《ボン・キゴマイム/♪やせ(がえる) ラッキーナンバー ここにあり》

ボン・キゴマイム R 水文明 (3)
クリーチャー:マジック・マーフォーク 4000
相手のクリーチャーが出た時、そのターン、そのクリーチャーは攻撃できない。そのクリーチャーがコストを支払わずに出ていたら、カードを1枚引いてもよい。
♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり R 水文明 (2)
呪文:マジック・ソング
数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、その数字と同じコストの相手のクリーチャーは攻撃もブロックもできない。

DM23-RP1で登場したマジック・マーフォークマジック・ソング呪文ツインパクト

クリーチャー側は出たターン攻撃を禁止する速攻メタ。相手のコスト踏み倒しにも反応し、1枚ドローができる。

コスト3のシステムクリーチャーと見ると《ディオーネ》が連想されるが、効果の分類は《メヂカラ・コバルト・カイザー》の方が近い。

スピードアタッカー」しか対象にしない《ディオーネ》と比べ、進化クリーチャーマッハファイターアビスラッシュも攻撃ロックの対象にできる。
常在型能力ではなく誘発型能力であるため、このクリーチャーが除去されてもすでに付与された攻撃できない効果は失われない。常在型能力《全能ゼンノー》《レク・シディア》《流星のガイアッシュ・カイザー》にはない利点と言える。

置きドロー能力の方はおまけに近いが、速攻メタのおまけとしては十分。任意なので引かない選択肢も取れる。

  • 自分の《ボン・キゴマイム》が複数体あればその数だけドローできる。
  • 相手のターンのみという制限はないので、自分のターン中に相手のS・トリガー獣が出てきた場合にもドローできる。

呪文側は数字選択で同コストすべてにプリン効果を施す。《奇天烈 シャッフ》cipを一部抜き出したような能力

S・トリガーを持たず防御札にならないのが大変惜しい。あまり環境で使われたとは言えない《ワーニング・スパイク》《♪冬深き 隣は何も せぬ人ぞ》も同コストでS・トリガーを持っていたため、スペックだけ見ると最底辺に近い。そのため、あくまでもクリーチャー側のおまけとして見られる。

しかし、後の【青赤マジック】では《芸魔王将 カクメイジン》のシールドブレイクを通す、即ちブロックされないことがかなり重要なため、呪文側もおまけとして見るには侮れなくなっている。

他のカード・デッキとの相性

  • 【スコーラー】ではメタクリーチャーを兼ねた軽い水の呪文として採用を検討できる。
  • 同弾で登場した《SC龍飛→SC風流》と好相性。コスト2→3と綺麗に繋がり、次のターン以降に出るクリーチャーと今いるクリーチャーの両方を足止めできる。
  • 相手のデッキがクリーチャーを何度も出し入れするタイプのループデッキだった場合、コスト踏み倒しが行われる度にドローできるので、場合によっては大量の手札が手に入る。しかし、ほとんどのループデッキは即死コンボを扱っているため、増えた手札を活かせる望みは薄い。

環境において

登場したDM23-RP1期には既に【白青赤ライオネル.Star】【白青赤鬼羅.Star】【青単Drache der'Zen】【青黒緑有象夢造】【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】【青黒緑オービーメイカー】での入賞実績を作っている。まさしく色の合うデッキになら何にでも入ると言って過言ではない。スペックを酷評されていた呪文側も、【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】などの見切り発車を凌いだ後の足止め手段として役立つ。

DM23-RP1期の環境における【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】《キユリのASMラジオ》でリソース系クリーチャーやメタクリーチャーを貯めてから《CRYMAX ジャオウガ》などでワンショットするのが主流の動き。そこでこのカードのクリーチャー側がワンショット失敗時の保険として役立ち、S・トリガー獣による反撃は《Disジルコン》によるブロッカーで留める。この頃にはオールタップが然程使われないので《Disジルコン》のブロッカーが無駄になりにくい。

【絶望神サガループ】にも刺さる。無限墓地肥やしループに乗じて大量ドローができる上に、攻撃制限《超神星DOOM・ドラゲリオン》を止められる。他のコスト踏み倒しメタを一緒に立てて牽制することで《疾封怒闘 キューブリック》による除去にもある程度抵抗できる。このカード1枚によって【絶望神サガループ】の主流が《蝕王の晩餐》型に一変したといっても過言ではない。

《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》《龍風混成 ザーディクリカ》のようなリソースを稼ぎながらの除去にも強い。当然《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》のマッハファイターはそちら自身が出た時点で無効化できる上に、諸々のコスト踏み倒し呪文からの《龍風混成 ザーディクリカ》除去されても相手のコスト踏み倒しの分のドローで挽回できる。

登場から2, 3週間経過の2023/5/8〜5/14では、CSベスト4のデッキタイプ集計で【我我我ブランド】【絶望神サガループ】のワンツートップの牙城が崩れた。このカードが両方にある程度刺さると判明したことが主な要因だろう。

呪文側も青黒緑ウィニー基盤を採用したデッキ全般に刺さる。その種のデッキはウィニーのコスト帯が「2」と「3」(どちらかといえば「3」の比重がさらに高い)と偏っている。

DM23-RP3期時点では、他のカードの嵩増し要員兼フィニッシュ補助の《同期の妖精/ド浮きの動悸》を除けば、《若き大長老 アプル》《とこしえの超人》2枚とこちら4枚だけしかメタカードを採用しない攻撃型の【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】が主流。このカードはあまりに環境に劇的に刺さり、それこそフィニッシュに攻撃を必要とするデッキ全てに有効なためメタカード枠を最小化することができ、その分デッキの回転を支えるリソース系などに枠を回せるという利点がある。

ただ2024年始辺りになると、これがなくとも十分勝てる、環境トップに踊り出た【魔導具】系統に刺さらない、などの理由で【青赤マジック】においても不採用のケースが増えた。【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】に採用される《DARK MATERIAL COMPLEX》もスピードアタッカーではないのでクリーチャー側が腐る

DM23-EX3期時点では既に【アカシック3】対策となる上に足止めとして役割が被る《奇天烈 シャッフ》に立場を追われるケースも増えた【青黒COMPLEXコントロール】や【青黒緑COMPLEX】では2枚程度に抑えられるケースも目立つようになり、【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】でも《奇天烈 シャッフ》を2枚から3枚投入する代わりにこちらを2枚から3枚に減らしたというケースが激増。それでも【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】に関してはこちらを4枚積みして《奇天烈 シャッフ》の採用を見送る派閥も依然根強い。

全国大会2023』3位入賞の【青赤マジック】でも、メインの勝ち筋にあまり関係ない事から2枚採用に留められていた。

だが2024年5月下旬頃になると、クリーチャー側が【青赤マジック】ミラーマッチへの牽制になることや、呪文側が軽量級ブロッカーへの対策となることから、3枚から4枚積んだ型が既に主流化していた。

【白青赤ゴスペル】に採用される場合もある。そちらのデッキは通常5ターン以上フィニッシュに所要するため、このような足止めは非常に噛み合うが、極論《水晶の王 ゴスペル》4体だけクリーチャーを入れれば十分環境で通用するそちらのデッキに入る辺り、環境への刺さり具合やカードそのもののポテンシャルが窺い知れよう。

【青単カクラリコ】が流行すると、そちらに主要メタカードとしてまとまった数入るようにもなった。

また、【白青天門】が流行すると呪文側がミラーマッチ対策になるとして4枚積みの形で投入されるケースも稀に見られるようになった。もっともミラーマッチの【白青天門】自体このカードの肝心要であるクリーチャー側の刺さりが悪いため、純粋なスペック重視というより単色マナの調整と《理想と平和の決断》での手札補充範囲に入ることを重視したものである。

DM24-EX1発売を機に【白黒赤ファイアー・バード】オリジナル環境を支配すると途端にこのカードの採用率が低下。そちらのデッキに入る《アリスの突撃インタビュー》破壊してからリアニメイトを行う方式で、このクリーチャーによるロックを突破できるためである。

DM24-EX2期には【青黒COMPLEXコントロール】の入賞レシピでも2枚から3枚に抑えた型が主流で、『DMGP2024-2nd』Day2のオリジナル部門4位入賞構築も3枚に削った型であった。

その他

  • クリーチャー側の名前の由来は「キゴ」は「季語」のことで「マイム」はイラストからして「パントマイム」のことだろうか。「ボン」の部分に関しては諸説あるが、音楽関係に由来を求めると「ボン・ジョヴィ」が思いつく。

サイクル

DM23-RP1レアツインパクトサイクル

関連カード

収録セット

参考


公式Q&A

  • クリーチャー側の能力について

Q.自分は「スピードアタッカー」を持つ《熱血龍 バトクロス・ハンマー》を出し、その「出た時」の能力で相手の《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》とバトルして破壊しました。
《ボン・キゴマイム》がバトルゾーンにいなくなったので、《熱血龍 バトクロス・ハンマー》は攻撃できるようになりますか?
A.いいえ、その場合でもこのターン出した《熱血龍 バトクロス・ハンマー》は攻撃できません。
《ボン・キゴマイム》の「相手のクリーチャーが出た時」の能力は、相手のクリーチャーが出た時にトリガーします。《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》がバトルゾーンを離れたとしてもその能力は解決されるので、《熱血龍 バトクロス・ハンマー》はそのターン中攻撃できないままです。
引用元(2023.4.21)

Q.自分のタマシード/クリーチャーである《邪龍 ジャブラッド》がコストを支払わずにバトルゾーンに出た時、相手の《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》の「相手のクリーチャーが出た時」の能力はトリガーしますか?
A.状況によってトリガーするかどうかが変わります。
その《邪龍 ジャブラッド》が出た時点で自分の闇のクリーチャーまたは闇のタマシードが4つ以上ある場合、クリーチャーが出たことになるので、「相手のクリーチャーが出た時」の能力がトリガーします。闇のクリーチャーまたは闇のタマシードが3つ以下しかない場合、《邪龍 ジャブラッド》が出てもタマシードが出たことにしかならないので、能力はトリガーしません。
引用元(2023.4.21)

Q.自分の《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》がバトルゾーンにいる状況です。
相手のターン中、相手は《ヘブンズ・ゲート》を唱えて、手札から《闘門の精霊ウェルキウス》《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》を出し、まず《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》の「出た時」の能力で、カード名として《ボン・キゴマイム》を選びました。
自分の《ボン・キゴマイム》の能力は無視されますが、その「相手のクリーチャーが出た時」の能力で、自分は何枚カードを引けますか?
A.2枚カードを引けます。
《闘門の精霊ウェルキウス》《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》が出た時点で《ボン・キゴマイム》の能力が2回トリガーしています。
その後、相手のターン中なので相手の《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》の能力が先に解決されますが、それによって《ボン・キゴマイム》の能力が無視されたとしても、すでにトリガーしている能力は無視されませんので、2枚カードを引けます。

なお、相手の《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》の能力が解決された後で、相手の《闘門の精霊ウェルキウス》の「出た時」の能力によって3体目のクリーチャーが出た場合、その時点で《ボン・キゴマイム》の能力が無視されているため、3枚目のカードは引けません。
引用元(2024.3.13)

Q.自分の《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》がバトルゾーンにいる状況です。
相手は《ヘブンズ・ゲート》を唱えて、手札から《闘門の精霊ウェルキウス》を出し、その「出た時」の能力で《∞龍 ゲンムエンペラー》を出しました。
自分の《ボン・キゴマイム》の能力は無視されますが、その「相手のクリーチャーが出た時」の能力で、自分は何枚カードを引けますか?
A.1枚だけカードを引けます。
《∞龍 ゲンムエンペラー》が出た時点で、《∞龍 ゲンムエンペラー》の常在型能力により《ボン・キゴマイム》の能力が無視されます。そのため、《∞龍 ゲンムエンペラー》が出たことによっては能力がトリガーしません。
ただし、すでにトリガーしている能力は無視されないため、《闘門の精霊ウェルキウス》の分の1枚カードを引けます。
引用元(2024.3.13)

Q.相手の《神判のカルマ コットン/ジャッジ・水晶チャージャー》がバトルゾーンにいる状況です。
自分の火のコマンドであるクリーチャーが相手を攻撃する時、自分は《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》を「侵略」で上に重ねました。
攻撃の終わりに《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》をアンタップして破壊しましたが、進化元だったクリーチャーは攻撃できますか?
類似例:《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》《未来王龍 モモキングJO》の「攻撃する時」の能力
A.いいえ、進化元だったクリーチャーは攻撃できません。
《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》が出た時に、《神判のカルマ コットン》の能力がトリガーし、《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》はこのターン攻撃できなくなっています。再構築によってバトルゾーンに残った進化元のクリーチャーも攻撃できない効果を引き継ぐため、攻撃できません。

+  総合ルール 801.4c

引用元(2024.3.13)