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悪魔龍 ダークマスターズ VR 闇文明 (7) |
クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン 7000 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、相手の手札を見て3枚まで選び、捨てさせる。 |
DMR-17で登場したデーモン・コマンド・ドラゴン。
大型ハンデスとしては、クリーチャーかつピーピングハンデスという点でこれまでの大型ハンデスとは一線を画している。相手の手札を見て3枚まで選んで捨てさせるため、戦略の中心となるカードを確実に墓地に落とすことが可能。
3枚まで選べるため相手の手札を全て叩き落とせることも多く、このクリーチャーを出すだけで、その後の戦況が決定づけられることも多い。
一概に比較はできないが、《解体人形ジェニー》や《パクリオ》のマナコストと比べると破格のスペックである。
クリーチャーであるというのは大きなメリットであり、ハンデスした後もW・ブレイカーでシールドのブレイクに貢献できる。
コスト踏み倒しもしやすく《ナウ・オア・ネバー》で出し入れすれば5マナでcipだけ使用できる。
また、サポートの多いデーモン・コマンド・ドラゴンであり、《死神獣ヤミノストライク》、《聖黒獣アシュライガー》等を用いて早期に登場させやすい点も強力である。特に、《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》との組み合わせはかの《ソウル・アドバンテージ》を彷彿とさせる。ただし《ニコル・ボーラス》で十分な場面も多く、色の違いやピーピングでの差別化が必要。特に《時の秘術師 ミラクルスター》が流行っている場合はこちらを優先したい場面は多かろう。
当然闇のコマンドなので《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》の封印外し、《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》でのコスト軽減にも対応する。《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》、《鬼寄せの術》を組み合わせれば3ターン目に着地する。
これまでの大型ハンデスは《ロスト・ソウル》や《ガンヴィート・ブラスター》と比較されることが多かったが、それらと十分に張りあうだけのカードパワーを持ち、特に種族が重要視されると優先的に使われる。
【連デモ】や【Z-ファイル】のような種族デッキはもちろん、闇入りのコントロールならば広く採用が検討できる優秀なカードである。
革命ファイナル環境終盤に《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》が登場してからは評価が向上。
【ドルマゲドンX】を握っていると、このクリーチャーを出す頃には《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》の最後の封印を外して禁断爆発させることがざらである。ハンデスのついでに除外同然の全体除去と除去耐性付きの3打点を飛ばせるとあれば相手はたまったものではない。
双極篇環境終期に確立した【黒緑ドルマゲドン】ではこのカードの早出しがメインの動きのひとつとなる。
超天篇環境では闇を入れた【チェンジザドンジャングル】(いわゆる【黒チェンジザ】)や【黒緑ドンジャングル】でも使われるようになった。パワー7000なので勿論《ドンジャングルS7》でも踏み倒せるのである。
DMBD-09・DMBD-10期に【青黒緑デッドダムド】が成立。そちらが大流行するに伴い【黒緑ドルマゲドン】は環境で見かけなくなり、このカードも主流ハンデスの座を《復讐 ブラックサイコ》や《ロスト・ソウル》に奪われた。【青黒緑デッドダムド】自体それほどマナが伸びず、寧ろ《SSS級天災 デッドダムド》をマナから侵略させることでマナが削れるため、このカードのような重量級ハンデスとは相性が悪いと見られていた。ところがDMRP-11期になると《ロスト・ソウル》と異なり《超奇天烈 ギャブル》に逆利用されないという点に注目され、《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》が入らないにもかかわらず【青黒緑デッドダムド】にポツポツと採用されるようになった。
ところがDMRP-12にてライバルとなる《凶鬼01号 ドケイダイモス/アレックス・ギアーズ》が登場。ハンデスの質は落ちるものの、防御札やマナ基盤、墓地からでも召喚可能等、汎用性が高い。【黒緑ドルマゲドン】といった闇・自然入りのデッキでは今後、役割を争う事は避けられないだろう。一方、同弾で《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》が登場しており、《メンデルスゾーン》から繋げば3ターン目にこのカードのcipを放てるようになった。このようにドラゴンシナジーを活かせるデッキでは7コストというコストも寧ろ軽く感じられるようになった。
王来篇環境に入ると、アドバンスでは《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》軸の【5色グレンモルト】で出番を貰うようになった。2021年のゴールデンウィーク直前になると、オリジナルに【5色ザーディクリカ】が激増したため、《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》を採用しない型にもかかわらずミラーマッチでの妨害札として需要が増した。【5色コントロール】系統が相手の場合、このカードの7コストというコストは十分軽い部類で、《ナウ・オア・ネバー》で踏み倒せるコストであることも採用理由となっている。S・トリガーとして捲れた《ナウ・オア・ネバー》で出すと、相手が手札に抱えた《龍装者 バルチュリス》や《蒼き守護神 ドギラゴン閃》を出す前に叩き落とせるため、【赤青ドギラゴン閃】に刺さる。ただ、《ナウ・オア・ネバー》と《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》の両方を不採用とした型の場合、ハンデス札としてより軽い《絶望と反魂と滅殺の決断》で済ませる場合も多い。
ただ、DMRP-19期になって【5色ディスペクター】が強化を受け、それ以外の型の【5色コントロール】でもササゲールギミックを重視するようになると、オリジナルではディスペクターではないという理由から若干採用率を下げた。主流のコスト踏み倒し手段が《ナウ・オア・ネバー》から《ドラゴンズ・サイン》、《ヘブンズ・ゲート》に移ったのも大きい。
DMBD-21発売後に【ドルマゲドンX】がトップメタとなると、《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》と《鬼寄せの術》の組み合わせで最速3ターン目に召喚できるこのカードは同デッキの上振れ札として再び存在感を示すようになった。【5色コントロール】系統やドラゴン基盤系統の場合、初手で手札補充を伴わない2コストから3コストのマナブーストを行った場合は先攻で手札が3枚のはずなので、これでも十分実質的なオールハンデスとして機能する。要するに、まとまった数を回収できる手札補充を行う前に全部叩き落としてしまうという訳である。
【青黒闇王ゼーロ】系統や【青黒DOOM・ドラゲリオン】のような、墓地肥やしを伴う手札交換ウィニーやムゲンクライム、その他自己リアニメイトクリーチャーなどで固めた青黒基盤が環境に蔓延すると、アドバンスでは《時空の禁断 レッドゾーンX》との相性やコストなどが考慮されつつ、まとまった量をハンデスする手段はこの程度で十分という事で、並み居る大規模ハンデス持ちを押しのけてこちらが採用される場合がある。
しばらく「折角《ナウ・オア・ネバー》との2枚要求でこれを出し入れしても、《龍風混成 ザーディクリカ》が着地しなければ結局こちらのリソースも確保できない」という理由で【5色ザーディクリカ】では《ロスト・Re:ソウル》に立場を譲っていたが、《ブレイン・スラッシュ》でのリアニメイト戦術が流行するにつれてリアニメイトに引っ掛かるこちらが優先されるようになった。2023年のゴールデンウィーク明けの初週末辺りからまた需要が戻った。《ロスト・Re:ソウル》と異なり【5色ザーディクリカ】対策となる《貝獣 パウアー》のマッドネスを避けることができるのが大きい。その後、2023年8月11日殿堂レギュレーション改訂辺りになるとすっかり【5色ザーディクリカ】でも流行が過ぎた。
【青黒緑DOOM・ドラゲリオン】に地道なマナブーストからの素出しも考慮される形で《超神星DOOM・ドラゲリオン》での呼び出し先に利用される場合がある。
【青黒緑マルル】が環境に進出すると、そちらにおけるフィニッシャーとして稀に採用されるが、ハンデス重視なら《ロスト・Re:ソウル》、打点重視なら《CRYMAX ジャオウガ》でいいという何とも半端な立ち位置にあるため採用率は低い。クリーチャーである事を活かして《逆転の剣スカイソード》等で踏み倒せる場合に考慮される程度。
悪魔龍 ダークマスターズ VR 闇文明 (7) |
クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン 7000 |
W・ブレイカー |
バトルゾーンに出た時、相手の手札を、コストの大きい順、または小さい順に3枚捨てさせる。(同じコストのカードが複数あるなら、その中からランダムに選ぶ) |
DMPP-26で実装。
cipが3回分の《解体人形ジェニー》式ハンデスに変更された。
《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》のシナジーから【モルトNEXT】に入ることがあったが、《超戦龍覇 モルトNEXT》の2種のマナ武装の濁りであった。次弾のDMPX-01で《ニコル・ボーラス》が登場すると、火カード/火ドラゴンとしてチャージにも役立ち《ジャックポット》前提ならコスト8も問題にならないため、ほとんどのケースでそちらと全入れ替えとなっている。