禁時混成王(きんじこんせいおう) ドキンダンテXXII(トゥエンティツー)

禁時混成王 ドキンダンテXXII KGM 光/水/火文明 (9)
クリーチャー:ディスペクター/エンジェル・コマンド・ドラゴン/禁断 99999
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、相手のクリーチャーの能力をすべて無視する。
相手のターン中、相手がコスト9以下のクリーチャーを召喚した時またはコスト9以下の呪文を唱えた時、自分はカードを1枚引いてもよい。その後、コスト9以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。

DMRP-18で登場した//ディスペクター/エンジェル・コマンド・ドラゴン/禁断

相手のクリーチャー全ての能力無視するcipを持つ。
また、相手がコスト9以下のクリーチャー呪文プレイした際に1枚ドローし、その後手札からコスト9以下の呪文コスト踏み倒しを任意で行える誘発型能力を持つ。

cipの全体能力無視《伝説の禁断 ドキンダムX GS》と似ているが、こちらは期間が次の自分のターン開始ステップまで、つまり返しの相手ターンにも効果が及ぶ。
相手の攻撃できない能力を消してしまうなど注意点もあるものの、相手クリーチャーを実質バニラに変えてしまうことができる。

相変わらず新たに出てきたクリーチャーには効果が及ばないため、相手が後続で呼び出したクリーチャーcipスピードアタッカー等には無力ではあるが、こちらは後述の能力である程度自らカバー出来ている。

着目するべきは能力無視付与引き継ぎ対象に含まれることで、相手の新手がバトルゾーンの既存のクリーチャーから進化させた進化クリーチャーであれば、そちらの能力も同様に無視することができる。

そしてもう1つの能力が、相手のターン中、相手がコスト9以下のクリーチャー呪文召喚または唱えた時に、1枚ドローコスト9以下の呪文1枚をコスト踏み倒しで任意で使用できる能力
基本的にはcipの効果範囲外のクリーチャーに対処する能力であるが、相手の行動に対し即座に対応でき、最悪唱える呪文が無くとも1ドローのおかげで選択肢が増える。

「そのターン初めて」といった条件もないため、該当範囲内のクリーチャー呪文を相手が使う度にドローができ、状況に応じて呪文踏み倒しできる。
相手が行動した際に唱えたい呪文は色々あるが、例えばスパーク呪文でも踏み倒してやれば無傷で相手のターンを終了に追い込める。

非公開領域である手札からの踏み倒しであるため相手は使うカードの選択に慎重にならざるを得ず、かといって何も行動を起こせなければ、実質的に召喚呪文ロック追加ターンを獲得したに等しいアドバンテージを叩き出したことになり、相手に掛かる心理的負担が非常に大きい。相手の行動を大きく縛り、ブラフとしても高い機能を期待できる。

なおこの能力は、このクリーチャーが即座に退場させられてしまっても、その為に相手が指定コストクリーチャー呪文を使っていれば1回は誘発する。

相手にとっては早急に片付けてしまいたい厄介なクリーチャーであるが、EXライフと99999というパワーによって生半可な除去を寄せ付けず、また上述の通りドロー及び呪文コスト踏み倒しはこのクリーチャー除去されるタイミングでも誘発するため、余程のことが無い限り最低1回は発動できる。
多色クリーチャーなので、返しの除去札としてメジャーな《聖魔連結王 ドルファディロム》全体除去も通じないのも心強い。

相手にあらゆる行動の遅延を強要するため、1度出してしまえば高い確率で次のターンを稼ぐことができる。そうして返ってきたターンで着実にアドバンテージを稼いでいけば、ゲームの流れそのものをこちら側に一気に引き込むこともできるだろう。
単純に、cipで一仕事した後は相手がカード使うたびにドローできるシステムクリーチャーとして活用するのも良い。場持ちがよいため継続的なアドバンテージを稼ぎやすく、ドロー任意なのでライブラリアウトの心配もない。

弱点としては、コスト10以上のクリーチャー呪文には効果を発揮できない点が挙げられる。とは言え、それほどの重量級カードとなるとビッグマナ系のデッキでも中々見ないが。
また、コスト9以下のクリーチャーであっても、召喚ではない方法でバトルゾーンに出した場合は反応しない
次弾DMRP-19にて登場した《天聖王儀 アルカディア・グローリー》は、名目コストを重くし自己コスト軽減を行うという形でこの弱点を突いている。
また当然ではあるが、フィールドクロスギア、すでにいるGRクリーチャーオレガ・オーラを重ねる場合など、クリーチャー呪文以外のカードには反応しない。

総合すると、ゲームを一気に終わらせるタイプのフィニッシャーではないが、ゲームコントロールするという役割に秀でたクリーチャーである。
勿論、併せて用いるカードによってはこのクリーチャー自らフィニッシャーとなることも出来るだろう。

ルール

  • 振り仮名は「トゥエンティツー」なので、XX(ダブルクロス)のサポートは受けられない。

環境において

登場直後から《砕慄接続 グレイトフル・ベン》軸の【5色コントロール】で続々チャンピオンシップ4位以内入賞が報告された。効果判明当時から相性の良さについて触れられていた《ルシファー》との組み合わせは、そちらが優秀なマナ基盤になることもあって根強い。

【5色コントロール】のミラーマッチの場合、これをリソース手段にすることができるほどゲームスピードがゆっくりなのも評価の一助となっている。相手が軽いソリティアを行ってもこのカードコスト踏み倒し呪文リソース呪文を連打することで、盤面やリソースの差を付けさせないことができる。

自身と同じ弾に登場した《砕慄接続 グレイトフル・ベン》マナ召喚能力への牽制にもなる。当然場持ちの良さは同じようにマナ召喚を牽制できる《とこしえの超人》を遥かに凌ぐ。

DMRP-19《零獄接続王 ロマノグリラ0世》《禁断竜王 Vol-Val-8》といった優秀なアタックトリガーを持つクリーチャーが増加すると、評価が若干上昇。1回目のアタックトリガー使用で詰められさえしなければ返し手として十分役立つ。ただし、コマンド・ドラゴンかつcip持ちなので、《地封龍 ギャイア》《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》には無力。

そして王来MAXに入った頃に、【5色ドキンダンテ】のコンセプトとして流行を果たした。雑に《ロスト・Re:ソウル》《S・S・S》《調和と繁栄の罠》で相手を咎めるだけでも強い。1ターンを凌ぐ防御札が豊富な上に《九番目の旧王》まで採用されており、如何に【我我我ブランド】対策が厚いかが窺える。

2022年7月1日に相性の良い《獰猛なる大地》殿堂解除

2024年6月初頭、これを【青赤マジック】【黒緑アビス】対策に2枚積みした型の【白零サバキZ】が結果を出した(オリジナル、64人参加、優勝)。

【超光喜 エルボロム】の成立を機に、《ルシファー》で呼び出せる1体として使われるようになった。

その他

超獣王来列伝で予告されていたディスペクター
禁断王《伝説のドキンダXと“時を超えて降り立った奇跡”「奇跡王」の法皇 ミラダンテXIIを合成した『混成』ディスペクター

+  合成元との関係

デュエチューブで開発秘話が明かされたディスペクターの1体。まず超獣王来列伝に選ばれた《ドキンダムX》の存在があり、「直接戦った者同士[1]を合体させたら熱いかも」という発想から《ミラダンテXII》が選ばれたらしい。

背景ストーリーでの活躍

禁忌革命運命奇跡同位体へと収斂し混ぜられた存在。それこそが、禁時混成王。

モモキングとの激闘の末《聖魔連結王 ドルファディロム》が撃破された直後、石柱の姿で飛来し文明《ディスペネ・ユグラシル》へと突き刺さった。

+  石柱には時計の文字盤が刻まれており、1分ごとに針が進み、11の「世界滅亡のシナリオ」を顕現させた

11もの世界滅亡レベルの大災を起こしたが、最後の12番目の滅亡こそが真打「《ドキンダンテ》の顕現」である。
一度は駆けつけたモモキングにより針は止められるも、奇跡の力で針を強引にXIIに動かす事でこれを達成、ついにその姿を現した。

+  顕現後の具体的な活躍

アニメ・漫画での活躍

アニメ『キング!』では《聖魔連結王 ドルファディロム》と同様にジェンドルが使う新たなキングマスターカードとして登場。声優は内野孝聡氏。

+  具体的な活躍

漫画『キング』ではアニメ『キング!』と同様にジェンドルが使用。
第18話で2015年の静岡でルシファーバサラのデュエル現場に召喚されていた《ドキンダムX》と《時の革命 ミラダンテ》[2]を合成させ誕生し、続く第19話では直後にルシファーの《真・天命王 ネバーエンド》とバサラの《轟く侵略 レッドゾーン》の能力を無効化し、《アポカリプス・デイ》で自身も含めバトルゾーンのクリーチャーと共に破壊された。
また、アニメ版とは異なりジョーと戦わなかったキングマスターカードディスペクターであり、これは《零獄接続王 ロマノグリラ0世》も同様である。

関連カード

収録セット

参考


公式Q&A

  • 3つ目の能力について

Q.相手の《禁時混成王 ドキンダンテXXII》の「出た時」の能力によって、バトルゾーンにいる自分のクリーチャーの能力が無視されている状況です。この状況で、自分が新たに出したクリーチャーの能力も無視されますか?
A.いいえ、無視されません。相手の《禁時混成王 ドキンダンテXXII》の「出た時」の能力は、出た時点でバトルゾーンにいる自分のクリーチャーにのみ、影響を与えるためです。ただし、能力が無視されているクリーチャーの上に進化クリーチャーを重ねた場合、その進化クリーチャーの能力は無視されます。
また、タマシードはクリーチャーではないため、能力は無視されません。《禁時混成王 ドキンダンテXXII》が出た時点でバトルゾーンにあったタマシードの上に進化クリーチャーを重ねた場合でも、その進化クリーチャーの能力は無視されません。
引用元(2022.7.22)


[1] なお、現状明かされている背景ストーリーでは《ドキンダムX》は《ミラダンテXII》降臨前に倒されてしまったため、《ドキンダムX》と《ミラダンテXII》は直接戦っていない。ただしアニメ『VSRF』では、両者をそれぞれ使用するバサラルシファーが直接デュエルを行っている。なお、強化前の存在である《時の革命 ミラダンテ》並びに《ミラクル・ミラダンテ》は《ドキンダムX》と対峙している。最も王来篇においては同系統のクリーチャーが同一視されることはよくあることなので、これもまた「黒幕の匙加減」ということなのだろう。
この「直接戦ったもの同士」パターンの合成は後のDMRP-20で多用された。

[2] 《ミラダンテXII》ではない。
[3] 石柱上部の右側に「DOKINDANTE」左側に「KING」とあり、前足側面と後足前面に「DOKINDANTE」、《ドキンダムX》が磔られている面に上から「ADBC(右からUの字型に読むと「ABCD」となる)」、石柱の側面に大量の「KING」、背中の板には「SENAKA」、尻尾の裏側は先端から順に「ABCD」と書かれている
[4] 《ジャスティス・フォース》(P23/Y20)と《混成秘伝デュアルスタック》(P34/Y20)のイラストでそれぞれ確認できる。
[5] 3のゼニスと同一か厳密には不明。もう一度降臨した可能性もある