【バキュームロック】味方クリーチャーをバウンスできる能力を利用し、《封魔アドラク》を使いまわして相手プレイヤーのドローを封殺する。 コンボが決まると相手のドローを事実上完封するため、一度決まるとロックから抜け出すことができないという性質を持つ。
古くは《エウロピカ》や《エクストリーム・クロウラー》で《コーライル》を使い回す形で類似のファンデッキが存在していたが、《バキューム・クロウラー》が登場したことで大きく強化されたこともあり【バキュームロック】の名で呼ばれる。かなり古いデッキではあるが、ドローを完封するという中々見られない性質に根強いファンがおり、少しずつではあるが相性の良いカードも追加されている。 《バキューム・クロウラー》はターンのはじめに自分のクリーチャーを強制でバウンスし、その後任意でカードを1枚引ける能力を持つ。 フィールドアドバンテージを失うのはデメリットだが、発想を変えると「自分のクリーチャーのcipを使いまわせる」ということであり、使い方次第では上手にアドバンテージを稼ぐことができる。 互いのマナゾーンからカードを選んで山札の上に置ける《封魔アドラク》とは相性がよく、相手のドローを妨害することができる。これを利用して相手のドローを事実上封殺し、ロック状態に持ち込むのがコンセプトである。 キーカードである《バキューム・クロウラー》と《封魔アドラク》の水以外は自由なので、使い回したいcipクリーチャーで文明を選ぶと良い。相手の手札や盤面が充実しているとロックの意味が無い為、除去とハンデスの闇は大抵採用される。(《パクリオ》等で代用も可能) サイドカラーとして光ならば呪文のサルベージ、自然ならばマナブーストが便利。火ならば《爆走戦鬼レッド・ライダーズ》が強力。(→【イルカロック】) 後に《バキューム・クロウラー》と類似する効果を持つ《愛されし者 イルカイル》が登場。比較すると
それぞれ一長一短なので自分のデッキに合った物を選ぼう。併用することも可能。 主要カード
水の候補
闇の候補光の候補
自然の候補
多色・無色の候補
超次元の候補
このデッキの動かし方徹底的なハンデスと除去で相手の場を荒らしたのち、《バキューム・クロウラー》を召喚。cipクリーチャーをバウンスしつつ手札補充を行う。《解体人形ジェニー》や《パクリオ》はピーピングハンデスによって確実に除去カードを狙えるのでよく利用される。 相手がジリ貧に陥ったら《封魔アドラク》を召喚。cipで相手のマナゾーンからその状況で役に立たないカードを山札の上に置かせる。これを毎ターン行うことで、相手は事実上ターンのはじめのドローを封じられた状態となる。 一度ロックの体勢に入ると相手は不要なカードしか引けなくなるので、新たなドローは期待出来ない。そのため手札から対処するしかないが、もし手札に対処手段が無い場合は抜け出す事は不可能である。 自分もマナが伸ばせない状況になるが、《バキューム・クロウラー》の追加ドローで一方的にアドバンテージを得ることが可能。マナブーストを使って手札アドをマナに変換してフィニッシュに繋げる。 《愛されし者 イルカイル》の場合は自分のドローまで止まってしまうが、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》などの手札補充を使ったり、2体目の《愛されし者 イルカイル》で《桜風妖精ステップル》を使い回すなどすればロックを抜け出せる。《ブレイン・チャージャー》のようなチャージャー呪文ならば1枚用意するだけでロックを抜け出しながらマナを伸ばすことが出来る。 この状態になればゲームに勝ったも同然。延々と一方的にマナを伸ばして《封魔アドラク》を1ターンに2回出せる体制を作れば相手のマナを0に、こちらの盤面は万全に出来る。自分のシールドが無い状態で《閃光の守護者ホーリー》を踏んでしまった……というような極端な例以外ではまず間違いなく勝てるだろう。 より安全に勝ちたいなら《腐敗麗姫ベラ》などでライブラリアウトを狙うのも手。 光を入れる場合《黙示護聖ファル・ピエロ》や《魔光王機デ・バウラ伯》など、呪文のサルベージによって《英知と追撃の宝剣》や《ガンヴィート・ブラスター》のような強力な呪文を使いまわすことが可能。 《無敵城 シルヴァー・グローリー》を入れれば小型ブロッカーでも相手のフィニッシャーに対処できるようになる。 自然を入れる場合高速でマナブーストを行い、ロックの下準備として《ロスト・ソウル》を撃つ。《マナ・クライシス》でランデスしたり、《次元流の豪力》から《勝利のリュウセイ・カイザー》を出すなど、ランデスを自然に組み込むことが可能。 《バキューム》で《緑神龍ザールベルグ》か《シェル・フォートレス》を使いまわすことで毎ターン2枚のランデスが可能。状況によってはそのまま相手のマナゾーンを空にすることもできるだろう。 《龍覇 イメン=ブーゴ》+《邪帝斧 ボアロアックス》で《バキューム》及び《アドラク》をマナゾーンからも呼び出せる。《邪帝遺跡 ボアロパゴス》に龍解していれば、いずれか片方を召喚することでもう一方も呼び出せる。また、《我臥牙 ヴェロキボアロス》に龍解してしまえばコストに関係なくクリーチャーを踏み倒せるため、《「祝」の頂 ウェディング》との相性もいい。 構築は縛られるが《野生設計図》や《偽りの名 13/種族選別》、《剛撃古龍テラネスク》といった水文明に勝るとも劣らない手札補充を採用できるのも特長。 弱点コンボの始動が遅いため、【速攻】をはじめとしたビートダウンには弱い。徹底的な除去で対抗するか、《アクア・スーパーエメラル》でS・トリガーを埋めるなどして対処したい。 また《バキューム・クロウラー》がコンボの要であるため、【除去コントロール】の相手は苦手。事前のハンデスで相手の除去は確実に封じておきたい。 クリーチャーのcipをトリガーさせなくする《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》は天敵。出されたら速やかに除去できるようにしたい。 その他、ゲームがどうしても長引きやすいので時間制限のある対戦では注意が必要。慣れないうちは自身の山札枚数が心配になるかもしれないが、《バキューム・クロウラー》のドローは任意であり、《封魔アドラク》《悪臭怪人ゴキーン》でデッキ回復も可能である為、ロックを決めることさえできれば自身のライブラリアウトは問題にならない。 誕生当初とは違い、少ないマナや今引きからでもあらゆる札で盤面を覆せる手段やロック自体を打開する手段がいくらでも存在する為、ジリ貧からでも盤面を制圧されてしまう事があり得る。 その他参考タグ:
|