【連デモ】
「連続してデーモン・コマンドを召喚するデッキ」の略。
核となる《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》の能力は相手クリーチャーの破壊をトリガーに手札補充またはデーモン・コマンドのコスト踏み倒しをすることが出来る。そのデーモン・コマンドも除去能力を持つ者が多いため、上手く回ると次々と相手のクリーチャーを破壊しつつ大量のデーモン・コマンドを展開できる。
盤面の奪い返し性能が高く、場合によってはちょっとしたウィニーの除去を起点に勝負が決まるほどのアドバンテージ差が生み出される可能性がある。
除去能力をもつデーモン・コマンドを多く入れられることからクリーチャーコントロール及びグッドスタッフのような構築となるが、フィールドアドバンテージ差を稼ぐのと打点形成が得意なデッキであるため、ビートダウン色が強く的確な詰めの判断が求められる。
死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル SR 闇文明 (7) |
クリーチャー:デーモン・コマンド 6000 |
相手のクリーチャーが破壊されたとき、自分の山札をシャッフルしたあと、上から1枚目を表向きにする。そのカードが進化ではないデーモン・コマンドであれば、バトルゾーンに出す。それ以外の場合、自分の手札に加える。 |
W・ブレイカー |
【連ドラ】を彷彿とさせる名前をしているが、デッキの過半数をドラゴンで固める必要があるそちらとは異なり、こちらはそこまで大量のデーモン・コマンドを入れる必要はなく、デッキの1/3程度でも問題ない。
【連ドラ】はドラゴンの物量で圧殺するビートダウンであるのに対して、【連デモ】は除去デーモン・コマンドで盤面差を付けていくクリーチャーコントロールであるため、無理にコスト踏み倒しを狙わなくとも、十分なフィールドアドバンテージと打点があれば勝ちに行くことが出来るからである。それよりも、《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》まで耐えるための防御力や、柔軟な勝ち筋が求められる。
同時に、《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》は破壊をトリガーとする関係相手を選ぶため、そこに勝ち筋絞るのは得策でないといえる。また、《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》から1回《魔刻の斬将オルゼキア》を引くだけでも十分なフィールドアドバンテージが稼げるため、あまり連鎖を狙ってもオーバーキルになりやすい。
まずは《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》やその他デーモン・コマンドまでつなぐ、良質なマナブーストやハンデスや除去から厳選していきたい。
《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》は黒緑デッキのドローソースとして見ることも出来るため、【連デモ】はカウンター性能と爆発力を備えたグッドスタッフデッキとして考えてもいいだろう。
カラーは必須である闇に加え、多くはマナブーストのために自然が投入される。
闇単色で組む場合、よりコントロールに寄せた構築になり、《死神人形ベルベル》での《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》のコスト踏み倒しが視野に入る。
《悪魔聖霊バルホルス》や《悪魔聖霊アウゼス》を始めとした多色デーモン・コマンドや、エピソード2で登場した光単色のデーモン・コマンド群、デーモン・コマンドのコストを軽減する《聖黒獣アシュライガー》の存在から、光が投入される場合もある。
《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》と最低限の除去能力持ちデーモン・コマンドさえ入れれば成立するので、そこに繋ぐまでのカードの選択も含めてスロットが多く、柔軟な構築が出来るデッキである。
《悪魔神ドルバロム》を入れてレイトゲームに強くしたり、超次元を投入して【黒緑超次元】風にしても強力である。
主要カード
候補デーモン・コマンド
候補クリーチャー
候補呪文・ツインパクト
その他
超次元関連
マナブーストとハンデスで7マナまでつなぎ、《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》を始めとしたデーモン・コマンドを出していくのが基本的な動きとなる。
やることは単純だが、《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》の能力には即効性がないため、何も考えずに出しても返しに除去を貰うだけである。また、ブロッカーがシノビ程度しか入れられないデッキでありながらも7マナ域まではなんとか持ちこたえなければならない。
あくまでクリーチャーコントロールらしく、相手の動きを見越して動くことが大事である。
《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》の能力起動はそれなりに難易度は高いものの、ワンチャンスによる爆発力やそのプレッシャーが大きいため、《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》の能力を即時起動出来る機会を作りだしたり、相手が《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》を除去出来ないジリ貧に陥れることが出来れば理想的である。
対ビートダウンの場合、クリーチャーを展開して殴ってくるため、《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》の能力が起動しやすく働きやすい。反面で黒緑は防御手段に乏しいため、それで《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》まで耐えるには、しっかりとした構築でカバーしていく必要がある。
ごり押ししてくる相手には、《超次元フェアリー・ホール》から《巨人の覚醒者セツダン》を出して殴り返しを立てつつ《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》に繋ぐと良いだろう。嫌でも攻撃しなければならない《超電磁コスモ・セブ Λ》などにはとても効果的である。
【速攻】などの除去手段が乏しい相手には、《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》を立てることさえできればワンチャンスを拾える可能性がある。
対コントロールの場合、マナブーストや除去札が腐りがちの上、無策ではまず《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》は生き残れない。こういったときにハンデスや超次元などの別の攻め筋、《悪魔神ドルバロム》などの別の勝ち筋があると心強い。
【連デモ】の特徴として、最速で《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》に繋ぐためにマナブーストが過剰に投入されることが多く、いつの間にか10マナ以上に伸びていることも珍しくない。《悪魔神ドルバロム》や《知識の破壊者デストルツィオーネ》などのファッティの素だしや、《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》と同時に除去を手打ちすることも十分視野に入ってくる。《超次元フェアリー・ホール》と《超次元バイス・ホール》を同一ターンに唱えて、キルヤヌスで《巨人の覚醒者セツダン》をスピードアタッカーさせるという【黒緑超次元】では出来ない力技も可能である。
マナブーストや《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》による山札の減りの速さが顕著に出る相手でもあるため、消耗戦になる前に仕留めきる算段を付けたいところ。
登場当初よりもデーモン・コマンドのカードプールも豊富になっており、ここで記述したこと以外にも様々なアプローチが考えられる。
各自対戦を重ね、好みにカスタマイズしていくといいだろう。
参考