【悠久弾幕】
《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》の山札回復能力を利用し、《偶発と弾幕の要塞》の効果でバトルゾーンを制圧する【除去コントロール】気味のコンボデッキ。《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》の登場から徐々に台頭し始めたデッキタイプである。登場時期とデッキの性質から、ゼニスデッキに組み込まれることが多い。
マナブーストや必須カードの都合上、青赤緑で構成され、防御性を重視する場合は、更に光が加えられる。
重量級クリーチャーに繋げる必要性、及び《偶発と弾幕の要塞》による除去をできるだけ早く開始する必要性から、マナブーストは必須。
また、一度ハマれば強力ではあるものの、呪文主体で、かつ低パワークリーチャー(つまり低コストクリーチャーやcipクリーチャーのほとんど)を不採用にせざるを得ない。このため、序盤に《剛厳の使徒シュライバー》や《タイム3 シド》などの呪文メタを仕掛けられると厳しいものがある。
偶発と弾幕の要塞 R 水/火文明 (5) |
呪文 |
自分の山札の上から、クリーチャーが出るまでカードを表向きにする。そのクリーチャーよりパワーの小さいクリーチャーをすべて破壊する。表向きにしたカードをすべて自分の墓地に置く。 |
従来、5マナで撃て、かつよく使われる全体火力と言えば《ミリオン・スピア》の4000ぐらいなものであり、これを撃ち続けたところでバトルゾーンを制圧できるわけではなかった。
また、こちらも山札操作という手段はあるものの、その能力の不確定さ、また「同弾収録」「同じ水/火多色呪文」「より低いレアリティ」である《炎槍と水剣の裁》の強力さゆえに、発売当初はハズレアとして扱われることが多かった。
その後の活躍も、主に【フェルナンドVII世】などの呪文の墓地肥やしとしての利用がほとんどであり、除去呪文としての使われ方がメタゲームに食い込むことはなかった。
しかし、《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》の登場により、状況が一変する。
悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス P 火/自然文明 (8) |
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン 8000 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのクリーチャーを持ち主のマナゾーンに置く。 |
このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれる時、かわりにこのクリーチャーと自分の墓地を山札に加えてシャッフルする。 |
これにより、表向きにした山札がすべて墓地に置かれるという《偶発と弾幕の要塞》のデメリットが大幅に解消され、高パワーのクリーチャーを少数積む構成にしても、ライブラリアウトによる自滅をほぼ回避できるようになったためである。
おまけに、《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》自身が8000とそこそこのパワーを有し、仮に《偶発と弾幕の要塞》の効果で墓地に置かれる場合、
- 《偶発と弾幕の要塞》を唱える。
- クリーチャー・カードがめくれるまで山札が表向きにされる。
- 《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》が表向きにされ、バトルゾーンのパワー8000未満のクリーチャーは自分も含めてすべて破壊される。
- 《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》の置換効果により、墓地にある全てのカードが山札に戻る。その他表向きにされた非クリーチャー・カードが同時に墓地に置かれる。
- 《偶発と弾幕の要塞》の解決が完了し、墓地に置かれる。
という手順を踏むため、8000未満の全体火力を放った上でバトルゾーンにいた自分の優秀なcipクリーチャーを山札に戻せるという動きが可能。《偶発と弾幕の要塞》を何度も唱えたり、手札から《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》をディスカードすることで、山札を介したループがほぼ確定する。
主要カード
候補カード
呪文の候補
非クリーチャーの候補
クリーチャーの候補
理想的な動かし方
2ターン目にマナブーストを行い、3ターン目に《ドンドン吸い込むナウ》などで《偶発と弾幕の要塞》を持って来れれば理想的。5マナ以上になったら積極的に唱えて、バトルゾーンを空にし続けたい。
相手が体制を立て直している間に、こちらはブーストやドロー、ランデスを続け、《「祝」の頂 ウェディング》などのフィニッシャーでケリをつける。《サイバー・N・ワールド》で増えた相手の手札を《「祝」の頂 ウェディング》でシールドゾーンに埋めると無駄が少ない。
長所
短所
その他
参考