【ビッグマナ】デュエマにおいてマナはコストとして重要な役割を持っており、大きなマナからはより強力な動きが可能となる。 「ターボ」と「ビッグマナ」の関係性ビッグマナの同項目を参照のこと。 【ビッグマナ】の変遷覚醒編より以前〜エピソード1前期「【ターボ】」と呼ばれていた時期。 エピソード1期後期【ビッグマナ】と呼べるデッキの原型はエピソード1で活躍した【Nエクス】である。当初はビートダウンとして組まれていたが、《ボルバルザーク・エクス》の能力の性質上、マナゾーンのカードの枚数が多いほどアドバンテージを得られることから、大量にマナブーストを行う型が成立した。 研究が進むにつれ《セブンス・タワー》でマナブーストしてから《蛇手の親分ゴエモンキー!》の能力で大量にマナゾーンから展開する「サルNエクス」が成立。【エンペラー・キリコ】や【紅蓮ゾルゲ】の後を継いでエピソード1環境からエピソード2初期までメタゲーム上で暴れた。 有力なフィニッシャーである《永遠のリュウセイ・カイザー》や、マナ回収とシールド追加で序盤の守りを担う《超次元ホワイトグリーン・ホール》と《勝利のプリンプリン》はこの時期に登場した。 この辺りからエピソード2初期にかけて『ターボ』という名称から『ビッグマナ』へ名称が移り変わっていった。 エピソード2期エピソード2に入ると《「智」の頂 レディオ・ローゼス》や《「祝」の頂 ウェディング》などの強力なゼニスが登場。それらをフィニッシャーにした【ターボゼニス】が出現。 この時期は《勝利宣言 鬼丸「覇」》や《偽りの王 ヴィルヘルム》などの10マナ前後の強力なファッティが多数登場し、グッドスタッフや【ミラクルとミステリーの扉】の強さを急激に押し上げることとなった。 この時期に登場したフィニッシャーには呪文を封じる《偽りの王 ナンバーナイン》、cipで確定除去とランデスを放つ《偽りの王 ヴィルヘルム》など。ゼニスではドラゴンとコマンドを封殺する《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》や、【カイザー「刃鬼」】の中核である《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》などを獲得した。 また、ガチンコ・ジャッジで何度でも使用できる《ガチンコ・ルーレット》が登場したのもこの時期。ビッグマナや【ミラクルとミステリーの扉】の屋台骨を支える強力なマナブーストの手段として広く使われた。 晩期には《セブンス・タワー》と《ミラクルとミステリーの扉》は殿堂入りした。 エピソード3期墓地肥やしと相性がいいアウトレイジに主力が移ったことで、メタゲームの中心は【墓地ソース】や【獰猛ブラスター】となる。 新たな選択肢としては《フェアリー・シャワー》を獲得。手札とマナブーストを同時にこなせる柔軟性から必須カードとして扱われる。また、DMD-13では《無敵剣 カツキングMAX》が登場した。 また、ビッグマナのメタカードとなる《未知なる弾丸 リュウセイ》が登場。マナゾーンを枚数を縛る能力を持つことから対策を迫られるようになった。 晩期には《ガチンコ・ルーレット》が殿堂入り。これによって新たなマナブーストの手段を模索することなった。 ドラゴン・サーガ期cipで呪文を墓地から唱える《龍素記号Sr スペルサイクリカ》が登場。これを搭載したビッグマナも現れた。 革命編期侵略の登場によって準備ができる前に殴り切られるなど苦境に立たされる。《調和と繁栄の罠》を《龍素記号Sr スペルサイクリカ》で使い回すなど、露骨に【速攻】メタを張ることで対処するケースも見られるようになり、それだけ侵略を重く見る動きがあった。 革命ファイナル期《百族の長 プチョヘンザ》や《時の秘術師 ミラクルスター》などパワーカードに恵まれ、1番手とまでは行かないまでも復権。特に前者は【レッドゾーン】を完封することができるカードパワーを持っている。終期には《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》を獲得し、フィニッシュ性能が増した。 新章デュエル・マスターズ期「デュエル・マスターズグランプリ- 4th」では入賞デッキ中の使用率4位と、殿堂レギュレーション改訂の影響はあろうが、前シリーズのカードプール拡充のおかげかデッキとしてのシェアを高めた。 双極篇期双極篇ではマナブースト、マナ回収を中心にかなり強化を受けたが、同じく強化を受けたビートダウン・速攻に圧倒され環境上位には進出できずにいる。 超天篇期シリーズ前半では【5色蒼龍】が環境入りして一時的に復権したが、環境後半にミッツァイル・マスターズが到来したことにより再び失墜した。逆にビッグマナにまで《BAKUOOON・ミッツァイル》が取り入れられることもあった。 十王篇期DMRP-13にて、序盤でも終盤でも腐りにくい《ウマキン☆プロジェクト》や《【神回】バズレンダでマナが大変なことに?!【驚愕】》、新たなフィニッシャーとなる《大樹王 ギガンディダノス》などを獲得するが、緊急事態宣言によって大会を行うことができなかった。その後のDMBD-13で《超次元リュウセイ・ホール》や《姫様宣言プリンプリン》などを獲得するも、同時発売のDMBD-14によって成立した【連ドラグナー】が環境で暴れまわったため、結果を残すことが難しかった。その後、12/18の殿堂レギュレーション改定の影響で環境から理不尽な速度のビートデッキが減り、また、【カリヤドネループ】などのループデッキが消滅したことで【5色蒼龍】【青黒緑シャコガイル】などが活躍した。「デドダム獅子王基盤」という言葉が生まれたのもこの頃である。2021年1月にはじまったオリジナル環境でも結果を残した。十王篇の終わり頃には【オカルトアンダケイン】を意識して《リツイーギョ #桜 #満開》や《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》などのメタクリーチャーを積んだ【5色グレンモルト】がアドバンス環境で多く見られた。 王来篇期DMRP-17で《とこしえの超人》や大量の3色レインボーが登場。この頃の【5色グレンモルト】は、多色を多く積むためデッキビルディングが難しい《獅子王の遺跡》より、色確保を3色カードに任せて《フェアリー・ミラクル》と《天災 デドダム》でマナブーストする型が主流。《龍風混成 ザーディクリカ》を多く積むため《ナウ・オア・ネバー》や《襲来、鬼札王国!》、《ドラゴンズ・サイン》などクリーチャー踏み倒し呪文が沢山入っている。 DMRP-18で登場した《砕慄接続 グレイトフル・ベン》はcipで墓地のカードをすべてマナゾーンに置き、1ターンに1度マナ召喚できるようにするというビッグマナの申し子ともいうべき性能を誇る。ディスタスのササゲールによって素早く召喚することもでき【4色ロマノグリラ天門】や【5色ディスペクター】などが組まれるようになった。 DMEX-17では《流星のガイアッシュ・カイザー》が登場し10コスト以上のファッティの運用が格段に容易くなった。【カイザー「刃鬼」】などが強化されたほか、【ガイアッシュ覇道】や【青黒緑ジ・ウォッチ】などのデッキを生み出した。 DMRP-20では《Volzeos-Balamord》およびそれを構成するキング・セルが登場。《天災 デドダム》から《獅子王の遺跡》に繋ぐいわゆる「デドダム獅子王基盤」が格段に利用しやすくなり、それを利用した【5色ディスペクター】が組まれることもあった。 王来MAX期このシリーズでは【JO退化】、【我我我ブランド】、【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】といった【速攻】が環境に進出し、それらを受けられるデッキとしての個性が強まった。 【5色ガイアハザード退化】のような早期にコンボを始動するデッキにして実態としてはビッグマナと呼べる特殊なデッキも生まれた。 ゴッド・オブ・アビス期前2シリーズほど【ビッグマナ】の多い環境ではなくなった。 【絶望神サガループ】が登場するとそちらが環境を支配したが、【ビッグマナ】側は墓地利用メタや大量展開メタなどのメタカードを駆使してある程度環境に残った。 アビス・レボリューション期このシリーズでは一時期【メクレイド刃鬼】が流行していた。後は【獰猛キーナリー】などの重めの青黒緑基盤デッキが【ビッグマナ】に近いゲーム運びをしていたぐらいで、全体的に過剰なマナブーストを行うデッキが少なくなった。 王道篇期シリーズ開始からビッグマナの立ち位置が悪い状況が続いたが、【青黒緑マルル】がトップメタの一角に立ち、幾分か【ビッグマナ】が救済された。 参考 |