断定できない上、サファイア一族からは「偽りの神」と称されている。
- デッキー…別世界に移動できるほか、どの文明にも属さないクリーチャーを生み出せることから文明が未分化だった時代=仙界との繋がりも見受けられる。また、非常に長命であり、少なくとも5万年以上生きている[9]。
参考